香川県丸亀市「 みんなの劇場」の基本構想に興味を持ってまちを訪れました
香川県丸亀市にできる新しい劇場についてお伺いするために丸亀市役所を訪れました。
私が興味を持ったきっかけは、事業内容が浮かんでくるような文章でした。
(仮称)みんなの劇場整備 基本構想https://www.city.marugame.lg.jp/uploaded/attachment/1579.pdf
(仮称)みんなの劇場整備計画
https://www.city.marugame.lg.jp/uploaded/attachment/1604.pdf
どうしたらこんな文章が生まれるんだろう?
そんな想いを持って訪ねた丸亀市の人口は11万人。新しい劇場の建設予定地は駅から徒歩10分ほど歩いた場所にあります。
現在は平地になっており、すぐ近くに市役所とマルタスという丸亀市市民交流活動センターがあります。
マルタスは蔦屋書店などを運営するCCCが指定管理として入っており、スタバもあるし、とても広々として過ごしやすい空間でした。劇場に行った前後に思わず立ち寄りたくなる場所だと感じました。
文化体験の前後の時間の使い方までイメージできる場所って凄く素敵ですよね。
丸亀市役所文化課長の村尾さん、そして丸亀市文化協会事務局の廣瀬さんに色々とお話を伺い、私が考えていたこれからの公共文化施設の在り方と、今後丸亀市が行おうとされていることがとても近いことが分かりました。
また、皆さんが進めてこられたこと、対峙されてきた様々なことは、今後福知山でも起こりうることばかり。
特に村尾さんの熱い想いと行動力には大変刺激をいただきました。
私は現在、福知山市の新文化ホールの検討委員会の中で色々と議論していますが、現在の基本構想は「これからどんな形にもなりうる」内容。
より具体的な部分は現在取り組んでいる基本計画に関する取り組みが7月頃に終わった後に決めていくことになります。
3月末に行われた検討委員会では、建設候補地として現在福知山市厚生会館が建っている場所に建て替えるという意見が多数となりました。
ちなみに、その際の議論の中で福知山市の隣の綾部市にある京都府中丹文化会館の平均入場者数が300人程度だという話がありました。(中丹文化会館のキャパは886席)
無料公演だと客席は埋まるそうですが、文化芸術にお金を払う文化が育っていないのだなと改めて感じました。これは綾部市だけの問題だけではなく、福知山市でも同じ問題を抱えており、新しいお客様となるような方々を巻き込めるような事業を積極的に、継続して行っていく必要があります。
昨年の秋から連続して主催公演を行いながら、福知山の現状を目の当たりにしています。でも、毎回何か公演を行うたびにお客様の笑顔や反応に小さな希望を感じるのです。歩みを止めずに何年も何年も進んで行った先に、今よりもより良い未来があると信じて。試行錯誤を続けながら、歩んでいきます。
また、福知山市の文化ホールもより良いものとなるよう、これからも様々な地域の良い事例をしっかり学びつつ検討していきたいと思います。