イタリア新婚旅行編#5フィレンツェ
2023年11月1日、おはようフィレンツェ。
今日の目的は多い。
ウフィツィ美術館、ヴェッキオ宮殿、ミケランジェロ広場、サンタマリアノヴェッラ薬局、ヴェッキオ橋、革製品巡り。
まずはウフィツィ美術館。
9時30分からのチケットを事前に買った。
世界的に有名なルネサンス絵画や彫刻をたくさん鑑賞した。
ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなどなど、さすがにぼくでも知っている名前があって感動した。
ほとんどがフィレンツェの実質支配者だったメディチ家のコレクションらしい。恐るべし。
1時間くらいで回り終え、時刻は10時半頃。
ヴェッキオ宮殿のチケットは12時15分からなので、腹ごしらえをする。
楽しみにしていたパニーノだ。
行列のできる有名なお店「All’Antico Vinaio」。
タッチパネルで注文し、出来上がりを待つ。
カリカリのパンが、迅速かつ力強く、ブレッドナイフでカットされていく。
しかし、パニーノの主役はパンではなく具材だ。
生ハムやチーズ、トマト、香辛料などが次々と乗せられる。
受け取ると、その大きさに驚いた。
妻が見えない。
そして分厚い。
表面に歯を入れると、「カリッ」と聞こえる。そしてすぐに、生ハムとチーズに到達。
これは絶品だ。美味すぎる。
パンやサンドウィッチは日本でもよく食べるが、そのどれとも違う。比べられない。
これが本場のパニーノか。
次の目的地、ヴェッキオ宮殿はホテルから目と鼻の先にある。じっくりとパニーノを味わうため、ホテルへ戻ることにした。コーヒーを淹れて、パニーノを堪能した。
時間になったので、ヴェッキオ宮殿に入る。
ここもすべてがアートだ。
1314年の建設当初は政庁舎として使われていたようだが、一時はメディチ家が住居にしていたらしい。どんな生活をしていたのだろうか。
大広間をはじめ、さまざまな部屋を見て回った。
外に出ると、ギターの音と歌声が聴こえる。
このシニョーリア広場に限らず、フィレンツェには路上ミュージシャンが多い。
妻がギターケースにコインを入れると、にこやかに微笑んでくれた。
その後、サンタマリアノヴェッラ薬局へ。
フローラルな香りがするエントランス。
世界最古の薬局らしいが、先ほどとは違い現代アートの様相だ。
石鹸やルームフレグランス、香水などがあり、どれも目を引くおしゃれなデザイン。
妻はGoogleレンズの翻訳機能を使いこなして商品のポップを読み解いていた。
デザインだけでなく成分なども重要なんだろう。
結婚祝いをもらった親戚や友達などには、価格的にもちょうど良いお土産となった。
次はミケランジェロ広場に向かう。
フィレンツェの街並みが一望できる人気スポットだ。
丘の上なので少し歩くが、夕陽が落ちる頃に到着した。
フォトスポットには観光客が溢れている。
みんなこの時間帯を狙ったのだろう。
フォトスポットは陣取り合戦さながらで、ゆっくりとはできなかったが、絵画のように美しい街並みを見ることができた。
帰りがてら、ヴェッキオ橋を通る。
本場の革製品を手に入れたい。
まずは手袋屋に入ってみた。
試着してみたが、妻の指は長く、ぼくは短い。
人の指の長さは違うということに気付き、友人用のサイズに悩む。親切な店員のおかげで決めることができた。
続いては鞄だ。
妻の目当ては品質の高いもの。
ブランド物ではなく、職人がお店で手作りしているのを見てからではないと、一級品とは認めないらしい。
難問に思えたが、さすがはフィレンツェ。
職人の小さなお店がいくつもある。
多少の入りにくさはあるが、妻の突破力はすさまじい。
そしてついに出会った、「ROMITI FIRENZE」。
雑多に並べられた商品を手に取ってみると、肌に吸い付くようなきめ細かさを感じる。
デザインや色も豊富で、それぞれ個性の異なる革の魅力を最大限に引き出している。
妻はここで買うことに決めたようだ。
じっくりと悩んで選び、最後に職人のおじいさんと記念写真を撮った。
納得のいく買い物ができたので、食事にする。
明日の午後にはローマへ向かうため、最後のフィレンツェの夜だ。
ご当地のトスカーナ料理をいただくことにした。
Tボーンステーキを食べている時、この新婚旅行も後半に入ってることを知り寂しさを覚えた。
食事を終えてシニョーリア広場に戻る。
まだまだ路上ミュージシャンの演奏は続いている。
リズミカルなアコーディオンの演奏に、耳と目を奪われた。その時、ファンキーなおばさんが踊り始めた。酔っ払いかと思ったが、徐々に踊りの輪が広がっていく。
もはや広場は熱気に包まれていた。
熱くなった体をクールダウンするため、
ポルチェッリーノの噴水へ向かう。
ここはイノシシ像が有名で、鼻をなでると再びイタリアに来ることができるらしい。
絶対にまた訪れたい。
今日の締めにジェラートを食べた。
宿に戻ると、妻のファッションショーが始まった。とても喜んでいる。
今日も最高の1日だった。