インタビューは「創作」だった! ー読まれる記事は紙の上で「対話」するー
自立&起業に向けてチャレンジ中のさわです。
「書くことを仕事にしたい」思いから、「書く」+αのスキルが身につくスクールMarble(マーブル)に参加しています。
全3回にわたるインタビューライティング講座が終了しました。講師は『書く習慣』が3万部を超えAmazonベストセラーになった、いしかわゆき(ゆぴ)さん。
最終回の【執筆編】について、これまで「構成」、「タイトル&リード文」と2つのテーマに分けてアウトプットしています。
今回はいよいよ最終回。「本文の書き方」がテーマです。
さっそくいしかわゆきさん直伝「おもしろく、読みやすく、楽しめる」記事にするコツを見ていきましょう!
紙の上で「対話」している?
「よいインタビュー記事」とはどのようなものでしょうか。
ゆぴさんは、こんなふうに表現しました。
耳で聞いているかのような原稿
分かりやすいようにインタビューの原稿例でみていきます。
「フリーランスになりたての元会社員へインタビューした記事」ですが、
【例1】と【例2】ではどちらのほうが、より自然な「対話」だと感じますか?
対話例の大きな違いはこの2つです。
☑相手の発言をしっかり受け止めているか
☑相槌をはさんでいるか
これがあるかないかで大きな差が出ることが分かると思います。
では、どうすれば自然な「対話」を原稿の上で展開できるでしょうか?おすすめの方法は「音読」です。
実際、ゆぴさんも執筆する時は「ぶつぶつ」対話をつぶやきながら進めているそう。音読には誤字脱字に気づきやすくなるメリットもあるのだとか。
1.相手の発言を受け止める
2.相槌をはさむ
3.音読しながら書き進める
この3点で「生き生きとした対話」の描写がずっと自然にできるはずです。インタビュー記事を執筆するときには是非実践してみてください!
ムダに長くない?
取材すると、現場で得たすべての情報が大事に思えてきませんか?
「削るところなんてない!」と考えやすいと思います。
取材原稿は長くなりやすい
このことを意識して、どんどん削っていきましょう。特に、初心者ほど取材削れないといいます。
「長い記事=良い記事」との誤った思い込みも、ムダに長くなる理由のひとつかもしれません。目安となる文字数を把握しておきましょう。
それでもなかなか削れない…という場合は、記事の目的に立ち返ります。
本当に伝えたいことは何だったのか?
削るか残すか迷いを感じたら、いつでもここに戻ります。本当に伝えたい大切なことを際立たせるためには、余分な部分を削るしかありません。「読者に確実に思いを届ける内容」にしたいですね。
『インタビュー』をそのまま書いていない?
書き起こしをチェックすると、「回りくどい発言」や「分かりづらい表現」はありませんか?
「取材対象者」と「読者」では、普段使う言葉やテーマに対する知識が違います。そのため記事を書く人間は、読者目線でわかりやすい内容に手を加えて「創作」する必要があります。
具体的なチェックポイントはこちら↓
なんとなく対話が成立していれば良いものではなく、やみくもに「その人らしさ」を出すために会話をそのまま使えばいいものでもありません。そのため、「書き起こしはそのまま引用しない」ようにしましょう。
読者目線で分かりやすい内容にする
これを最優先に、「創作」することが必要です!
「読みやすく」している?
文章に違和感があると読みづらく、つっかえ、先を読み進めてもらえません。読者が離脱しないよう「読みやすく」する工夫や気づかいが必要。
たとえば、記事の内容を読みやすくする工夫として、こんなものがあります。
違和感に気付く方法として、ここでも「音読」はおすすめです。声に出して違和感に気づくこと。不要なものを適切にとりのぞき、必要なことは補足する。
また、わずかな工夫で記事の「視覚的な読みやすさ」を高めることもできます。
「音読」や「ちょっとした加工」で読者を記事の終わりまで送り届ける可能性が出てきます。そのことを忘れないようにしましょう。
最後まで「創作者マインド」で
「読みやすく」するためのポイントをみてきましたが、あまりに「整文」しすぎると逆に伝わらない文章になる可能性もあります。読者目線を持ってバランスを考え、調整したいところ。
「その人らしさを残しながら創作する」と、より伝わりやすい記事になるといいます。「らしさ」は相槌の打ち方や最後のまとめ文で表現できるもの。
インタビュー記事においてライターはあくまで黒子的存在ですが、そんなわずかなチャンスを生かして自分を出しつつ、伝わりやすい内容にしたいですね。
あらためて、ライターは「創作者」です。
インタビュー記事の流れるような対話は書き起こしから生まれるのではなく、「創り出す」もの。
このことを頭の片隅におきながら、「おもしろく、読みやすく、楽しめる」記事を目指して読者に伝えたいことをしっかり届けられる「創作者」になりましょう!
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