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鳥取寺社縁起「因州摩尼寺縁起」サンプル号掲載(2018年発行開始のメルマガアーカイブについて)

 2018年2月に「まぐまぐ」(メルマガ配信スタンド)より第1号を発行したメルマガ「鳥取寺社縁起」でしたが、すでにシリーズ第一弾「因州摩尼寺縁起」の「寺社縁起本文・注釈・現代語訳」については、noteへの移行を終えました(小冊子『喜見山(きけんざん)摩仁寺』から興味深い記事を抜粋するという、「もっと知りたい摩尼寺」についても掲載しています)。

 ※現在、有料マガジンとして扱っており、マガジン購入かメンバーシップ「個人で歴活」参加でご覧いただくことができます(今年中を目標に、電子出版化の作業にも取り組んでいます)。

 現在、「まぐまぐ」でのメルマガ発行は休止し、「鳥取寺社縁起」第二弾「因幡堂縁起絵巻」は月1、2回のペースでnoteで連載しております。

 「因幡堂縁起絵巻」につきましては、こちらのマガジンにて一時的に収録しています。

 「まぐまぐ」は、私が「週末起業」を志した手始めに使ったメディアであり、キャラクターもかわいいので愛着があるのですが、今年中には退会を考えていて、そちらのコンテンツを全てnoteに移行しております。

 ※最初に発行したメルマガは、メルマガ「熱血! 古典教育・国語教育」でした。こちらもすでにnoteへの移行を終えています。

 ……ところが、昨日のつぶやきで書きましたが、大栄スイカを食べていて、「まぐまぐ」のメルマガの中で、「因州摩尼寺縁起」の「編集後記(鳥取の情報・思い出)」だけ回収していないことを思い出しました!
 そこで、私が鳥取で撮影した写真なども掲載しつつ、noteへ移行していくことにしました。さっそく第1号のメルマガを確認したところ、「サンプル号」が存在していることも思い出し、まずはこちらを収録しておきたいと思いました。
 今回よりしばらく、こちらのシリーズをお楽しみください。


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「鳥取寺社縁起」
―――――――――――――――――――――――――――― サンプル号

 はじめまして、発行人の「古典・国語教育を考える会」です。
 縁あって短い期間でしたが鳥取で生活していました。鳥取の自然や歴史、人のあたたかさに触れ、鳥取が大好きになりました。地元に戻った今でも何か鳥取のためにできることはないかと考えて、自分の得意な(?)ことで恩返しをしたいと思い、このメルマガ(月2回予定)を発刊することにしました。
 末長く宜しくお願い申し上げます。

 サンプル号(今後の本メルマガの構成も同様)のメニューは以下の通りです。
 ■寺社縁起本文・注釈・現代語訳
 ■もっと知りたい○○寺・○○神社
 ■編集後記(鳥取の情報・思い出)

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■寺社縁起本文・注釈・現代語訳
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 「摩尼寺(まにじ)」は鳥取市にある古刹です。本尊は千手観音菩薩、帝釈天を祀り湖山(こやま)長者の伝説が伝えられています。
 寺自身の公式HPはありませんが、中国観音霊場会事務局が作成した「中国観音霊場」のHPにその「特別霊場」として掲載されています。

http://kannon.org/jiin/01/35/index.htm

 本メルマガでは、鳥取県立図書館蔵の「因州摩尼寺縁起」(天和三(1683)年に覚深が記したという表書・奥書あり)の本文(翻刻)と注釈、現代語訳を順次掲載します。

・本文=「因州摩尼寺縁起」の翻刻
・注釈=辞書・事典類(国語辞典・古語辞典・仏教辞典・歴史辞典など)での語義
・現代語訳=逐語訳  ※教義的な解釈をするものではありません。

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■もっと知りたい○○寺・○○神社
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 ここでは、鳥取に住んでいた時に〝ゲット〟した資料なども用いて、掲載している縁起の寺社に関連する内容を掲載します。

 摩仁寺については、一昨年に初めてお参りした際にご住職より拝領した『喜見山(きけんざん)摩仁寺』から紹介していきたいと考えています。
これは、昭和55(1980)年に二十四代住職・柴田昭正氏が刊行した小冊子で、鳥取大学教授(当時)の野津龍先生が「摩尼寺縁起や善光寺の由来をやさしく書き改め、古書から当山に関する文章を集め、それに拙文なども配し、表紙の写真や挿入写真まで自ら写して、本書を編集してくださった」とあります。
 本ブログで引用するからには、小冊子刊行の意図は皆さんにもお示ししたいと思うので、以下に当時のご住職・柴田氏の「「はしがき」を紹介します。

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 人の欠点はよく見えるもので、考えさせられることがたくさんある。
 道を尋ねても知らぬ顔、道をゆずっても知らぬ顔、ものを拾ってあげても、満足に礼の言えない人が最近は多いようだ。
 人間は、社会の中で、お互いに生かし、生かされている存在である。ところが、なかには、「自分一人の力で生きているのだ。誰の世話にもなっていないし、誰の世話にもならない」と思いこみ、それを人に話している人もいるように見うけられる。人間が生活していくということは、決して一人で生きるということではない。他人はもとより、天地自然に逆に生かされているということを知る必要がある。こうした事実に気がつけば、これらに対して感謝の心が生まれてくるはずである。そして、次には、何か恩返しをしなければならないという気持ちが生まれてこよう。それはかりに、形のないお礼であってもかまわないと思う。そこには、何かにつくさねば……という思いやりの心が生まれてきたことになる。
 もし、こうした心が生まれてこないとするならば、それは人間ではないような気がする。人間関係のトラブルは、いってみるならば調節のない欲望から起こり、感謝の気持ちを忘れた心から起きるのではないだろうか。
 子どもは、親の言い聞かせる言葉よりは、親の後ろ姿を見て育つという。親が神仏に手を合わせれば、その子どもの情操教育にとっても悪かろうはずがない。そこで、天地自然に生かされているということを神仏に感謝するならば、それは必ず徳となって自分に返ってくるであろうし、その子どもにも神仏の加護がないはずはない。まずは謙虚な気持ちになって、神や仏に手を合わせてみたいものである。
 この度、当山摩尼寺や、その周辺のいわれを知ってもらおうと思い、小冊子の刊行を考えた。そのことを鳥取大学教授の野津龍先生にお願いしたところ、先生は快く引き受けてくださった。そして、摩尼寺縁起や善光寺の由来をやさしく書き改め、古書から当山に関係する文章を集め、それに拙文などをも配し、表紙の写真や挿入写真まで自ら写して、本書を編集してくださった。ここに一言記して感謝の意を表する次第である。
  昭和五十五年一月七日
                   書見山摩尼寺第二十四代住職
                      柴 田 昭 正

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■編集後記(鳥取の情報・思い出)
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 最後までご講読ありがとうございました。

 上野動物園の赤ちゃんパンダ「シャンシャン」の名前にちなんで「しゃんしゃん傘踊り」を披露し、傘のプレゼントをしている平井知事(鳥取県知事)を先日TVで拝見しました。じわじわと鳥取キテますね!(平井知事のお人柄やその手腕もあるとは思いますが……。)

 ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡下さい。あわせて、本メルマガとはまたコンセプトは違うのですが、ぜひ下記の公式サイトにも遊びに来て下さい。
 では、また次回メルマガでお会いしましょう!!   
(古典・国語教育を考える会)

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