
【A3!考察】ACT1は西暦何年?
※ACT3ネタバレ含みます。
A3!の考察ではACT1の設定をゲームリリース年である「2017年」としているものが多いが、私は「2016年」説を提唱している。
理由はとても単純で、ゲームリリースの「2017年1月」時点でACT1の1年分のエピソードが揃っていたからだ。
今回はこの仮説について検証していきたい。
MANKAIカンパニーの歴史について、はっきりとした年号がわかっているものは少ない。
まず設立が1991年。

さらに、神木坂レニがMANKAIカンパニーを去りGOD座を設立したのが1993年。

神木坂レニは立花幸夫とMANKAIカンパニーを設立するため高校卒業と同時に実家を勘当され手切金を渡される。それを幸夫に貸すという形でMANKAI劇場を建て、初代組での公演を重ね、レニがMANKAIカンパニーを去る時には劇場建設費として貸したお金は完済まで漕ぎ着けていたという。
つまり、設立から2年という短期間でMANKAIカンパニーは経営的に軌道に乗ったものと思われる。さらに正確な年は不明だが、劇場建設の数年後にはMANKAI寮が完成している。各組3部屋ずつ計24名を収容できる団員寮、キッチン、談話室、大浴場、中庭、バルコニー、レッスン室を二つ備えた立派な寮だ。しかも劇団員から家賃、食費、光熱費を徴収しない方針のようで、団員を板の上で咲かせるためにまず最低限の衣食住を充足させたいという幸夫の意図を感じる。
ACT3で明かされた立花幸夫と神木坂レニの設立当時の話を総合すると、彼らが高校を卒業し19歳を迎える歳がMANKAIカンパニー設立年、1991年と考えて間違いなさそうだ。
そうなると立花幸夫、神木坂レニの生年は1991年から19年前の1972年ということになる。
それを裏付けてくれたのがACT3の初代組のエピソードである。
それによると鹿島雄三は立花幸夫、神木坂レニ(1972年生まれ)の1年後輩だという。


演劇部立ち上げ時、幸夫とレニは高校2年生(1972年生まれ)。
鹿島雄三は高校1年生(1973年生まれ)であることがわかる。
そして鹿島雄三はACT1時点で年齢が明かされているのだ。

ACT1時点で鹿島雄三は43歳。
つまり、1973年生まれのはずの彼がACT1の時点で43歳ということは、ACT1は2016年の設定ということになる。
結論:ACT1は2016年
ということはACT3現在は2019年。
今やあまり思い出せなくなりつつあるコロナ前だ。
MANKAI STAGE A3!の冬組単独公演(WINTER2020)は当初2020年4月~6月の予定だったが、コロナの影響でやむなく延期となり、さらに50公演近く予定されていた公演を1週間程度で終了する事態になった。後にWINTER2021として再演されることになるのだが、たった1週間しか公演のなかったWINTER2020のアンコールは忘れられない。
いつもと違い、客席に下りてくる演出もコーレスもない『blooming smile』が終わった後、冬組リーダー月岡紬(荒牧慶彦)はこう言った。
「本日はご観劇、そしてご視聴誠にありがとうございます。すべての演劇、すべてのエンターテイメントに祈りを込めて、俺たちMANKAIカンパニーからこの曲を送ります」
そして始まる「The Show Must Go On!」。
何度見ても号泣してしまう。
役者にとって舞台に立つことが出来ないというのはなんと辛いことなのか。
先日ACT4の制作決定が報じられたが、それが2020年であったとしても、せめてゲームのA3!の世界にはコロナが来ないことを祈る。