【低体重出生児】みんなして何かと成長曲線、成長曲線っていうのなんかモヤる
産後9か月が経った。
書きたいことがたくさんあるが、少しモヤモヤした話を今日は書きたい。
我が子は妊娠37週、2,400gそこそこで産まれた。
36週の健診では子宮口4cm、赤ちゃんもだいぶ下がってきていて推定にはなるが2,600gくらいかな、と。
妊娠中悪阻には苦しんだものの経過に問題はなく赤ちゃんの大きさも週数相応といわれていた。
歩くのが趣味だった私は子宮口のひらきもよく、先生からは10人いたらトップクラスの優秀さだと褒められた。(恐らく安産型という意味)
そんな私は、役所への提出書類において「低体重出生児の届け」なるものは不要なものと産んでもないのに思っていた。
先生からはいつ産んでもいいからと安静指示もなかったので動きまくっていたら37週で産まれ、出生体重を聞いて2,500g超えていなかったことに驚いた。
とはいえ、ここまでで気分を害された方もいるかもしれない。
正期産で2,400gあってなにをいう、と。
そう、私も2,600gくらいの子に対してよく「小さい小さい赤ちゃん」やら「小さめで産まれて」と聞くのだが、いやうちのよりは大きい、と思うからだ。
だからもっともっと小さく産まれた子や親は、何をいうと感じると思う。
実際身近で700gで産まれた子をもつ親御さんとお話しする機会もあり、小さいをどこからにするかは決まりはないけれど、と思った。
更にここからは、産後初めての育児で小さな小さな世界に入り込んでしまった私の話になることを前提に読んで欲しい。
産後、母たちの前に立ちはだかる問題。
母乳で育てるか、ミルクで育てるか。(これも結構厄介な問題だなと知ったことのひとつ)
当たり前だが、赤ちゃんは母乳かミルクを与えることで育つ。
私は母乳がドバドバとは出ないもののそこそこで、子どもも飲めそうだったので母乳メインにしていくことにした。
だが、2週間健診で体重の増えがあまり良くない。量的には飲めていそうなのに、と。
とりあえずミルクをもう少し足すよう指導があり、1か月健診までになんとか目標のプラス1kgに到達した。(ここで何となくそこそこで産まれた子はこの体重が出生体重くらいか、ようやくここまで大きくなってくれたけど、ふぅ、とそんな感じだった)
だが、さらに2か月に到達する前にまたしても体重が増えていかない。ベビースケールは持っていなかったので大人の体重計で定期的に測った。どれだけ測っても増えていかない。
不安になり、助産師さんに相談し、足すミルクの量や母乳回数について教えてもらった。
指導を受けて1週間、目標量くらいは増えたがそのあとまた増えなくなる。
産後すぐからの子どもの体重問題において、わたしの第1次闇期はスタートした。(この後も現在までにおいて闇期は何度かやってくる)
自治体にもよるだろうが、3,4か月健診があるところは多いと思う。我が自治体においても4か月で健診が設けられていた。
我が子、体重が増えないまま日だけが過ぎていく。1日増加量は30gくらいが目標と言われているのに、どんどん置いていかれてしまう。
ここで出てくるのが「成長曲線」
成長曲線に沿って大きくなっているか
成長曲線内に入っているか
我が子、成長曲線からの逸脱。
ただ、体重が増えないあいだもよく笑いよく喋りよく動きまくっていた。要するに元気そう。
なおかつ産まれから身長もやや小さかった我が子は身長も早々に成長曲線から逸脱。
不安で不安で眠れない日々の中、永遠に体重増加不良や低身長などについて検索魔になる私。
体重が増えなすぎて自分は虐待になるんじゃないかとか、この子に申し訳なさすぎるどうしてもっと大きく産んであげられなかったのかとか。
でも吐き戻しも多くミルクを足しても飲める限度もあるし、お腹がいっぱいだとグッスリ寝てしまい回数も飲めない。
初めての育児で知識もないぶん、どうしたらいいのかも分からず、当時のわたしは本当に辛かった。悩みまくった。
迎えくる健診でこの体重で、健診でなんと言われるだろう。
精密検査とか言われたらどうしよう。
ただただ不安だった。
健診では周りが小さくても6kg台の中、5kgちょっとの我が子。やっぱり誰よりも小さい。
だが医師からは首座りも問題ないし、なにも指摘はされず。身長も体重も成長曲線内ではなくても、産まれが小さめだから曲線に沿って増えればいいからと。
その後はミルクを飲まない子vs何としても飲ませて体重を増やしたい母の時期になるのだが、何とか体重を増やしてきた。
そうして先日、9か月を迎えた我が子。
おそらく後期健診といわれるやつを受けてきた。
おすわりができるか、ハイハイをするか、離乳食や予防接種は進んでいるか等々がチェックされる。
身長の増えについては、体重に伴って増えてくるよと言われていたのでとりあえず体重をと思ってきた。
いまだに食にあまり興味もなく、お腹がすいて泣くなんてことはほぼない。ミルクもないならないで平気。離乳食も好きなものや気分で食べるときもあれば全然食べないこともあるし、とにかく吐く。とてつもなく吐きやすいタイプらしい。あと遊びたい欲、寝たいときは寝たい欲、本当に強い。
健診では、吐きやすいことや離乳食について気になることを聞いてみた。
するとみんな言う。
「成長曲線内にいれば」
「成長曲線に沿っていれば」
成長曲線は確かに目安にはしやすいかもしれない。
ただ、そんなにみんなして成長曲線、成長曲線って言わなくても。
成長曲線を誰よりも気にしてきたのも自分だけど
私が求めていた解答はそうじゃなかった。
吐きやすいのが問題がないレベルなら、心配するよね、とか、大変だよねとか
体重の増えを心配してきているなら、頑張って増やしてきているね、元気そうだし大丈夫じゃないかな、とか
離乳食の食べだって、この子なりで焦らずね、とか具体的にこうしてみるとどうかなとか
成長曲線は自分でみたってわかる。客観的視点からもそこにとらわれた意見ばっかりだったことに少しモヤっとしてしまった。
産後すぐは出産週数や出生体重になぞのコンプレックスがあったりして、いまだに大きい子をみると羨ましく思うこともあるけれど、最初に言った「低体重出生児の届け」
あれはなんの意味があったのだろう。
ちょっと疑問。ただの統計上必要なデータ?
私的にはそれを提出することも何か判をおされるような気もしたけれど。
小さめで産まれた子の親御さんが本当に悩み、つらいおもいを必要以上にしないで欲しいし、そのために活用されるものであって欲しい。(その届を出したことで何か特別あったとは思ったことがない、知らないところで何かあったかもしれないけれど)
私はこの先も「ちゃんと体重は増えているだろうか」「身長は伸びただろうか」とドキドキ不安に思いながら育児していくとは思う。
だけど「成長曲線」や数値だけじゃなく、目を向けるべき部分にしっかり目を向けて、あんまり悩みすぎず、過ごしていけたらなと思う。
産後、子どもの体重にかかわるちょっとモヤモヤした話でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?