樹齢200年の吉野杉


私が美しいと感じるものを現していこう。

そう考えた時、浮かんだのが
光に揺れてキラキラ光る木漏れ日。

そして何よりも、それがある森や山の空気感。

木漏れ日を見ながら、
静けさの中に、木々や無数の生命力を感じる時。

自然界を眺め、その一部である自分に気づく時、
とても満たされます。
そして自然に生かされていることに感謝する時、
静かで厳かな気持ちになっていきます。


そんな想いが 思いがけず蘇ったのは
2018年、銀座松屋、奈良TEIBANで
聖山(ひじりやま)さんの折敷に出会った時。

樹齢200年以上の吉野杉で作られているもの。
その美しい佇まいに目を奪われました。


なんという静謐がここにあるのだろう。

樹齢200年の吉野杉を見たことが
なかったけれど、

吉野杉が山にそびえる様子が
伝わってくるような、
1枚あるだけでその場が厳かになるような、
そんな驚きがありました。



聖山さんの、吉野杉を大切にする想いが
そのまま折敷の佇まいに現れているようでした。

6年前のこの出会いの時、

海外でこの美しさを伝えられたら良いな。。とその時まだ形にならない想いが芽生えました。

続く

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