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ドイツ🇩🇪のクリスマスマーケットに行ってきた。1日目

謎の耳鳴りに1ヶ月間苦しんでいたのだが、ある日本当に何の前触れなくふと消えた。私は、耳鳴りとは一生付き合う性質の病気だと妙に受け入れて諦めていたので、突然消えた事に驚き、世界が急に薔薇色に見えた。有りとあらゆる物に感謝した。
その時のハイテンションで、キラキラしたクリスマスのイルミネーションが見たくなり、急遽ドイツ旅行を計画して実行。かつてない身軽な行動力を発揮した。
飛行機は高過ぎたので断念。ニュルンベルク行きのバスはまだ安かったのですぐに取った。片道10時間の長旅だけど、ほぼ寝ていたのであっという間。

夜の19時30にニュルンベルクに到着。雨女なので私の到着とぴったり同時に雨が降ってきた。
宿にチェックインして荷解きし、急いで街に出た。雨は止んでいる。クリスマスマーケットは21時に閉まるのだ。急げ急げ。

中央広場のメイン会場までの道にもキラキラとしたクリスマスマーケットがもう並んでいる。
ニュルンベルクは城壁に囲まれた街で、趣ある歴史的建築が多い。ライトアップされた美しい街並みに思わず息を呑んだ。

街への入り口に塔がある。

ホテルから歩いて10分、フラウエン教会前の広場のクリスマスマーケットに着いた。世界最大のクリスマスマーケット、世界一有名だそう。

赤白のテントが特徴的


売られているオーナメントなどが、ちゃんと手作り!デザインが素敵で見惚れてしまう。

キャンドル
スノードームとキャンドル入れ


ジンジャークッキー

みんな可愛いカップを手に、ホットワインを飲みながら回っている。私も迷わず購入。ドリンクは4,5ユーロだけど5ユーロのデポジットをマグカップ代として9,5ユーロ支払う仕組み。飲み終わったらどの店でも良いのでカップを返せば5ユーロ戻ってくるし、記念に欲しかったらそのまま持って良い。

ニュルンベルクはこのタイプを一番多く見掛けた。カラー展開は3色。カップの内側と文字が、緑とピンクと赤バージョンがある。どれかひとつ好きなマグを最終日に選んで持って帰ろうと決意。

お味の方は、もうちょい甘い方が好みだけど熱々でキリッとしてて美味しい。アルコールが残っていて、身体がホカホカになり、しっかり酔っ払う。空腹だから何か食べなきゃと、お隣の店でニュルンベルク名物ハーブ入り白ソーセージのサンドイッチを購入。3本入りで4,5ユーロ。プラス1ユーロでキャベツのトッピングは絶対した方が良い。ソーセージも美味しいのだが、このトロトロのキャベツがビックリする程美味しかった。

また小雨が降ってきたのだが、ソーセージとホットワインの最高な組み合わせに酔いしれ、幸せいっぱい。ちょっと火傷しながら頬張った。熱々の料理、ライトアップされた荘厳な教会、暖色系の照明でデコレーションされたお店、そこから立ち昇る白い湯気や甘い香り、巨大で煌びやかなクリスマスツリー、行き交う人々の満ち足りた幸せそうな顔。これがクリスマスマーケットの醍醐味なのだ。

21時になり、次々と手早くお店が閉まり始めた。ニュルンベルク名物のレープクーヘンというスパイスたっぷりのアーモンドプードルのクッキーをデザートに食べてみようと思って、どこのお店が美味しいかなと目移りして迷っていたら手遅れに。

甘い香りを放つデザート系屋台。

でも大丈夫。広場の周りのお店はまだまだやっているので、チョコレート専門店に入った。透明の容器にコッテリした液体がクルクル回っているのだが、茶色と白の2つあって、聞けば白はホワイトチョコだという。生まれて初めて白いホットチョコレートを見たので試しに飲んでみた。

生クリームをオプションで追加してみた。

これがまた美味しかった。ホワイトチョコ好きなのもあるけど、何でこんな美味しいんだろう。コクがあって、甘さが丁度よい。これはまた飲みに来ようと心に決め、雨も止んだし今夜は早めに寝ようと宿に戻る。

宿は6人部屋のユースホステルを取った。旅行は時々はホステルにも泊まって、色んな国から来た人と交流する様に心掛けている。何しろホステルは安い上に英語力向上のチャンス。一期一会の出会いで心温まった思い出が沢山あるので、混合部屋で寝る事にもそんなに抵抗は無い。空きがあれば女性専用部屋を取るけど、今回はもう満室だった。

部屋の中では3人の男性が談笑中だった。ひとりの若い東洋人が「日本人ですか?」と聞いてきた。ハイと答えると「僕もです!」と。やったぁ、仲間に入れてもらいやすい。

みんな一人旅でクリスマスマーケット巡りをしていた。翌朝には皆違う街に移動する。
ドイツ人のいかついお兄さんが、日本映画ファンで「ヒロユキサナダは素晴らしい役者だ!全作品、Shogunもラストサムライもたそがれ清兵衛も見たけど彼はアメイジングだ。」と力説していた。真田広之は日本の国宝、私も力一杯賛同した。

もうひとりのアルジェリア人は「アニメ好きだよ!」という事でカタコトの日本語も喋れた。
日本人の男性は東京にある大学の英文学科に在学中で、イギリスの大学に1年の交換留学に来ていた。綺麗な英語を流暢に話し、第二言語でフランス語も学んだそうで、4人ともフランス語が話せる事がわかり盛り上がって、日英仏の3カ国後で色々話し、それぞれの寝床に入って、おやすみなさいを日本語とフランス語で言い合って寝た。

皆がその場限りの一瞬の会話と時間を、一緒に楽しもうとする良いエネルギーで、心がチャージされる気がする。新しい人と話すとドキドキするので、上手く寝付けるか心配だったけど、長時間の移動疲れでしっかり爆睡した。

次の日に続きます。


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