一級建築士学科期間に行う製図練習のすすめ
一級建築士受験経歴:
令和3年:計画1点足りずに足切り不合格。合格発表まで製図講座受講。
令和4年:学科、製図共に合格。
自分自身が一級建築士を受験したことで感じたことの一つに、学科試験から製図試験までの期間の短さです。
7月末に試験を終え、10月頭に製図試験と、学科から製図までは2ヶ月ちょっとしかありません。
初年度でこの2ヶ月ちょっとの間に、製図を時間内に書き上げる能力を付け、設備、構造、法規がきちんと成り立たせるようになるなんて、仕事をしながらでは不可能と言っても過言ではないと思います。
[製図期間中の各月ごとの感覚]
8月:課題テーマに関する勉強。構造、設備関係の基礎知識の勉強。作図練習。
9月:エスキス練習。時間内作図の習得。記述練習。
10月:エスキス、作図、記述のブラッシュアップ。
時間内作図というのが、初年度は仕事をしながらだと、結構苦労します。
実際に私が受けたときも、初年度は足切りかどうか分からない中製図講座を受講していましたが、1ヶ月かけてなんとか時間内に作図出来るようになりました。
二級からのブランクもあり、一枚目の作図は描くだけで6時間以上掛かりました。エスキスも最初はまとまらず、4時間近くかかったり、それ以上かかったこともあります(笑)
2年目は、学科試験に対してある程度余裕があったので、学科期間中にも製図の練習をしておこうと考え、実行しました。
結果的に学科の自己採点で問題ないと判断できた後は、すぐに製図講座が始まりましたが、最初から時間内に作図を出来て、後半は自分の仕事外の設備関係のことを突き詰める余裕が生まれました。
[学科期間中の製図練習内容、注意点]
・二週間に一度でいいので、土日のどちらかでエスキスから作図までを通しでやります。
・課題は前年度の資格学校の課題でも、過去問でもなんでもokです。
・資格学校の課題だと添削が分かりやすくて良いかもしれません。
・課題を選ぶ注意点としては、なるべく簡単な課題がいいです。時間内に書き上げる能力をつけることがメインですので。
・あくまで、エスキスと作図だけで大丈夫です。記述は製図期間中の後半1ヶ月でどうにかできます。また記述の勉強は学科試験から繋がっているので、学科の内容をきちんと理解できていれば、後は文章としてまとめる能力を身に付けるだけですので、学科クリアされてる方なら問題ないと思います。
・できれば、エスキスのやり方も自分のやりやすいやり方を身に付けておけるとなお良いです。ネットにいろんなやり方が上がっていますので探してみてください。
これで学科終了後、製図課題のテーマが発表されていますので、すぐにそのテーマの建物について勉強できるようになります。また、9月中の目標である時間内作図が既にできていますので、仕事をしながらでも他の勉強に割ける時間が増えます。
これがすべての方に当てはまる訳ではありませんが、学科がある程度問題ないという方は試してみてください!最後まで読んでくださった方の製図試験一発クリアを応援しています!