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TANNOYと真空アンプが奏でる重厚アナログサウンド

まるでおとぎの国のような。欧州のクラシカルな建物の中に紛れ込んだような不思議な錯覚に陥った。

ヴィンテージのバイオリンや楽譜で形作られたアート、奏者のサインや写真、レコード、CD、アンティーク、ランプ、書籍、コーヒーなどなど。それらが雑然としかし埃っぽくなく、でも上から眺めるとなぜか調和した雰囲気で、その空間は出迎えてくれた。

奥に進むとイギリスTANNOYのGRFスピーカーが左右に鎮座。英国でクラシック専用のスピーカーとして1976年発売。マスターによるとここに45年は置いてあるとのこと。中にはデカイスピーカーが入ってるんだよーと、ちょっと得意げに教えていただいて微笑ましい。

今はCD音源のようだが、そこから真空アンプを通して音を増幅させ、このスピーカーで出力している。この真空アンプがまたいい仕事をしている。CDのデジタル音を厚みのある、重厚感のある、それでいて丸みを帯びたような、ずっと聴いてても耳が飽きない原音に近いような音質に変えているようだ。そしてタンノイのクラシック専用とも言われるスピーカーから出力。あぁコーヒーがうまい。

マスターが店内を色々と案内してくださった。写真、サイン、スピーカー、レコード、自身はバイオリニスト、そしてこの町で生まれたかぐや姫などストーリー作家が多い歴史など。外国人もここを目的地に訪れていたらしいが、納得だ。

なんとも充実した空間と時間を体験できた。やっぱこういう素晴らしい場所は、日本に散りばめられている。GoogleMapを駆使すると、新しい町を訪問する初心者でもこんな出会いに恵まれる。スマホ最高!

TANNOYと真空アンプが奏でる重厚アナログサウンドをデジタルの雄Googleに教わる。これぞデジタルの真髄、アナログな原体験。

サウナもこんな感じで調べている。 

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