「仕事」について、いつも考えています~umiさん応援!~
私がSNSで名乗っている名前「ゴールディー」は、アメリカの絵本作家ゴフスタインの「ゴールディーのお人形」からいただきました。
この絵本の主人公、人形作家のゴールディーが、私のありたい姿そのものだからです。
ゴールディーは人形作りの仕事を、心の底から愛しています。
材料には角材ではなく、森で生の木を拾ってきて使います。全集中で作り上げた人形の顔ににっこりとほほえみかけ、自分の笑顔を映します。
そんな風に心を込めて作られたお人形の愛らしい笑顔を一目でも見た人たちは、そのお人形を買わずにはいられなくなってしまいます。
この仕事。
美しい。憧れます。
自分が心から愛せる仕事をして、自分の持てる力を存分に発揮し、それによって人を喜ばせることができる。
これは、作者であるゴフスタインのお言葉。ゴフスタインは、「ピアノ調律師」、「作家」といった絵本作品の中でも、まさにそれを表現しています。
ゴフスタインの言う「自分が信じるすばらしい何を作り出す」というのは、「ものづくり」に限ったことではありません。
すばらしいサービスを作り出すという仕事もありますよね。
世の中には、いろいろな仕事があります。聞いたこともないような仕事だって、いっぱい。
でも、私は「どんな仕事も尊い」とは思っていません。(炎上する?)
尊いかどうかは、その人自身が自分の胸に問うことだと思うんです。
自分の仕事に胸を張れるかどうか。
そして、胸を張れる仕事をできるかどうかが、幸せに大きく関わっていると思うんですよね。だって、仕事をしている時間って、人生の中であまりに大きな割合を占めているんですから。
私は願っています。自分で胸を張れる仕事をしている人が、正当に評価される社会になることを。
私は農家になったことを後悔していませんが、貧しい、といっていいくらいお金が入ってきません。野菜はとても価格が低い。野菜の価格が少し高くなると、ニュースになってしまいます。野菜とはそういうものだ、という固定観念がある。でも、1袋100円ちょっとの野菜に注がれている時間と労力は、実はとても大きなものです。
農業を始めても、続けられない人をたくさん見てきました。農業をあきらめざるを得なくなるのは、生活が厳しいからです。
ご紹介した絵本の主人公、ゴールディーのようにその仕事を愛しているが、生活できないという人がこの国にはたくさんいます。
図書館の司書さんは、非正規雇用が多く、生活に苦しんでいること、ご存知でしょうか。
神戸新聞NEXTの記事にはこう書いてあります。
「例えばどこかの市の図書館に行くと、3人に2人程度は非正規の方だという計算です。しかも非正規職員は9割が女性。日本では図書館は女性の職場だと見られており、パートやアルバイトなど、主に家庭の収入を担う夫がいる女性の働き方に合わせて、制度が構築されてきたという歴史があります」
さらにこうあります。
「非正規図書館員の劣悪な労働環境は、保育士や幼稚園の教員、看護師など女性の多い職場が共通してずっと抱えている問題。ジェンダーバイアスもあると見ていいでしょう」
こういうことを、ほったらかしていていいわけがありません。
支障となるような古いシステムや固定観念をきっぱりと切り捨てなければ、私たちは自由で明るい未来を手にすることはできないのです。
「女性の働き方を変えたい」と立ち上がった女性が、私の身近にいます。
ここnoteでも、毎日記事を書いていらっしゃる水野和奏✨umi✨さんです。
https://note.com/umi_lucifer1
旦那さまの海外駐在に帯同し、小さな娘さんを連れて帰国して以降、正社員はおろか、派遣でも働けなくなり、残された道はパートだけ。そのパートは、若い頃に働いたキャリアが全く考慮されない酷い世界でした。
そして、彼女は49歳で大学に入り直し、「専業主婦」の研究を始めます。
私は、2年ほど前、女性の働き方やリカレント(学び直し)について発信されている水野さんに、stand.fmという音声配信アプリで出会いました。
今、水野さんは「Woman’s next stage」という会社を立ち上げられ、時代遅れのシステムや固定観念を乗り越えてすべての女性が(男性も!)輝ける社会を実現するための活動(啓蒙や当事者の声を政治家や企業に届ける活動)資金を集めるため、クラウドファンディングに挑戦しています。
残りあと10日を切りました。
水野さんがクラウドファンディングに挑戦した目的は、資金を集めることももちろんありますが、日本の現状を知ってもらいたい、という想いなんです。今の社会を当たり前と思って諦めている人たちに、「諦めないで手をつなぎましょう」と呼び掛けることなんです。
ぜひ、水野さんのクラファンページを読んでみてください。
どうかどうか、固定観念だけは、捨てちゃってください。なんの役にも立ちませんから。