雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<211>
See Him Tonite
このままロビーで煙草を吸っているのもどうかと思うし、部屋に戻ろうか。けれど部屋に戻ったところでいつ電話が鳴るか鳴らないか不安でいながら煙草を吸い続けるだけだろう。だったらみんなと夕食を取った方がいいかも知れない。来るか来ないか分からない連絡をじっと待っているよりずっといい。夕食中に連絡が来ればそれで良し、だけどそれならあのひとをあんまり待たせてしまうのは気が引ける。どうにかこうにか抜け出してくれたのだろうから……。でもレストランへ行こう。ツアー