【サウナ図解攻略】町田 大蔵湯
どうもウェルビーを愛しウェルビーに愛される男、ササウナです。本日は東京都町田市の唯一の銭湯「大蔵湯」にやってきました。
▪️町田はどこにある?
町田というと真っ先に議論されるのは「東京都なのか、神奈川県か」問題である。マジレスするともちろん東京都なのだが、町田駅は小田急線目線では「神奈川県川崎市」である柿生駅と「神奈川県相模原市」である相模大野駅に挟まれ、JR横浜線目線でも「神奈川県相模原市」である古淵駅と「横浜市」である長津田駅に挟まれている。
オセロ形式で考えると完全に神奈川県なのである。
実は町田はめちゃくちゃ栄えていて、住むにも買い物するにも便利なのだ。だがそれは住んでいる人にとっての話。東京の他の市区町村からは電車アクセス関係で「乗り継いでまでわざわざ町田に行く用がない」神奈川県民は「どうせなら横浜に出る」。
そんなこんなで、いつまでも東京都民からも神奈川県民からも「どこにあるのかよく分からない」と思われている。それが町田市なのだ。(※個人の感想です)。
だが、どうか町田の皆さま。今日からは胸を張って生きてほしい。
あなた達の街にたった一つの銭湯、大蔵湯は、銭湯界隈のスーパースター、今井健太郎さんデザインである。
しかも、著書「銭湯空間」において堂々と表紙を張っている。
ここ1-2年くらいのグラビア雑誌界における「えなこ」さんのように、あなたたちは表紙を張れるビジュアルを持っている大蔵湯を持っているのだ。最高だろ。もう東京とか神奈川とか考えずに「おれは、おれたちは、えなこだ!」という気持ちでやっていきましょう。知らんけど。個人の感想ですけども。
▪️アクセスとか
横浜線の古淵駅からキビキビ歩いて15分くらいである。バスもあるらしいです。ちなみに古淵駅は先述の通り「神奈川県相模原市」だ。もう訳がわからない。どこなんだ。
神奈川と東京の狭間を彷徨うと、やがて見つけられる。
▪️図解 町田 大蔵湯
さて、今井健太郎さんは著書「銭湯空間」の大蔵湯の章で、はっきりとこう語っている。
「スーパー銭湯とどう対抗するか?」
つまり、打倒「おふろの王様 町田店」ということだ。
うん。
おふろの王様はねぇ。強いよね。「王様」いうくらいだからね。
しかしそこは銭湯設計のプロ中のプロ、の中のプロ。今井健太郎さん。
具体的なことは本を読んでほしいが、「動」ではなく「静」のイメージで対極のコンセプトで大蔵湯を作り上げたのだ。ここで差別化を図る。
大蔵湯はものすごく静かである。モザイクタイルで作られた暖色の富士絵「朝陽霊峯」もいい。丸鏡もいい。天井も高くて開放感がすごい。
・2種のお風呂
中温のメイン風呂は、床面がヒノキ張りになっていて高級感がある。そして水質にもこだわり、「軟水」を使うことで肌あたりが柔らかくなっている。高温はしっかりと熱い。
・水風呂
冷たすぎずぬるすぎず。ちょうどええ水風呂である。確かに肌あたりが柔らかい気がする。
・そしてサウナ
2段あるサウナで、そしてとても静かである。深夜だったからだろうか、客は私しかいない。静寂のサウナで、軽く歌ったりして過ごす。良い…。歌わなければまた静寂。こういう独り占めの贅沢はスパ銭では訪れない…
……ん?
いや待てよ?
んん?
私はこのサウナに、唐突に、強烈な違和感を感じた。
▪️もう一度図解を出す
お分かりだろうか。このサウナ。入り口があって、2段の椅子がある。換気口は浴室側にある。
おかしい。
おかしいのだ。
サウナストーブはどこにあるんだ?
まず怪しいのは椅子であろう。椅子の中に熱源がある「ボナサウナなのではないか?」と。でも、しばらくそう思って座ってみるとわかる。「熱源はここではない」と。
じゃあ、いったい、この四方を壁に囲まれたサ室のいったいどこにサウナストーブがあるというのか?
私は2セットの合間に、サ室の内外から、時に更衣室側から観測した。しかし、どこから見てもサウナストーブは無いのだ。
しかし、いや待てよまさか…?
最後の3セットで私はサ室の熱源を熱心に調べた。1人だったから、「向かいのホーム、路地裏の窓、そんな場所にいるはずもないのに〜🎵」山崎まさよしさんを歌いながら。
そしてひとつの仮説に辿り着いた。
「これ…は…まさか…? そういうこと…なのか?」
着替え終わってから、番頭さんに私は質問した。
「あの、ここのサウナってもしかして❌❌❌ってことですか?」
番頭さんは私の問いに答えてくれた。なるほどそうだったのか。そんなのアリなのかよ。私は大蔵湯の番頭さん、その後ろにスタンドのように半透明に見えている今井健太郎さんに心の底から畏怖した。
さすが、町田市唯一の大蔵湯。
サウナの心臓とも言えるサウナストーブをあんな風にするなんて…。
どこにあるかわからない町田市の、
どこにあるかわからない大蔵湯の中で、
サウナストーブが、どこにあるかわからない。
その答えは、みなさんの目と肌で確かめて欲しい。