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向き合う勇気


「向き合う」教えてくれたのは秋山黄色さんだった。
2022年3月11日彼の25歳の誕生日に彼の地元宇都宮でワンマンライブが行われた。「一鬼一遊PRE TOUR Lv.3」あの日貰った言葉と「ONE MORE SHABON」という1つのアルバム作品のおかげで私は1つ心に決めて向き合う勇気をもらった。

一言で言うと「うつ病と向き合う」こと。分かっていたこと、私も14の頃から心に痛みを感じることが増えた、深く深く心痛む毎日、なんで私がここまで言われないといけないの、そんなことを思う毎日。本当に友達なのか、ほんとに家族なのか、なんだか自分が孤独に感じる毎日だった。私はよく笑う方だ、でも偽りの笑顔だってたくさんある。泣くのを堪えて何度も笑った。痛みを感じながらも笑った、自分の心をいつも後回しにしてきた。7年もこの傷を放置してしまった罰なんだろう。22歳目前に、就職活動も本格的に始めたのに、もっと早くから病院に行く勇気があれば、高校生くらいから周りには「病院行った方がいいよ」「一緒に探してあげる」そう言ってくれてた。何度も限界だと思うとはあった、でも今回はもう「死ぬんじゃないか」そう思ったからついに動いた。きっとこう思えたのは黄色さんの音楽、ライブでもらった言葉たちがきっかけだと思う。

ここ数年身近でめちゃくちゃ人が亡くなったんですよ。みんなが知ってる人もそうだけど、ほんとにいっぱいいなくなったんだよ。友達のお母さんで俺の事応援してくれててスタジオ帰りとかローソン寄るとそこで働いてる友達のお母さんがいつも頑張ってるねって言ってからあげくんとかくれたんだよ、ダメだけどね。「まあ曲作るしかないから作ってるだけですけどね」って言ってたんだけどね。あと俺お母さんには学校行ってるよとか言って音楽やってる事行ってなくて、唯一おばあちゃんにだけ言ってたんだけど、曲も聞かせてたし、そのおばあちゃんも亡くなっちまってさ。応援してくれてた人達がどんどん亡くなっていった。ちょうどそれがセカンド(アルバムのFIZZY POP SYNDROME)作ってた時でさ、セカンドは「何もかも忘れてやる!!」って気持ちで作った。別れって大小あるけどさ、友達が就職で遠く行っちゃうとかさそういうのも含めて名前にもあるようにシャボン玉みたいにはじけたってまたふくらましてやる、「全部を受け止める」って気持ちで作った。(ニュアンス)


この言葉を聴いて私もこの病気を受け止めて、受け入れて、向き合っていかないと。そう思った。病院に行く前からずっと前からきっとそうだろうなとは思ってた。でもやっぱり怖くて堪らない。ここ1.2週間人との関わりを避けてきた。大好きな友達との連絡も切ってしまったり、会うのをキャンセルしてしまったり。元気な姿を見せられないから会えない、心が不安定だから会っても楽しめないかもしれない、気を遣わせてしまうかもしれない、楽しくないのかな?って思わせるかもしれない、体調崩して迷惑をかけるかもしれない、そんなことを思うと人と会うのが億劫になってしまった。でも友達に会うと元気が出るから会いたい、もちろん会いたい気持ちはめちゃくちゃある、だけど心と体が動いてくれない。黄色さんもこの日のライブで「自分の心だけは未だに動かせられない」そう言ってた。同じだ、少し安心した。彼がステージで放つ言葉は嘘偽りのないもので、私の心にしっかり届いてくれてた。何度も何度もこのアルバムを聴いている。病院での待ち時間も、向かう最終も帰ってきてからも不安な時もずっと聴いていた。その度に涙が溢れて、病院の帰り道は泣きながら歩いて帰った。誰にも見られないように、帽子を深く被って下を向いて歩いた。親のことを悪く言いたくはないけど親に病院へ行くと言えばきっと行くなと言われるから内緒で行って領収書だけ見せた。話すのが辛かった、だから気持ちが落ち着いたら話すと言った。少し落ち着いてきたから「勝手に病院行ってごめん」と言った。「病院行ってなんか変わったんか?変わってないやろ?お金ばっかり出てってこれから仕事とか行けんくなるし何も出来んくなるで」と言われた。あ、もう期待なんてしちゃダメなんだ、もう何も言わないでおこう。また孤独を感じた。貰ったお薬も「副作用がきついから飲むな、依存してしまったらどうする」と言われた。それでも私は飲んだ。もう、20越えてるよ。私の人生だ、ちゃんとお金も自分で出すし、なんのために、どれだけ勇気出して行ったと思ってるんだ。また涙が溢れた。毎日毎日何リットルもの涙を流してる、ほんとに測りたいくらいだよ。悲しいけど、でも音楽はいつもそばにいてくれた。黄色さんの音楽は人を救うよ、だからたくさんの人に広めたいな。ライブレポも書きたかったな、あの曲の照明が綺麗だったとか、メモには残ってる。また書けそうな時に書こうかな。6月の大阪公演までには私の心、落ち着いてるかな、就活でまたメンタルやられてるかな、この病院のことは家族含めても10人も満たないくらいの人にしか言えてない、これから会う友達とか、ずっと話聞いてくれてた友達とか。こんな自分といたらみんながダメになる気がして、LINEを返すことも辞めてしまった、遊びに誘うのもやめた、休みたくてもバイトには行かないといけないし就活もしなきゃいけない。人との関わりを遮断した私はこれからもっとしんどくなってくんだろう、でも周りに迷惑がかからないなら、みんなが元気でいてくれるならそれが一番の幸せだから。ここ最近やっと頼ることができるようになった、泣きながら話す私の相手をしてくれた友達、元気になったら美味しい物食べに行こうって言ってくれた友達、抱きしめてあげるよって言ってくれた友達、沢山の言葉に自分はまだ生きていかなきゃなあと思った。生きるために病院行ったんだもの、自分みたいな人に黄色さんの音楽を届けるためにも頑張らなきゃ。
読んでくださった方ありがとうございます。ライブレポ書いた時はまた読んでください。殴り書きですみません…

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