愛猫が招いてくれたこと
生まれた時から猫や犬に囲まれて育った私が、
一人暮らし10年にしてやっと猫を迎えた『猫ちゃんお迎え物語』の番外編(?)として、実際猫を迎えてよかった!変わった!を具体的にまとめてみます。
▼猫ちゃんお迎え物語はこちら
①家の中に“ふわふわ“がいる幸福感
まずはこれ。色んなところで見かけたり聞いたことがあるかもしれない。
でもどうしても外すことはできない。だって実際ハピネスなんだから。
ファーマフラーや湯たんぽをイマジナリー猫をとして抱きしめたことのある人はピンとくるかと思いますが(?)そんな、見た目だけでも愛おしいふわふわと一緒に暮らしている…しかも話相手になってくれる…遊んでくれる…甘えて甘えさせてくれる…
現実世界で近距離コミュニケーションがとれる『最強で最高の推し』ってわけ。
そこらへんに漂っている抜け毛の塊さえ愛おしい。
トイレ掃除はもはや宝探し🥹(今日も立派なうんちだね!)
②勢いで副業をはじめる
本題はここから。
らむくんを迎えて2ヶ月、私は唐突にバイトを始めた。
家から30分、70年の歴史がある銭湯の番台に、週末5時間ほど。
というのも、猫を迎えると決めた時「たくさん友達といる中からひとりだけ引き抜いてくるのに、出社でほったらかしって普通に失礼すぎん???」と思い、フルリモートができる会社に転職したのだった。
おかげさまで日々快適に業務をさせていただいているが、問題は人と会話する機会が全くなくなったこと。
(仕事もメール&チャットで完結してしまう)
元々内向的ではあるものの、人と喋ることは好き。
だけどホスピタリティだとかマニュアルにそった接客は恐ろしくメンタルが削られるのでチェーン店は絶対無理だった。
そんな時、家を紹介してくれた例の先輩が「一緒によくいくあそこの銭湯バイト募集してたよ〜」と教えてくれたのだ。
銭湯の番台っておばあちゃんおじいちゃんが入ってるイメージあるけど、確かにいつも行くあそこは若い子が入ってるな…
こういう時はあんまり考えず勢いや!応募〜!!!!📮
すぐに連絡があり、30代後半の社長と面接、「姉妹店の土日が足りてないからそっちでもいい?」とのことで応募した銭湯(徒歩15分)の姉妹店のほうに週末入ることになった。
あっちは行ったことないけど電車でも行けるし、まあいいかぐらいで決めた。あんまり考えずに。
(考えれば考えるほどネガティブなところばかり見つけて嫌になってしまうので)
副業の副業
社長は家業として銭湯を継いだ人だった。
その前は某みんなが知ってる大企業でエンジニアをされていたそう。
私が行くことになった区内の銭湯を継業する際に会社を立ち上げたので、私が所属する会社はまだほやほやだった。
(家族経営の中に入ったわけではない)
私の経歴(グラフィックデザイナー歴10年+)を話し、まぁ何かあったら全然やりますよ〜くらいのアピールをしていたら、バイトを始めた2ヶ月後に仕事を依頼された。
バイト先Webサイトの制作だった。
数年前からWebの勉強はしてたけど、実践(クライアント)がないとど〜〜〜〜しても進まない。。。買った教科書は1/3も読んでなかった。数年前に買ったのに。
まずはLPからかなと思ってたのに急に大ボリューム!でも絶対逃せんチャンス!デザイナー10年の後半4年はほぼパンフレット制作だったし、この要領でいけばそれっぽくはなるでしょう…!
ということで
・ヒアリング(いつも通り)
・ワイヤーフレーム(ページネーションとほぼ同じ)
・初めて触るfigmaでデザイン(はいはいなるほどね…)
・コピーライティング(グラフィックの要領でやると長文に見えるな😭)
・イラスト制作(絵柄を決めるまで時間かかった)
・フォトグラファーの手配と撮影ディレクション(いつも通り)
・撮影した画像のレタッチ
を担当し、コーディングだけ社長にお願いした。
(コーディングも簡単そうなところだけやらせてもらったけど使い物になったかはわからない)
ずっとやりたかったことを知り合いから依頼されたのはかなりありがたかった。
しかも今までやってきたことが全部活かせた。丁寧に育ててくれたこれまでの上司たちに感謝😭
サイト制作が終わったあとは周年イベントの告知バナーの作成だったり、オリジナルグッズのイラスト&デザイン周りだったりをたまにやらせてもらっている。
依頼される可能性があるならSNS用バナーくらいかな、と思っていたので、こんなに色々やらせてもらえるとは流石に愛猫のお招きPOWER✊としかいいようがない。
そもそも普通に平日フルタイムで働いて更にバイトやろうなんても思ったことなかったしね。
番台に入るようになって人見知りが若干なくなったし、他人に自分から積極的に話しかけられるようになった。
大阪の全然知らんおばちゃんが気さくに話しかけてくるあの図々しさというかみんな知り合い!みたいな感じ(?)が自分の中にも芽生えてる実感が、ある👵
街で見かけるおしゃれさんに「めちゃいいですね!!!!」て言いそうになるもんな…
③創作活動を始める
上記のように、本業はデザイナー。
自己表現ではなくクライアントや会社のためにデザインをしてきた。
10年以上寄り道せずずっと楽しくやれて来たからデザイナーが自分の天職だと思っている。
けどたまに虚しくなるときがある。
最初はチラシを制作したとき。
一生懸命作ったけど、お客さんは満足してくれたけど、自分がそうするようにこれは多くの人にとってはゴミなんだな、と。
特に紙で、不特定多数の人に届く場合(新聞の折込チラシなど)は結構そのまま資源ゴミ行き。
てっぺん超えて作ってたあのスポーツ用品店のチラシも、興味のないひとには見向きもされず終わる。
だから「私、ゴミ作ってる?」は度々あった。
(こういう時は大体メンタル“弱“モード)
もう一つは事業会社時代に半期ごとに個人目標を立てなきゃいけなかったとき。
グラフィックデザインは結果としての数字が出せない。
だって「このデザインのおかげで契約が◯%上がりました!」とはならないじゃん。
そこには必ずマーケティングやらキャンペーンやら現場スタッフの努力が含まれる。
ブランディングとかで施策から携わっていない限りデザイナーの実績とはとても言えなかった。
チームリーダーは同じくデザイナーだけど、所属する部の上長はもちろんデザインなんて全くわからない。
上長に対して「私はこれをやります」「私はこれをやりました」を具体的な数字をもって提示しなければならなかったので、この目標設定は本当に地獄だった(しかもこれが評価に繋がり、最終的に賞与へ影響する)
営業や他の業務を行ってる人は数字として結果が見えるのに、私たちのスキルアップは結果にカウントされない。
だから何の販促にもならず、何の評価にも繋がらなくていい「自分のための制作」がやりたくなった。
陶芸をスタート
バイトを始めて3ヶ月後、ずっとやってみたかった陶芸のワークショップに申し込んだ。
中々一歩が踏み出せなかった理由は単純に金銭的な問題と自分に合いそうな教室が見つけられなかったから。
やっと見つけた教室は、掲載されてる生徒さんの作品にとても個性があった。
器は勿論、置物や花瓶、お香立て、アクセサリーのパーツも。
明らかに何かしらの創作活動をされている人がいる…!
通うにはやや遠くてアクセスも微妙だけど、またくよくよ考え始めると絶対踏みとどまる!
何も考えずとりあえず行け──────ッ!
直近で空いてる手捻りのワークショップに申込み。ど平日だけど関係ない、私はやるぜ❤️🔥
初めて作った手捻りの器は目指した姿とは程遠くよくわからない器になった。
でも幼稚園ぶりに真剣に土を捏ねる時間はデジタルデトックスになり開放感があった。
そこから土曜クラスに空きが出るまで3ヶ月ほど待ち、正式に陶芸教室に通うことになった。
創作として絵を描こう!
創作活動のふたつめはイラスト。
小さいころから絵を描くのが一番好きで、小学生のころは毎日裏が白いチラシを取り出しては何かしら描いていた(ほとんど好きな漫画家を真似ていた)
中学に入ってからはオタクだと思われるのが恥ずかしくなって描かなくなった。美術の時間は大好きだった。
高校は幽霊美術部員。文化祭で作品を提出しなければいけない時以外全く活動はしていなかった。
絵を描くのは授業のノートをまとめるときにイラストを添える程度。人生において一番絵を描いてなかった時期だと思う。
そしてデザインの専門学校に進んでまた絵を描くタイミングがきた。
私が通った学校はアナログ重視だったためB1の木製パネルにケント紙を水張り、各々好きな画材で描いてコピーやらを添えてポスターにすることが多かった。
流石に昔描いてたような漫画っぽい絵は無理で、半年くらい色んなタッチを試した結果、永井一正さんのようなデフォルメタイプに行き着いた。
先生が「いいね」と言ってくれた描き方で卒業制作まで描き続け、いくつか賞を受賞したりもした。
絵の具で描くデフォルメタイプとは別に、イラストの授業で描いた「女の子と猫」のイラストも先生がいいねと言ってくれた。ボールペンで描いて取り込んでPhotoshopで着彩するアナログとデジタルミックス。
イラストの授業の最終地点は「ハードカバー製本の絵本」。女の子と猫が繰り広げるファンシーな物語を当時聴きまくってたTommy Heavenly6の歌詞を拝借してまとめた。
そんなこんなで絵の具で描くポスターもボールペンで描くイラストもなんだかんだ評価され、学生ボランティアで参加した地元のデザインイベントにイラストが使われたりで「とりあえず私は描けるほうなんだな」と認識した。(高校時代全く描いてなかったから余計にね)
新卒で入った制作会社ではデザイナー兼商業イラストレーター(絵柄を固定せず案件によって変える)の肩書きがついた。
イラスト仕事は絵が描ける先輩か私に振られることが多く、調整が効くように基本イラレのパスで描いていた。
上京してから入社した会社では、チームリーダーが東京美大卒!後輩はイラスト科出身!原宿の某ギャラリーのグループ展に呼ばれるほどのレベル!!!というメンツが揃っていたため私のでる幕など一切なく。
イラストはほぼAdobe Stock、フリー素材でできないものは絵うま後輩が描いてくれた。
仕事では描かなくったけどやっぱり絵を描くのは好き。
度々ファンアートを描いたものの作品の力を借りて描くことに疲れていた。
そして「液体」と称される猫を迎えて「これは描かねば」と思うことが度々あった。
だって黒猫って謎シルエットになりがち───────
無料のお絵描きソフトを使用して、描きたいものを描くアカウントを作った。
誰にも評価されなくていい、私が一方的に楽しむためのお絵描き。
せっかくオリジナルで描いてるし売れたらラッキー✌️くらいの気持ちでSUZURIも始めた。
1年くらい経ってもまだ一個も売れたことなくて、まぁそんなもんだよね〜と思ってたところに面白そうな新サービスの情報が!
自分が楽しむために描く!と決めたものの何描いたらいいんだ…の滝壺にハマりがちで、描きたい気持ちとアイディアが浮かばない頭が常に殴り合っていた。
でもこれなら
・テーマを設定できる→描きたい方向性が描ける
・修正のやり取りがない→仕事ほどプレッシャーがない
・しかも小遣い稼ぎになる→お財布が助かる
ちょうどいいのでは!?
何が描きたいか考えた時に浮かんだのはおしゃれなファッションスナップや架空のキャラクターではなく、(自分がそうだったように)ペットと幸せに暮らす家族の姿だった。
一次創作を描いてく中で「楽しく描く」以外に愛情が込み上げてきたここらへんがヒントに↓
この記事を書いていて気づいたけど、学生時代に描いていた「女の子&猫」のイラスト課題がここに結びついてる…
先生、私が楽しく描いてた気持ちをちゃんと見抜いてたんだな…
▼テーマや金額・納期を設定したタクラミがこちら
募集を始めてから5件ほど描かせていただいた。
応募の内容からペットへの愛がひしひしと伝わってきてこちらも幸せな気持ちになれる…最高のサービスだよ🥺
④今後の目標
最近出来たばかりのホヤホヤの目標です🆕
それは自分のために始めた陶芸とイラストで展示即売会に出ること。
実は陶芸をはじめて半年くらいの時、知り合ったばかりのジュエリー作家さんから「陶芸作品って売ってないの!?」と言われたことがあった。(インスタを見てくれたみたい)
人様に渡せるような作品が作れてなかったしあくまで自己満のためにやってるし私の作品を欲しい人いないでしょ、、、
社交辞令かな?と思ってたけど、会うたびに言われた。この人本当に私の作品欲しいんだ!???
とっても素敵なジュエリーをつくってる人にそんなこと言ってもらえたらさ…調子乗るよね🕊️
でもぶっちゃけると今まで作ってきた器は「Pinterestで見かけた作品をとりあえずそのまま作れるようになる!」を目標にしてたので…元ネタありまくりで…流石に…売れない。
私らしくて量産できそうなものを考えた時に行き着いたのはやっぱり動物だった。
目の前にいる愛する猫(もちもちオモロシルエット)
趣味で集めてる郷土民藝(デフォルメシルエット)
らむくんモデルの招き猫をつくろう!
本当はそろそろ電動ろくろを習うタイミングだけどやっと作りたいものができた。講師に宣言して今年8月下旬から招き猫制作を始めた。
前述したように教室には明らかに何かしらの作家活動をしている方がいらっしゃって、こういう作品を石膏型なしのフリーハンドで作られてる。
一瞬型をつくろうかと思ったけど各々の違いも個性になるか、と思って私もフリーハンドでやることにした。
イラストの方はまだテーマを決めてないけど、カレンダーとか実用的なものを考え中💭
来年のコミティアとか出られたらいいかなぁ
(友達に相談したら確かにデザフェス向けではないかも。とのこと)
⑤愛猫お招きPOWERで招かれたものまとめ
副業(銭湯バイト)
猫との暮らしを優先したフルリモート生活の懸念点を払拭
人とのコミュニケーションで良い息抜きに副業先からの個人仕事
本業で持て余してる力を発散
やりたかったことへの挑戦&スキルアップ新しい趣味(陶芸)
自分のために何かを作れる
デジタルデトックスになる
今までやってこなかった立体系に挑戦趣味のブラッシュアップ(イラスト)
愛猫のシルエットから描きたい気持ちが湧き上がる
自分らしい「好き」が明確になり描きたい方向性が定まるプライベートで目標
趣味2個から生まれた新しい着地点
創作迷子からの脱却
こう見ると副業はわかりやすく「猫が来たから」と直結してるな~
でも創作のほうも「猫と暮らすことが一番の自分らしさ」だと気づいて「自分らしさ(自分が持ってるもの・好きなもの)をもっと出していきたい」と思えるようになったから。
「猫のいる暮らし」が始まって1年半だけでこんなに変われたのね…すごい…
でもまだまだ目指したいものがあるので、らむくんのお招きPOWERにあやかりながら頑張っていきます!
最後に、
ここまで読んでくれたあなたの耳元で囁きます👂✋
『猫のいる暮らし』はいいぞ…♡♤♧♢
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