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前兆に従って、夢に生きる。読書記録#26

『アルケミスト 夢を旅した少年』, パウロ・コエーリョ, 1997


夢に生きることを体現した少年の物語。


本書で特に印象的だったのは、前兆を信じるという言葉。少年は、夢をあきらめようとしていたとき、セイラムの王様だという老人からこんな言葉をかけられた。

「宝物を見つけるためには、前兆に従って行かなくてはならない。神様は誰にでも行く道を用意していて下さるものだ。神様がおまえのために残してくれた前兆を、読んでゆくだけでいいのだ」

この言葉をきっかけに、少年は前兆を感じながら旅を続けるのである。

前兆かあ。私には感覚としてなかった言葉だなあと思った。

神様が残してくれた前兆ってあるのかなあって思う自分がいる。でも、前兆を読むという言葉を意識して、人生を歩んでいきたいと思った。
自分には完全にしっくりこないものも、前向きに受け入れていこうって思う。

人間が知覚できるものは限られているし、
自分が間違っている可能性もあるし、
先人の言葉はまあ信じてみようって。

信じてみたときの、世界の観方がどうなるんだろうって好奇心。
「前兆に従って」を取り入れてみよう~!


最後に、少年の生き方にとても感銘を受けたので、次の文を書き残しておこう~。

彼は過去の教訓と未来の夢と共に今に生きたいと思った。

セネカも同じようなこと言っていたなあ。

人生において大切なことは、思っているよりシンプルなのかもしれないね。



迷いそうになったら、心の声に耳を傾けてみよう。

きっと私たちの魂は大切なことに立ち返らせてくれるから。




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