目の前の小さなDX化を考える~ワーママの視点から~
小1小3の子を持つワーママ、さつき(@satsuki_nozomii)です。
小売業に勤務しており、現在はIT知識と技術を勉強中です。
今回は、衣料品売場で働く従業員目線と、ワーママ目線、2つの視点からDXしたい業務課題の改善案・実装案を考えていきます。
①客注システム、アナログすぎ問題
業務課題
客注とは:自店に色やサイズなどの在庫が無い場合に、近くの系列店から在庫を取り寄せて販売すること。
お客様から客注を依頼された場合の流れ
HHT(商品バーコードを読み取り、商品情報を検索する端末)で近隣店舗の在庫を検索する
↓
在庫のある店舗に電話をして、商品番号やサイズを口頭で伝え、探してもらう(口頭のためデザインなどが伝わりにくい、探しにくい)
↓
在庫があったら自店舗に振替作業を行ってもらう
↓
お待ちいただいていたお客様に在庫の取り寄せができた旨を説明し、お名前お電話番号をお聞きする
この業務にかかる時間、最短でも10分。繁忙日で近隣店舗の電話が繋がらなければ30分以上かかることもあり、とにかく長い時間お客様をお待たせしてしまう!
作業としても1つの業務にかかる時間が長すぎる!
改善案
HHT(商品バーコードを読み取り、商品情報を検索する端末)から直接客注をしたい!
実装案
とはいえ、HHT(商品バーコードを読み取り、商品情報を検索する端末)のシステムとの連携ができるかどうかわからないので、従業員スマホを使用したLINEBotで客注を行いたいと思います。
全店舗の売場スマホにLINEをインストール。
他店から振替要望のあった店舗のスマホに通知がきて、要望商品の写真、品番が画像で届く。在庫を探し、あった場合メッセージで即返信。
1分以内に既読の反応がなかった場合、すぐ次の店舗に問い合わせをするなどのルールも実装できるといいですね!
リッチメニューを使用して感覚的に使えるようになるとすごく良さそう!
②在庫処分リスト、手間かかりすぎ問題
業務課題
衣料品は食品のように消費期限はありませんが、長期在庫として持っていると回転日数に影響します。
なので、長期在庫商品のリストを参考に入荷の古い商品から順に処分(値下げ)をかけて在庫をなくしていく業務が発生します。
こちらが長期在庫商品リスト(一部加工)です。
こちらのリストは本社から投稿される書類で、現場はリストのバーコードをHHT(商品バーコードを読み取り、商品情報を検索する端末)で読み取り、実在庫数を確認し、その数量を手書きで記入します。その品目数、多いときで300以上。これを2か月に一回行います。
流れをもう一度説明します。
紙面上のバーコードを端末で読み取り、手書きで数量記入、さらにExcelに結果を入力し直して本社に報告。
・・・・手間かかりすぎです。
改善案
長期在庫商品リストと在庫管理システム、連携したい!
実装案
Power Automateを使って長期在庫商品リストと在庫管理システムを連携。
長期在庫商品リストのバーコードを在庫管理システムで自動で読み取って、自動で数量を出す。その後自動で本社に報告。
全店舗の従業員を、HHTで何百ものバーコードを地道に読み取る作業から解放します。
③店舗の社員にも自由な働き方を!
業務課題
企業に求められるものとして広く定着してきた、働き方改革。私は2度の産休・育休を経て、子供が乳幼児期中、店舗での勤務を経験しています。
その中で「こうだったらもっと働きやすいのに」と感じていたことを思い出し、デジタルの力で改善できないか考えてみました。
・子供の体調不良で欠勤の時、売場のメンバーへ電話で指示しにくい
・急な欠勤を見越して普段から自分の業務を同僚に共有しておくツールがほしい
・書類仕事だけ集中して行うリモートワーク日があったら、子供の下校時間に家にいることができるのに・・・
改善案
Slackを導入して社内コミュニケーションの効率化を推進。
実装案
社内コミュニケーションはチャットで簡潔に。画像や音声を使って詳細な指示をします。
またオンラインのプロジェクト管理ツールで抱えている業務の進捗をチームで共有。急な欠勤でも引継ぎしやすくしておきます。
自由な働き方の実現には、社内コミュニケーションの改善が前提だと考えます。
そんな働き方改革をデジタルの力で行う一助になりたいと願っています。
さつき