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検査。|2021.06. #002

よく聞かれるのが、どうやって乳がんってわかったの?という質問です。
私は、自分で触ってしこりを感じて気づきました。

乳がんの発見方法


はっきりとは覚えていないのですが、ある日(2021年の3月頃)胸を触ったらパチンコ玉くらいの硬いしこりがありました。当然、癌だ!なんて思うわけもなく、加齢のせいで胸が石灰化したのかなぁ~なんて、呑気に過ごしていました。

それから、大学院の入学や授業開始で忙しくなり、あっという間に1ヶ月が過ぎました。ふと、しこりを触るとなんだか少し大きくなった気がして、軽い気持ちでインスタグラムのストーリーに「なんか胸にしこりがある」と書きました。そしたら、それを読んだ人から「今すぐ病院にいくように」とメッセージをもらったのです。

それで初めて、もしかしたらこのしこりが、癌という可能性もあるのか!と気づきました。

乳がんかもと思ったら、乳腺外科へ


でも、どの病院に行ったらいいのかわかりません。ネットで調べると、胸にしこりがある場合は、乳腺外科へと出てくるので、家の近くの病院を探しました。この時はまだ、危機感がなかったので、どこでランチを食べようかなぁ~くらいの感覚で、どこの乳腺外科にしようかなあ~と思って探していました。それも女医に拘って探していました。

検査の内容


しこりを見つけてから1ヶ月が過ぎ、病院選びと予約に1ヶ月が過ぎ、2ヶ月経ってからの受診(2021年5月中旬)です。先生は触診をせずに、マンモグラフィ検査、エコー、細胞診を今からしますと言いました。

私は、この時、まだ自分は癌じゃないと思っていたので、そんな大げさな検査を今日するつもりで来ていないから、痛くなさそうなエコーだけでお願いしますと言いました。そしたら、エコーだけじゃなんの診断もできない!全ての検査を受けるように!ときつく説得されました。それで、仕方がなく、嫌々検査を受けることにしました。

ここで、先生から強く言われなかったら、今生きてるかなぁ・・なんて思っています。私の癌は進行が早く、あと1ヶ月受診が遅れていたら、延命治療しか選択肢はなかったかもしれないと、後の主治医から言われました。

マンモグラフィー検査


人生において、マンモグラフィ検査を受けたことがなかったから、痛いというイメージしかなく憂鬱で、癌でもないのにどうしてこんなことをしないとダメなんだ、なんて思いながら検査を受けました。

実際に体験した感想。マンモグラフィー検査は痛いです。私のようにすでにしこり(癌)がある場合は、さらに痛いです。硬い異物があるのにぎゅっと上下から胸を圧迫されるのですから、痛くないわけがありません。

ギャー!と声が出るくらい痛いです。でも、胸にしこりがある場合は、速やかに検査してください。気にしすぎて、頻繁に検査を受ける必要はありませんが、比較的若い人も乳癌になります。私の年齢(40代)はとても多いです。市や会社から乳癌の検査をするように指導があったら、嫌がらずに受けてほしいと思います。早く見つかれば、私のようなツライ治療はしなくてよいかもしれないので。

50%の確率で、癌と言われる


検査を受けたその日に、マンモグラフィ検査とエコーの結果は出て、50%の確率で癌ですと言われました。しかしながら、面白いことに「50%癌です」と言われても、自分は100%癌ではないと思っていました。50%癌だったら、ちょうど半分なんだから、つまり、50%は癌じゃないということ。だから、私は癌なんかじゃないという、楽天的な思考で結果を受けとめました。

続く検査、細胞診


続いて、癌かどうか、悪性か良性か確定するために、細胞診をすることになりました。胸に注射針を刺され、しこりから細胞を抽出しました。これも痛いです。胸に注射をされるのですから・・・。

検査結果は2週間後です。
私は、この日、娘にだけ事実を伝えました。大丈夫、私は癌じゃないから。きっと大丈夫だと、何度も何度も娘に言いました。

癌の告知


6月上旬、2週間経って病院に行くと、あなたは癌ですと、聞き流しそうな勢いで告知されました。ドラマとは違います。癌ってこんなふうに告知されるんだ!と驚きました。あまりにさらっとしているので、聞き間違いかな?と思ったくらいです。

ざっと、乳癌について説明を受けました。治療について、手術後の再建について、乳癌にはサブタイプがあることなどを教えてもらいました。そのサブタイプを調べないと治療が確定できないから、生検をすることになりました。胸に部分麻酔を打って、直径3㎜の針を(私の場合は)4回胸に打ち込む検査です。これは、癌を採取するための行うもので、打ち込まれた際にバーンと強い衝撃を受けます。麻酔で痛みはありませんが、衝撃が恐ろしく、それも4回も打ち込まれ震えあがりました。

遺伝検査


それから、遺伝性の乳癌かどうかを調べるために血液を採り、私の血を海外に送って調べることになりました。これは明確に覚えていませんが、(詳しく知りたい方は、BRCA検査の保険適応の条件で検索してみてください。)私は、45歳以下なので、保険適用で検査を受けることができました。それでも8万くらいかかる検査です。

この時はまだ、サブタイプがわからなかったので、先生も私もそんなに深刻にならず、背中の肉で胸を再建するかお腹の肉で再建するかを、整形感覚でどうしよう~と、楽しく話しをしました。

これは心理的に、衝撃的な内容を聞いたため、現状をきちんと理解できておらず、とにかくよくわからないけど頑張ろう!と、高めのテンションになる心理現象のようです。

娘への告知


この日、3㎜の針を打ち込んだので、麻酔が切れ始めるとものすごく痛く、それでも、病院からタクシーで娘の学校へ行き、個人懇談を受けました。今から思えば、別日にしてもらうなり、休めばいいのにと思います。しかし、心理状態としては、とにかく頑張らなきゃ!という思いで、上半身テープでぐるぐる巻きになって、止血されているにもかかわらず、娘の担任と普通に話しをしました。

そして、娘にはパッと手術して、胸を再建するだけと、楽しく明るく、癌だと伝えました。


針生検の検査結果


さらに、2週間後の2021年6月18日。針生検の結果がでました。
私の癌は、トリプルネガティブというタイプで、悪性度が高く、進行度も早く、癌は胸に3ヶ所あり、脇のリンパにも転移しているという結果でした。

先生から、この病院では治療ができないと言われ、転院先を自分で探すように言われました。さらに、深刻な状況だから医者から親へ説明をしたほうがよいと、家族を連れて病院へくるように言われました。

思いもよらぬ展開です。


※2023年4月現在は、一通りの標準治療を終え、元気に働き、子育てをし、学業に励んでおります。

お気持ちありがとうございます。娘と元気に楽しく生きていくために使わせていただきます。