8月

ふと、      がある

愛を叫ぶ歌よりも悲しい歌が世界で売れる

人々はどれだけ苦しんでいるのだろう
なぜそんなにも苦しみながら生きねばならぬのだろう
 

人間はどうして文明を発達させてしまったのか
歴史を築いてきてしまったのか

まだ紙の無い頃は死とは当たり前のことであり、
特別恐れることもなかった
望むこともしない、ただ受け入れるものだった

今人々は死を恐れ、要らないものに囲まれて生きている

幼少期から教えられる文字、知識、教養
"こうなりなさい"を何も知らずに受け取り
気付くと逃げられない檻の中にいる

空の青さを知らずに手元を見つめて必死に高みを目指す

周りには見せかけの永遠があって
なんだか安心している気になる
存在などしないのに

"なぜ死を望むか"と訊かれても そこに理由など無い
ただ、欲しいのだ

"生"に執着する理由など分からない
そんなことすら教えてもらってない
ただ"死んではいけないのだ"としか

社会は何を考えているのだろう
いじめをするなと言いながら
固定概念を植え付ける絵本、映画、歌

お前らが作ったんじゃないのか

綺麗ごとばかり列べて

汚いことは隠して

 
 
 
 
だから嫌なんだ
 
何のために学校に通い
何のために会社へ行くのか

そんなこと聞きたくない
分かりたくもない

だから押し付けるな

なぜこの世界の逃げ道は見つけづらいんだ
 
 

分かってるからいちいち囁いてくれるな

 
 
 
 
 
 
 
殺せよ

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