フリーランスになって同僚がいない私がTwitter経由で同僚を探してみた話
こんばんは。卒花後1か月で会社員を辞めて、その後1か月で複業プランナーとして生活をはじめた @satsukishigoto です。
先日、Twitterでたまたま繋がった方と初めて飲み会してみて、食堂のご飯がまずくて転職をした人の話なんかがあまりにも深かったので書き残しておきます。
Twitter飲み会を企画してみた
私はTwitterを今から10年前に鍵垢で作ったまま放置していたのですが、ここ最近SNS採用ないしTwitterそのものが盛り上がってると聞いていたので、今年の春に一応ビジネス垢として再開しました。なのでこの @satsukishigoto のフォロワーさんとはリアル世界で会ったことがない人が9割9分なんですが、日々のやり取りを重ねるごとに実際会って話してみたらどんなかな~と気になり出しまして、このたびTwitter飲み会を開催することになりました。
bosyuのサービスを使ったのも今回がはじめてですが、本当にめっちゃシンプルで簡単に募集出せるんですね…(ありきたりな感想)けっこう感動しました。
初めての開催だし、そもそもフォロワー200人もいないし、1人も集まらなかったらどうしよ?wまぁフォロワーの誰とも顔見知りじゃないから気まずくなることもないでしょう…とちょっとドキドキしながら応募を待っていましたが今回はちょうどいい塩梅に5人集まりました。(1人、当日に求職者の対応が入って欠席になっちゃったのは残念!)ご参加いただき本当にありがとうございます。
来てくれたのは、期待以上にキャラの濃いこちらの方々でした。
(それぞれのプロフィールをご紹介したいものの、みんな突っ込みどころがあまりにも多すぎたため割愛させていただきます。)
飲み会開始後、まずは自己紹介をしてフリートークで話を進めようとしましたが、まさかのゆうきさん(@talkativeyuuki)と私が同じ会社出身だったことが発覚。入社年度は違うものの同じオフィスで働いていたという奇跡が起きました(笑)
そして、ゆうきさんともろさん(@Morow99956707)はベトナムで働いていた時に接点があったらしく、りょーたくん(@ryota_nakashi)とゆうきさんは今働いている会社の最寄り駅が同じだったということが判明。意外と世界は狭いものですね。
飲みのトークはベトナム人の仕事価値観がぶっとんでる話へ
今回集まったメンバーは、ざっくり言うと人事・人材系とIT系のお仕事をしている方ですが、ゆうきさんともろさんがつい最近までベトナムに行っていたということと、私も外国人の採用支援をしていたこともあり、話はベトナム人の生活や仕事の話で相当盛り上がりました。
ちなみにここ数年で日本で働くベトナム人の数はめっちゃ増えていて、日本で働く外国人労働者147万人中31.6万人もいるんです。中国の次に多いのがベトナム人労働者なんですね。日本に来ているベトナム人も多いけど、ベトナム進出している日系企業もすごく多いので、ベトナムにある日系企業で現地のベトナム人を採用するためのエージェント業なんかが盛んらしいです。同じ人材業といえども、いろんな形で企業と人のマッチングが行われてるんですね。興味深い。
本能のままに生きてお金のために働く
海外で現地の人を採用していくと、どうしてもぶつかるのが価値観の違い。仕事に対してのモチベーションが根本的に日本と違うよねという話になりました。私は日本国内で働きたい!という外国人を、日本の企業に紹介するエージェント業をしていたことがあるので、多かれ少なかれ東南アジアの人は仕事に対してけっこうゆるいし、すぐ仕事を休むし、日本人ほど勤勉さはないってことは理解しているつもりでした。
でも、ベトナム現地でエージェントをしていたお二方によると、想像以上に価値観が違うんです。理解しようと頑張っても、理解しきれないし、聞いていてなんだかよくわからなくなっちゃうくらい国によって違うんだなってことを痛感しました。
転職回数多すぎやろ問題
まずもってベトナムは転職回数をそんなに気にしない。20代で5回とか6回とか普通らしいです。そして転職理由は賃金を上げるため。シンプルにお金のためなら転職をします。たしかに、日本に来ている外国人と面談してたとき9割9分の方が「サラリー!モアサラリー!」って言ってきました(笑)。給与にそこまでハングリーになれるのってすごいなぁって思ってたけど、これは現地だと露骨らしくて、たとえば内定が2社出ていたら100%給料が高い方に転職するらしいんですね。
もっと極端に言えば、企業が早急に採用をしたいって思っているなら、とりあえず募集要項の賃金を上げれば、確実に他社より優位性が上がって採用できるそうです。日本でも採用ができなければ募集賃金を上げることはあるけど、上げても採用できない企業は採用できないじゃないですか。でもベトナム、ひいては東南アジアではめちゃくちゃシンプルで、賃金を上げときゃ採用がしやすくなるらしいです。
1回の転職で平気で給与が2~3割アップする
これもけっこう衝撃的な話でした。日本では転職をすると、ざっくり半分くらいの人が年収ダウンするんですね。転職は必ずしも年収アップするわけではない、これは日本の通例です。
でもベトナムでは転職すれば給料が上がるのが当たり前で、なんなら2~3割上がることもあるそうです。いや、ほとんどの転職で2~3割上がるって言ってたかしら?とにかくどういう構造になってんねんwと突っ込みたくなりますが、本当に上がるらしいんですよね。発展途上中の国だからこそここら辺の賃金感覚は日本と全然違いますね…。『お金いっぱいもらえるから転職するよ!』というのを、悪びれず当たり前に言える環境って、純日本人にはなかなか信じられないところなのかなぁと思います。
とはいえ日本人も給料に不満があって転職する人が大多数
自分は仕事柄、転職理由ランキングなどのデータをよく見るのですが、日本人の転職理由はいつもだいたい一緒で、『人間関係がよくなかった』『給与が安かった』『残業・働き方がひどかった』『会社の将来性が不安だった』みたいな理由がいつもトップ10に入ります。
↑堂々の3位に『給与に不満がある』って書いてある。
そうなんです、日本人も声には出さないけど給料をアップしたくて転職したいんですよね。これはすごく当たり前だし、悪いことじゃないです。でも大声で『貴社の給料が魅力的なので応募しました!』って言わないのは、日本人のつつましさを大切にするという文化から来てるんですが、この日の飲み会で話を聞いていたら、別にもっと素直に生きればいいじゃないかって思いました。
自分のTwitterのいいね数なんてめったに2桁いかないんですが、少なからずこの日はリアクションがありました。家族のため、お給料のため、もっと通いやすい職場にするために仕事を変えて何が悪いの?って話です。
ベトナム人みたいに生きたい!と主張しているわけではなくて、私たち日本人は言いたいことを言葉にせず空気を読んでおしとやかに生きる人種がゆえに、なんだか言いたいことも言えず息苦しくなってるんだな~って思うんですよね。それが日本人の良さだし、私は日本が好きだし、それはそれで良いんですが…なんかこう、周りを気にしすぎて仕事選びしんどくなっちゃったり、転職を諦めるのはもったいないんだなって再認識したわけです。
食堂のご飯がまずくて辞める人もいる
これは極端な話ですけどね。(笑)
実際このくらいの感覚で仕事をあっけなく辞める人もいるそうなんですよね。飲みでこの話題が出たとき、新卒のりょーたくんは口がポカンと空いてたし、私は腹抱えてめっちゃ笑ってしまいました。どんだけ素直やねん!と突っ込みまくりですが、食堂のご飯まずかったらエンゲージメント落ちて、ほかの会社に転職でもするか~って感じになるらしいです。あと、自分の家を建てるのを見張ってなきゃいけないから1か月仕事を休みま~す!とか言う人もいるんだって。爆笑しました。家を建てるのを見張ってないと、釘が抜けてたり欠陥工事になるかもしれないから、見張ってなきゃいけないらしくて。だからって1か月も仕事を休むって言えますか??ここまでくると本当に面白い。
面接・出社のドタキャンも日常茶飯事
あとこれは私もしょっちゅう裏切られたので分かるんですが、外国人は複数社から内定もらってるのに何故か教えてくれなくて、A社の出社日の当日に電話とかしてきて『今日A社には行けません。B社に行くことにしたので、今日からB社で働きます』とか言えちゃうんです。笑
連絡してくるのはまだ良い方で、初出社の日に待てど暮らせど会社に来なくてクライアントから『あの、○○さん今日から出勤じゃないんですか?』とお怒りのご連絡をクライアントからいただいたこともたびたびあります。
面接ドタキャンもしょっちゅうで、面接日の前日に『明日は履歴書持って行ってね、面接頑張ってね』とメールをして返事が来ていたにもかかわらず、けっきょくドタキャンをされたこともあります。
その方には『日本で面接ドタキャンって本当にあり得ないから、あなたには仕事を紹介できませんよ?』と、けっこうきつめに怒ったのですが、1週間後くらいに『ハロー!この間の会社にまた応募したいから、もう1回面接組んでくれる?にこっ』みたいな電話をかけてこられました。アンビリバボーなんですが、この感覚は外国人あるあるなんですよね。
他社を知って己を知ること
すべての外国人が適当というわけではないですが、Twitter飲みでベトナム話を聞けば聞くほど、思い当たる節がありすぎてもう笑うしかないし、そういう仕事観なんだなって思っておくしかないです。ゆうきさんも言ってましたが、これらの話をまとめると、『人間だもの、みつを』という結論に至りました。(雑なまとめ方?(笑))
すごく人間らしくて、本能のままに生きていて、悪びれない(のはどうかと思うけど)、そんな人種もいるんだよって知ることで改めて、私ってなんで働いてるんだっけ?と考えさせられるきっかけになりました。
私自身、20代で訳あって4回転職してるんですが、やっぱりこの転職回数をネガティブにとらえていた時期はあったし、周りから後ろ指刺されて嫌な思いをしたことがたくさんあります。でも、この日いろいろ話していたら、そんな小さな視点で物事をとらえるのは意味ないし、ゆうても誰も私の転職回数や職歴なんて気にも留めないもんです。
日本人は一貫したキャリアを求めすぎ。一貫性があり、1社で長くつつましく働いていることを美学だと思いすぎてはいませんか?そんな問いかけをしたくなりました。
総じてTwitter飲み会は楽しかった
飲み会ではベトナムの話以外にもあれやこれやと盛り上がりました。初めて会ったとは思えないくらいで、刺激的な華金を過ごすことができて、本当に開催して良かったー!と思っています。つくづく思うのは、会社の中の人とだけ仲良しこよしするのではなく、1歩外に出れば面白い人がたくさんいるんだなってことです。
今回は、人材・IT・営業・生保・海外・人事・WEB・マーケターなんかのKWにピンとくる人(けっこう幅広い)と飲み会したいね~と企画しましたが、同じような感じで定期的に開催していこうと思っています。初回からベトナムの話に思いっきり偏ってしまい、転職エージェントのあれそれや、エンジニアのあれそれ、生保営業の闇について語り切れなかったので、次回はまた別の話をしながら刺激をもらいたいなぁと思います。
直近2社は10名以下のスタートアップにいて、現在フリーランスなので同僚って感じの人がいません。気軽に飲みに行ける方を募集してますので、ぜひ次回開催するときは、新たな参加者をお待ちしています。
ちなみに今回のお店は銀座のこちら
写真撮りそびれたけど、乾杯スパークリング付きで4500円飲み放題~。ご飯美味しかったのに話が面白すぎて写メが1枚もないのが残念…。