夏休み②後編|月15万円の自炊日記#127
夏瀬温泉への旅行、後編。
お土産の断り方
夏瀬温泉を出て、空港に向かう前に義母の家に小一時間だけ滞在。
案の定、「稲庭うどん湯がくか~」メシ攻撃されそうになったが、夫が制止した。
その時の言い方「いらねーって!!!」がエラそうで、すごいイヤだったので、
「あんたねぇ。私にもいつも同じ言い方するけど、私はイヌ・ネコじゃないんだよ!!!」
とその場でキツめに反論したら静かになった。
母親に横柄な口を利く男は漏れなくクズだな。
仏壇にチーンとして、義母のお土産をできるだけ軽量化し(瓶詰とか後で効いてくるので、ここは少し強めに拒否させてもらった)、次も来ることを約束してお別れした。
感傷的になりそうだけどそうでもなく、ドライかといえばそうでもなく、多分、私は普通なんだと思うけど、他の人はこういう場合どうしてるのだろうか? 泣くところ?
以前、会社のおじいさま(九州出身)に、「さばかんなさんは冷たい。東京の人だ」といった趣旨のことを言われたのだが、私に言わせれば、田舎の同調圧力の方がよっぽど冷酷だ。
現に、38度を超える灼熱地獄にもかかわらず、道の駅に着くたび、義母はマスクを着用していた。
コロナ脳は熱中症を誘発する。
秋田空港に着くと、少しほっとし、早々にラウンジでまったりしてしまった。暑いし、重いし、もう動けない……。
しかし、たまにしか東京を出ない夫にとって空港はまったりする場ではなく勝負の場であるらしく、決して広くはないお土産売り場に行ったきり、なかなか帰ってこなかった。
その後、神経質さん特有のお手洗い・煙草のタイミング、搭乗前の待合室の場所など、理解不能な拘りを主張してきたが、私はもう誰とも何にも揉めたくないので素直に従った。
リーダーシップがないのに紛い物のリーダーシップを振りかざす人間は害悪。
無事に帰宅
予定より1時間ほど遅れて羽田に到着。
お腹が空いたとうるさいので、リムジンバスに乗る前に鹿児島県産の豚まんを食べた。
いくらでも間食するチャンスはあったのに(特に実家とラウンジ)、なんでここで? なんで鹿児島? と思ったが、その場では口には出さず、翌日、電話で義母に告げ口しておいた。
このほか、日本酒を飲んだが、写真を撮り忘れた。
私は体力がそんなにある方ではない。そのせいで、肝心なところで集中力を無くす悪い傾向がある。せっかく旅行に行っても、疲れたからいっか、と部屋にこもってしまったり、お土産を買わなかったりするのだ。
その点、お土産に全集中力を注ぐ夫は、失敗しない。
翌日、空港で厳選したあきたこまち5kgと日本酒数本を宅急便で受け取り、うざいが、お土産選びの点では全幅の信用を置いていることを実感した。
8年ぶりの義母との再会の旅、終わり。
私なりにできるだけの義務は果たした。
来年も行くかどうかはまだわからない。