「清潔のマイルール」のおかげでシャンパンをご馳走になった話
「清潔のマイルール」と聞いて、私は考えてみた。自分の中にそんなものが存在するのだろうかと。
部屋の中を見渡してみたがまぁまぁ散らかっており、「たぶんこの部屋のやつの清潔のマイルールは大したことねぇな」という部屋をしている。
しかし、そんな私でも「清潔」を意識している場所が何箇所かある。
それが水回りだ。
トイレは毎日掃除するし、洗面所もお風呂もキッチンのシンクも、定期的にカビキラーして掃除する。なので家の中で一番清潔を保っている場所だと思う。部屋の散らかり具合からは想像できない美しさをしている。
これは私の清潔のマイルールなのかもしれない。
「せめて水回りだけは綺麗にしておきたい」という私の感覚が、この清潔をつくっている。
●飲食店での清潔のマイルール
ダーツバーでアルバイトをしていた時、オープン作業の中に「机を拭く」とか「掃除機をかける」とか「トイレを掃除する」というものがあった。
しかし、
そんな掃除業務があるのにも関わらず、なんか全体的に店が汚かった!
私からすると「まだまだ掃除するべきところあるやん!」と感じても、他のスタッフにとっては「これでよし」と感じている。
その時に私は「清潔のマイルール」が人とずれているのだと気づいた。
これが結構きつかった。
1アルバイトの私が頑張って掃除したところで、他の人はどんどん汚していく。(笑)
だって私が入る前から、その店はその清潔基準で何年もやってきてたから。
なので私は一人黙々と、自分の「清潔のマイルール」に従って掃除をした。(笑)
頼まれてもないのに閉店後勝手に掃除したりしてた。(笑)
そしたら一度だけ、「あなたが来てからトイレが綺麗になった」と言ってくれた常連さんがシャンパンを開けてくれた!
どういう理由!?(笑)と思ったけど、私が一人で黙々とやっていたことを認めてもらえたみたいで嬉しかった。
そのダーツバーでは4年ほど働いたけど、結局どういう「清潔のマイルール」をもったスタッフがいるのかによって、店の綺麗さは変わるというのがわかった。
そして完璧な掃除をしても売り上げが上がるわけでもないということもわかった。
一番は「お客さんが楽しむこと」。だから清潔さというのは「このお店にもう一度来たいかどうか」を決める、たくさんある基準のうちのたった一つでしかないということ。
私も、好きな人がいる店は、たとえ汚かろうと全然行く。(笑)
でも、「この店汚いな」と思うことはあっても、「この店掃除が行き届いていて綺麗だな」とわざわざ思わないのが人間だとも思う。
だってファミレスとかめっちゃ綺麗にしてるけど、いちいち「このファミレス綺麗やな」とか思わんもんね。
だから綺麗にしていてきっと損はない。自分が誰かのためにやる「清潔のマイルール」は、高い基準の方がきっといい。
私はその努力見てるよ!!!!
さっとん
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