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スタートアップにおける経営管理とは
こんにちは、さつきアドバイザリー代表の坂田です。
今回から数回に分けて、スタートアップにおける経営
管理について書きたいと思います。
一般的な企業の経営管理とは
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まずは、一般的な企業にとっての「経営管理」について
です。
会社経営には様々なリスクが伴います。
マクロな視点では、法令を犯してしまうリスクや
災害・環境変化、ミクロな視点では、生産性低下や業務の
非効率、判断ミスなどがあります。
これら様々な経営リスクから会社を守るものが
経営管理です。
様々な経営リスクから会社を守ることで、
経営者は攻め(事業成長や組織拡大)に集中することが
出来ます。
このように、経営管理は
「会社の適切な成長を後押しする守備的な役割」
と言われています。
スタートアップにおける経営管理とは
それでは、スタートアップにおいて経営管理はどのよう
な役割を担っているでしょうか。
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スタートアップ、特にシード~アーリー期
(設立間もない会社)は、
①事業、組織の拡大
②株式の新規上場、M&A
に向けて船出を切っていきます。
会社が事業拡大して、組織規模が大きくなってくると、
経営者が把握、監督出来る範囲が少しずつ
狭まってきます。
経営者が会社自体の健康状態(会計、人事など)を
タイムリーに把握出来なくなってくると、当然不安が
伴ってきます。
そのため、
・会計数値や管理数値が迅速かつ正確に報告されること
・従業員をはじめとした会社関係者の労働環境が適切に
整っていること
が求められてきます。
また、会社が株式上場を目指していくことを考える場合
にも様々な面で変革が求められてきます。
会社を設立して間もない時期は、経営者もしくは、
経営者に近しい人たちだけで始めることがほとんどで、
そのステージでは「私企業」であるため、
会社法や税法など限られた法令の枠内で経営者の自由
裁量で事業運営が進められます。
しかし、上場を目指すとなったときには、私企業から
公企業への変革が強く求められてきます。
この変革の過程で求められてくることが、
・法令の枠を超えた基準、ガイドライン、自社が設定した
規程、規則の準拠
・計数管理、情報管理、資産管理などのレベルアップ
・ガバナンス体制の整備
になります。
これは、
上場会社=外部(個人投資家や機関投資家、会社など)
から資金を集めて運営される「社会の公器」
とされているためです。
これら事業・組織拡大や公企業化の過程で必要になって
くる各要素はすべて「経営管理」になります。
このように、スタートアップの
「事業・組織拡大」「公企業化(株式上場)」
にあたっては、経営管理はとても重要な役割を担って
います。
次回は、
シード~アーリー期に最低限必要な経営管理
について書きたいと思います。
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