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着物として生まれた布たちのこと
着物を作務衣に作り変えた上着を
何着か特注で作らせてもらいました。
ご依頼主の母上さまは、デイサービスに
日替わりで羽織って行かれ楽しまれているそうで、施設でもとても好評とのこと。
もう一枚欲しいと予約をいただきました。
着物は着物として着るのが一番なのは重々承知です。
絣の反物になるまでの染色や機織りも学んでいたことがあり、作る工程がどれだけ大変で、その尊さもわかります。
着物を着る機会を増やすために無料で参加出来るイベントを、過去には月一で主催もしておりました。
だから着物の着方はもちろんのこと、染織や和裁の技術も遺し継承して行ったた方が良いです。
着られる方は、着物として来た方が断然良いです。
しかし、もはや普段着として着物を着る方はごく僅かで。多くの過去に生まれた着物たちは、どんなに手間が掛かって、現代では二度と作れない様な生地でも。
ゴミとしてどんどん廃棄処分されて行ってしまっているのが現状です。
ならば棄てる前にもう一度。
生活スタイルに合ったものに作り変えて、長く着てもらったら良いと思い、着物地も躊躇なく自由にツギハギのアイテムの製作に使うことに至っている次第です。
とはいえ、これは遺した方がいいと思うものは製作に使わずに保存することも考えてます。
逆に、虫食いならまだしも劣化が進んでいて、何にも使えないものもあり。
その行く末は模索中です。廃棄を選択することもあります。
わたし自身が着物として着たいものもちゃんと取ってあります。
作務衣型だけではなく。
これまで通りタイパンや、巻きふわルンルン♬スカートの生地として。
今後は着物の形を活かしたワンピースやエプロン。
また、解してアロハシャツやスカートやパンツの生地に。
既存のものや、一つのアイテムや手法に囚われず、自由な発想で日常の暮らしの衣服や小物として、その布地に合ったアイテムに生まれ変わらせて行こうと考えてます。
それには着物を解すところから始まり。
製作手段として手縫いとなると、時間と手間と根気が必要です。
しかも、独学でオーダーを作りながら技術を習得して行くと言うスタイル。
それにも増して、自然と共にある経済的には貧乏生活です。むしろそちらを重きに置いて心豊かに暮らしております。自然は人間の都合で命を営んでおらず待ったなしで。お金を稼ぐことを横に置き、それに時間と手間を取られてしまうこともしょっちゅうあります。
オーダーをいただいてから出来上がりまで、お待たせしてしまうこと多々なのですが。
布たちと会話をしながら、コツコツと作って参ります。
ご賛同いただける方々とご縁で繋がれたら嬉しいです。
製作は予約優先なので、予約外のものがなかなか作れないでおりますが。アレもコレも気持ちで溢れてます。
予約外のものが出来た時は、Xに投稿します。
一点ものなことをご了承下さい。
また、コウゾ(楮)の珈琲フィルターも、ご予約をいただけたら幸いです。
久々にnote書きました
読んでくれてありがとうございます
╰(*´︶`*)╯♡
水源のある場所に工房が欲しいなぁ〜
颯月
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