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私の愛する義母と黄色い花の話

義母は花を育てるのが好きである。だがしかし、その栽培方法は適当だ。

長年プランターの土を入れ替えず、同じ土を何年も使いまわしているため、数年前に植えた種の生き残りや、風に乗ってやってきた知らない種などが勝手に育って花をつけたりする。

毎年知らない花が咲くので、「今年はキレイ!昨年のはいまいちだった!」など、義母はまるでおみくじのようなこの栽培方法を楽しんでいた。


そして本日、今年もまた新たな花が咲いた。

義母「ゆーやさん!今回はなんか背の高い花が出てきたよ!黄色!!」

ゆーや「初めてのやつですねー!しかも結構な広範囲で咲いてる!めっちゃ繁殖してますね!」

義母「植物の本を読んでみたんだけど、今回のは載ってないみたいなの…なんの花なんだろ?」


ちなみにこちらのお花である↓↓

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義母的には結構好きなタイプの花だったらしく、「やったね!やっと咲いたー!」と喜んでいた。


名前を教えてあげたくてGoogle先生で調べてみたが、なかなか見当たらない。


ニトベギク
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一番似てるかなー?と思ったけど、どうも葉っぱのカタチが違う。

あれでもないこれでもないと調べていたら、とうとうドンピシャなものを見つけた。





オオキンケイギク(もう絶対コレじゃん)
↓↓

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ゆーや「見つけました!背丈も葉っぱのカタチも完全にこれ!」

義母「わーすごい!これだね!黄色以外にも種類あるのかな?!どんな花なんだろ!!」

ゆーや「じゃあもっとググってみますねー♪」













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※オオキンケイギクは北アメリカ原産の特定外来生物であり、生態系を壊し大きな被害を生むので、見つけ次第燃やせ。
















グ グ ら な き ゃ よ か っ た 。












ゆーや「栽培しちゃいけないやつでした…生命力強過ぎてプランターの中を腐海の森(ナウシカ)にするところでした…」


義母「あらー…」



やはりショックだったのだろう、義母は静かに台所へ引っ込んでしまった。

いきなり特定外来生物と言われても、義母にとってこの花は、ここ1ヶ月水を与え、何が咲くか毎日楽しみにしていた癒やしであったはずだ。


私はこの時、「オウムと人とは同じ世界に住めないんだよ…」と言われながらも、必死で小さなオウムを庇うナウシカを思い出していた…

この花たちは、ただそこに咲いているだけで何も悪いことをしていないのに…

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ほどなくして、義母がなんだか強そうなハサミを持って戻ってきた。


ゆーや「んんんん?」


義母「はいはいさよならねー☆」













あ・・・

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こっちの方だった。

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その後、ものの数分で義母が花を全て根絶やしにしててさすがに笑った。

人の金で美味しいお茶が飲みたいです。 (こうゆうところがホントにダメ)