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3連休|月15万円の自炊日記#149
2023年11月3日(祝)~5日(日)。
せっかくお気に入りのトレンチを着まくろうと思っていたのに、生あったかい空気の気持ち悪い日が続いた。
誠に僭越ながら、私ごとのトレンチコートはイブ・サンローランだ。
10年ほど前、SPURで一目ぼれして、伊勢丹に駆け込んだものだ。
あの頃は円高だったので、今よりはまだ安かったものの、30万ぐらいだった。
よく買ったな。物欲も気力も失った現在は、めったに服を買うこともない。
サキホコレ
3連休初日。午前中から隣町に行く。
用事を終えてもまだ1時前。グルメ王国のこの地であればどんなランチの要求にも応えてくれるはずだが気が向かない。
メインストリートをぶらぶらした結果、カルディで白ワイン2本とコッペ田島で焼きそばパンを買って帰宅。
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昨晩、義母が新米を送ってくれた。
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夫が早速炊いてほしいというので、土鍋で1.5合炊いた。
新米は水分が多いので、少し気をつかったが上手に炊けた。
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縮毛矯正の日
約1年ぶりに髪質大改造の土曜日。
9時の予約なのに、寝坊してしまい、あわてて身支度をする。
髪はもう起きたまんまの状態で飛び出してきた。
私の髪はややうねりがあるものの、毎朝真面目にストレートアイロンしてればなんとかなるレベルなのだが、面倒くさがりの私は年に2〜3回はうねりを抹殺する縮毛矯正を行なっていた。
なお、私が世話になっているサロンは技術もサービスもパーフェクトな分、お値段もそれなり。スタイリストさんを長時間拘束する縮毛矯正は、「まあ、そうだよね」というお支払い金額だ。
もちろん、仕上がりは最高。
今回は間が空いたのは、美容代をケチっていただけではなく、うねりを楽しんでいたこともある。
サラサラ艶々ヘアが美人の必至条件だった平成初期から中期に自意識を拗らせていた私は、これまでずっとストレート(でも毛先だけはくるっとコテで巻く)を繰り返してきた。
巻き髪がコンサバ過ぎて、あんまりしっくりこなかったのもあり、このスタイルが定番だったが、今回ばかりは荒れ狂う髪の毛と対峙するのではなく受け入れるために38mmのコテで1.5~2回転ほど、毎朝欠かさず巻き巻きしていた。
このまま巻き髪でうねりをごまかしてもいいかな、とも考えたが、毎朝、洗面所の巨大な鏡で頭頂が爆発している姿を見るたびに、「頭でかい…」とため息をついていたので、「ここは一発ストレートにしとくか」と重い腰を上げた。
施術開始から約3時間。最新の化学薬品により私の髪はウルツヤに生まれ変わり、後ろ姿だけは美人になった(後ろ姿だけね)。
合わせてネイルの付け替えもお願いしたので、お支払いは刺激的な金額だったが、汚いおばさんでは職場でも敬遠されるので、必要な投資だ。
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午前十時の映画祭
日曜日は、9時40分上映開始の映画を観るため、8時40分に起床。
新宿まで近いので、この荒業が通用する。
ベルトルッチの『暗殺の森』は、CSでもPrimeVideoでも配信されないので、ずっと待ち焦がれていた作品だ。
ベルトルッチの映画は、おそらく全部観ていると思う。
初めて観たのは『ラストタンゴ・イン・パリ』。
私が子どもの頃は、深夜の地上波でR指定の映画が字幕で放映されていた。
私は両親が寝静まったあと、一人リビングを占拠し、映画を観るのが好きだった。
ベルトルッチも、コスタ=ガヴラスも、ニコラス・ローグも深夜のリビングで知った。
なお、『ラストタンゴ・イン・パリ』には、有名なバターのシーンがあるが、当時12~13歳だった私にはその意味が完全には理解できず、数年後、大学の友人に教えてもらうまで触れてはならないタブーであった。
肝心の『暗殺の森』であるが、もっとダンスシーンがエロいのかなと期待していたが、あーこういう感じ、で終わった。
たしか、ベルトルッチが逝去したとき、ドミニク・サンダは故人をディスりまくる追悼文を出していたが、あれはなんだったんだろうか。
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カルディの白ワインを飲んで、ストレッチして、早めに寝た。
朝早いと夜も早い。
月曜日は電車が込むので、早く家を出たいけど、二度寝しそうな気がする。