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後半人生の目標……

昨日、還暦を迎えたこともあり、これからの自分の目標を書き記しておきます。

私はまず、『人生100年』と捉えて計画を立てています。
もちろん、一寸先は闇であり、何のハプニングで人生を終えるかなんて誰にもわかりません。
それでも「明日死ぬかも知れないんだから」と投げやりになるより、「人生長いんだから」と有意義に生きるほうを選びます。

さて、もし100歳まで生きるとしたら、今が60歳なので、『ちょうど折り返し』だと考えています。

……「計算できないの?」というツッコミはちょっと待って!

私の場合、人生の前半を20歳スタートで計算しています。
20歳までも人生の一部ではあるけど、赤ちゃんの頃を含めてまだ〝人生経験〟といえる期間ではなく、『社会に出るまでの勉強期間』だと考えています。
なにより今から話す『人生とは』のスタートが、だいたい20歳くらいだと思っているからです。

では、20歳からを振り返ってみます。
この40年の間に、仕事を覚えて給料を戴いて、遊びを覚えて恋愛もして結婚して子育てし、家を建てて車も買い替えて……と、その間には20回の転勤と17回の引っ越しも経験しました。

で、これから100歳まで生きるとすると、20歳からと同じ『40年』という期間を『もう一度』生きられるわけです。

これはもう、明るい未来しか見えてきません。^^

ゴルフスイング

なぜなら……

20歳の頃に比べれば、お金も知識も人脈もゴルフの腕前も、経験値や持っているもののレベルが比べられないくらい上の状態から、もう一度同じ期間を過ごせるんですよ!

しかも、就職の心配や恋愛してフラれる心配や子育ての難儀など、ゼロではないにしてもほとんど『無いに等しい』
もちろん、受験勉強や出世競争(笑)などは一切必要ない!

ということは、プラス要素ばかり増加していてマイナス要素は激減しているんです。

というわけで、定年退職した後の人生の過ごし方を考えるだけでワクワクが止まりません。
たとえ、ケガや病気で寝たきりになったとしても、ありあまる時間を思う存分読書や小説の執筆に充てられるのかと思うと、それはそれで楽しみでもあります。

定年退職後に就農するのも、『楽しい人生』の一部にしたいと考えてのことです。

今の日本は人口減少しているし、飢餓とは結びつかないかも知れませんが、世界規模で見るとやはり近い将来、食料不足になるのではないかと感じています。
そんなとき、一番強いのは『食料を作り出すことのできる農業』だと思うんです。

せっかく、両親が懸命に護ってきた農地があるのですから、それを活用できる自分は『超』がつくほど恵まれているのだと思います。

あ、私の座右の銘は『無いものねだりより、あるもの探し』という言葉です。これは、ずいぶん前にガイアの夜明けに出演していた『わたらせ渓谷鐡道』の樺澤豊社長の言葉で、感銘を受けたものです。

だから『ないものねだり』はしません。農地も農機具も施設も『あるもの』でやります。「自分が農家を継いだらこんな規模の……」などと、規模拡大やIT化を積極的に進めようとも考えていません。

ただし『買わないと継続できない』農業からは脱却したいと考えています。肥料も農薬もビニールマルチも、私に言わせれば「ないものねだり」です。だって、自分ちじゃ作ってないんですもの。

と、こんな事前勉強していたら、『自然農法』に辿り着いたんです。
自然農法と一口に言っても、本当にさまざまな考え方の方がいらっしゃいます。
「ある程度の肥料やビニールマルチは使うよ」
「ウチは、牛糞を完熟させた有機肥料しか使わない」
「除草剤の土壌消毒してるから、野菜を植えたあとは薬を入れない」
「畑の外からは種以外は持ち込まないし持ち出さない」
「ワシは、農機具すらも使わない」
など、こだわりがあったり、こだわってなかったり……(笑)

私が考えるに、「どれが正解」ってないと思います。皆さん信念があってそれなりに成果も出されています。その土地やその人の働き方次第で違いがあって当然だと思います。

そういう意味では、慣行農法の方も間違いだとは思いません。広大な農地で効率的に生産性を上げようと思えば、大型農機具や優れた肥料や農薬も必要不可欠だと思いますし、『農薬=毒』だとも思っていません。

しかし、ウチのような30アールそこそこの小さな農家にとって「それでいいの?」と首をかしげるのも当然です。

結果的に、私は「不耕起、不除草、無肥料、無農薬」という『ナイナイづくし』の農法に取り組む覚悟を決めました。草刈りはするけど、そのまま『草マルチ』として利用するので、私の理想とする農法に一番合っていると思います。

SDGsスマイルnow

と、そんなこんなで、私がめざすのは『魅力ある持続可能な農業スキームを作る』という大ぶろしきを広げてみました。(大まじめ)

定年退職を機に就農するのですから、何十年も農業に取り組んでらっしゃる方と張り合うつもりはありません。既存の慣行農法を否定するものでもありません。
だからといって、これからスタートする私がこれまでの農業のやり方にならって始めても追いつくハズがありません。なので、これまで会社生活で経験したいろんな知識をフル活用して『新しい農業』をめざします。

KAIZEN手法や経営分析手法を効果的に導入して、『無駄や無理がなく、楽しく安全に稼げる農園』にするつもりです。そして、その方法は『誰もが真似できる』よう、簡単で単純なものにしたいと考えています。

すべてが順風満帆に進むとは思っていませんが、facebookページ(九重スマイルパーク)やnoteに奮闘記をアップして、皆さんから叱咤激励をもらいながら、少しでも理想に近づくよう頑張ります!

 予てのあらまし、皆違ひ行くかと思ふに、おのづから、違はぬ事もあれば、いよいよ、物は定め難し。不定と心得ぬるのみ、実にて違はず。
(徒然草第189段一部)

スマイルパークnote記事

(あと、ついでながら……農業の傍ら小説の執筆にもチャレンジするつもりです。この件はまた別途の機会に……)


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さっとも
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