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「悪口」のお作法
悪口は言わないに越したことはない。と思います。
でも、私も含め。人間はみんなパーフェクトじゃないから、悪口言っちゃう時もある。だったらせめて「作法」を守って言ったほうがいいのでは…というご提案。いや、独り言です。
そもそも「悪口」ってなんでしょう?どう分類できるでしょう?
悪意ある「悪口」
気にいらない誰かを意図的に傷つけたくて言う悪口。または、イライラのはけ口として誰かの人格を否定する悪口。相手に確実に届くように放たれることが多いです。
これは、やってはいけないと思います。なぜなら「いじめ」だから。お作法うんぬんの前に、人としてやっちゃいけない。
そこまで悪気のない「悪口」
言っている本人は、悪口のつもりはない悪口。うわさ話、愚痴、感想、ジョーク。場合によっては「私は単に事実を述べているだけ」というケースも。
「悪気はなかった」「情報をシェアしただけ」「愚痴ぐらい言わせてよ」「毒舌キャラってウケるじゃん」「なに、いい人ぶってるの?」そんな声が聞こえてきます。
ただ、相手に何かを言うとき「こういう質問に答えられるかは考えた方がいい」ってよく聞きますよね。こういう質問とは
●その話、本人の前でできますか→聞く人を傷つけることがあるから。
●その話、広まったら責任が取れますか→広まったあとで、誤解や事実無根だったと分かり、問題になることがあるから。
●その話、尊敬する人の前でできますか→自分の信頼が落ちる恐れがあるから。
悪口のつもりじゃなかったけど、結果として自分の株が下がっちゃうのは、避けたいですよね?だからこそ「作法」が必要だと思うんです。
私が考える悪口の作法
⚪︎見えていることだけで判断して、ものを言わない
同僚から「最近あの人愛想悪いよね」と言われているAさん。態度だけ見れば「そうだよねー」と同調したくなるかもしれないけど、実はAさんは近しい人を亡くしたばかり。または、連日の家族介護で疲れているとしたら?むしろ「Aさん…辛いのに頑張ってたんだ…」と思う方がほとんどではないでしょうか?
「自分はその人(たち)のことを本当にちゃんと知っているのかな?」といったん考えてみることが大事だと思うのです。(表面的に判断しないだけでなく、他の人の「悪口」に同調しないのも大事)
⚪︎不特定多数に聞かれるところで、センシティブな話題は避ける
当事者は意外なところにいます。当事者であることを明かしていない人もいるでしょう。笑いながらも内心は傷ついている人、たくさんいるはずです。(これも自分からそういう話題を持ち出さないことに加え、場合によっては話題を変えることも必要かと)
⚪︎誰に言うかを考える
愚痴を言うことやゴシップを話題にすることが、絶対ダメとは言いません。でも、話す相手によってはそれが思わぬ形で広まってしまい、取り返しのつかない事態になることもあります。
思っていることは言っていい。ただし信頼できる人に。
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これらが、私の思う「悪口のお作法」です。
私自身守れない時もあり、「やらかした!」と思う時もあるけど、極力この作法は守っています。(決して簡単ではないけど)でも、私がそうすることで、みんなが意識することで、世界がほんの少しでもやさしくなると思うから。