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心理セラピーで花粉症対策と体質改善ができる!?(その1)

 花粉症の季節がやって来ました。

 私はもともとは花粉症には悩まされてはいなかったのですが、7~8年前、急にスギ花粉にやられるようになりました。当初は市販の飲み薬で対応していたのですが、副作用の睡眠への影響が出て、鬱っぽくなり始めたので服用を中止しました。あとは目と鼻を洗浄する薬だけ使っていたのですが、とにかく洗浄薬を持ち歩いてしょっちゅう目鼻を洗っていないといけなくて、これはこれで大変でしたね。

 そこで、私のカウンセリングの師匠、インサイトカウンセリング代表の大嶋信頼先生に相談ということにしました。

 花粉が花や目に入ってムズムズする症状を、なんで心理カウンセラーに相談するんだ?ーーという疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。

 それはこんなメカニズムがあるからだと大嶋先生に教わりました。

 スギ花粉は別に毒物ではありません。ただ、花粉症の人の免疫はスギ花粉という異物を毒のように感じてしまって、その排除に懸命になり過ぎてしまっているのです。その免疫の過剰反応で、涙や鼻水がジャンジャン出てしまう症状が起きているのです。

 免疫機能は、主に腸で行われていると言われています。つまり腸内環境を整えることが、免疫機能を正常に働かせるためには必要になります。さて、最近、脳・腸関係とか脳・腸相関などと言われることも多くなってきました。昔から、脳がストレスを感じると、胃腸の調子が悪くなることはよく知られています。また、最近は脳が感じている心理状態が腸の調子を決める脳→腸という関係だけでなく、腸そのものが感情や記憶を抱き、それが脳の調子を決めるという腸→脳という心理的な流れもかなりあると言われるようになりました。

 また、花粉症や免疫機能と関係する遺伝子は、潜在抑制機能障害の関連遺伝子と重なるものが非常に多いということが、遺伝子研究の成果でわかってきました。(これも大嶋先生に教えていただいた話です)

    潜在抑制機能障害というのは、まだ正式な疾患名として認められているものではありませんが、IQが高くて情報処理能力の優れた人が陥りやすい状態です。簡単に言うと、その場で処理する必要のない情報、処理の優先順位が低い情報まで処理しようとしてしまい、結果的に脳の情報処理機能がいっぱいいっぱいになって、必要な情報処理までできなくなったり、精神的にも過敏で混乱した状態になるのです。

 例えば、電車の車内で友だちと会話している時、普通はその友だちの声以外は耳に入ってきませんが、その時の電車内の音を録音して後で聞いてみると、友だちとの会話以外にも、電車の走行音、社内アナウンス、駅に停車した時のホームのアナウンス、他の人の話し声や車内で近くにいた人のヘッドホンなどからもれてくるシャカシャカ音…かなりいろいろな音が実は耳に到達してきていたはずということに気づきます。人間の耳や脳は実に優秀で、友だちの声以外は不必要な情報ですから、耳には届いているはずの音の情報はあえて処理しようとしないのです。

 ところが、情報処理能力が高過ぎる潜在抑制機能障害の人は、いらない音の情報まで拾って処理しようとしてしまうため、友だちとの会話に集中できなくて楽しめなかったり、友だちとの関係を悪くしてしまったり、必要な情報をうまく頭に残せなかったりしてしまいます。

 これは聴覚の情報処理という一例で、潜在抑制機能障害の人は、実際には五感の情報全てで、こういう情報の取り込み過ぎと混乱が起きているようです。 

 花粉症をはじめとするアレルギーというのも、本来は体に毒ではない物質にまで免疫処理をしようとしてしまう情報の取り込み過ぎ反応ということになります。

 また、外部の情報に過剰反応して混乱しますから、どうしても外部から入ってくるものをすんなり受け入れにくくなります。対人関係でも、他人の良い面を見るよりも他人のあら捜しをする方が多くなり、他責的な心理傾向が強くなりがちです。

 そして、このような免疫の働き過ぎ・暴走というのは、自己免疫疾患と言われる病気なども招きます。自分を守ってくれるはずの免疫が自分まで攻撃してしまうわけです。この状態が心理面に表れると、今度は自責感が強くなります。いつも自分の欠点ばかりが気になり、生きづらさを抱えがちになります。

 ですから、花粉症の改善には、潜在抑制機能障害という脳や心理面の障害の遺伝子、そして花粉症などアレルギーの関連遺伝子でもある遺伝子コードを使ったFAP療法(大嶋先生開発)という心理セラピーを使います。脳の情報の取り込み過ぎを減らし、腸内環境を整えていくと効果があるということです。そして、花粉症だけではなく、自分や他人に厳し過ぎる、自責・他責が強過ぎるという心理面も改善されて楽に生きられるようになってきます。

 こうして見ていくと、遺伝子や脳腸相関という最新の科学研究の成果は、脳の働きだけがこころの全てとか、体の症状は心理面とは関係ないとかいうことではなく、昔から東洋医学が言ってきた「心身合一」に近づいてきたように思えますね。おもしろい。

 というわけで、次回は東洋医学的な見方も使った心理セラピーによる体質改善の話をしていくつもりです。

 さて、忘れてはいけませんね。花粉症の改善には、当相談室では、主に次のコードを唱えてもらっています。

1,「〇〇(鼻や目など花粉症の症状部位)のスギ花粉の排出」×7

2,「Ige抗体の還元」×7

3,「(その人に合った花粉症・潜在抑制機能障害の遺伝子)の還元」×7

 3,の遺伝子は、実際のカウンセリングでお話をうかがって特定していくこととなります。花粉症対応だけなら、1回のカウンセリングで済みますから、費用のご負担もあまりご心配はありません。

 私は数日前に暖かくなって急に鼻がムズムし始めたので、花粉症が来た!と感づいて、さっそくその日1日は上の3つを唱えまくっていました。おかげでその後は、暖かくて花粉の飛散が多い日にも症状ゼロです。

 では、感想やご質問などは、

 saudade@tbz.t-com.ne.jp

までお気軽にどうぞ。

 また、当相談室で使っている各種心理セラピーを受けてみたいという方や習得したいという方は、心理相談室サウダージのカウンセリングをぜひご利用ください。

           https://www.saudade.biz/

              心理相談室サウダージ 室長 前田昭典


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