白昼夢
昔、王の怒りを買い、瞼を切り取られて砂漠に放たれた神官が、洞窟を見つけて生き残り闇の中で一生を送ったそうです。
僕らは、毎日、SNS やニュースや普段の暮らしの中で見たくないものまで無理やり見せられてる。
瞼のない神官みたいなものだな、と
・・・
「白昼夢」 ／ 詞・曲：セキヒロタカ
もうどれくらい夢を見てないだろう。
暗闇のない日々は、それ自体が暗闇のようだ。
どこまで続くのか分からない砂丘をいくつも越えた。
白昼の暗闇を、ただ歩いている。
夏の吐息のように、限りなく透明な、
ただ熱を帯びただけの存在になっていく。君は。
あまたの夢が、通り過ぎて行った。
終わらぬ昼が、始まる前に。
瞼を失った君は、星にさえ目が眩む。
漆⿊（ほんとう）の闇だけが、君を癒す。
瞳を閉じることを 許されぬ君は
瞳を開けながら 目を閉じることを覚えた
目を閉じて、闇を歩こう。陽の沈む海の底まで。
目を閉じて、闇を歩こう。陽の昇る地の果てまで。
https://www.youtube.com/watch?v=qnGKeYQDfpM