おうちにかえらない(最終日)
最終日は石川県。金沢 vanvan V4でした。
ニアフレンズに呼んでもらった日であり、最近仲良くなったFuseeがいる日ということでとても楽しみにしていました。
そして何より、初めて訪れる土地であるということ。ライブで47都道府県行くというのが、一つの夢でもあり、コツコツとその範囲を広げている所だったので、ニアフレンズ篤くんに石川と言われた瞬間すぐ決めました。
そしてそして5/21から5日間歌い続けた日々の締め括りでもあったので、後悔は一切許さないという思いが念頭にありました。
今夜のショーは正直、フロアガラッガラでした。
素敵な土地、高いステージ、プロフェッショナルな音響さん照明さん。それには見合わない人数のオーディエンスだったかもしれません。
だけど、今日出てたロックバンドはそんなん微塵も気に止めない阿呆で純粋な音楽家共です。
全員今までに見たライブで一番のライブをしていたかのように、僕には見えました。
我々も誰よりも楽しませ、誰よりも楽しんだ自信があるし、数少ないpostmanの音楽に十二分に応えられたような気が勝手にしています。
最終日なので打ち上げもしっかりと出来て、バンドマンらしい締め括りでした。
あと久々って訳ではないんだけど、ニアフレンズのライブを、池田篤の歌を真正面から受け止めてみたら、懐かしさや初心や、信念みたいなのに芯を食われ、涙が止まらなくなったのは、ここだけの話です。
それと小噺なのですが、良さげな古き良き銭湯が近くにあった為、リハーサルを終えたあと、僕だけひとっ風呂浴びに行きました。
受付が2階にあり、靴箱に靴を入れエレベーターに乗ると、50代くらいのおっちゃんが「今からライブかい?」と気さくに話しかけて下さりました。
受付も脱衣所もずっとバンドの話をし、身体を洗ったあと、適当に三つある湯船の中の一つにチャポンと浸かるとその人もいました。(自分から話したくておっちゃんのとこ行ったみたい)
でもそこでとてもいい話を聞けました。
「最近の若いのは、上手いけど綺麗すぎるな。ロックはもっと汚くないといかん。だから、俺らの世代のかっこよくなる秘訣は"練習をしないこと"だったよ。」
一見無茶苦茶で、所謂な言葉に聞こえますが、ちゃんと大事なことを言っているなと気付かされました。
正しくは、練習をしないほうがカッコよくいられる部分というものが、音楽には確かに存在し、ロックンロールに関しては其れがカッコよさの大部分を割合的に多くを占めているということだと思います。
postmanの由来や、今の状況など少し踏み込んだ話もし、帰り際には「金がないから今日は観に行けないけど、おっちゃん応援してるしなんかで調べて聴くわ!頑張ってな!」とあたたかいお言葉を頂きました。
それもあってか、あんな良いロックンロールを鳴らせたのでした。
ありがとう。入れ墨だらけのレゲエドラマーおっちゃん。
金沢これから一方的に愛させていただきます。
まだまだ行ったことのない土地があるし、ご無沙汰している土地も御座います。
こっち来て〜って直接教えてくだされば、マジで誰かの一存でスケジュール決めれちゃうのでメンバー誰かに、いつでも仰ってください。
総て楽しい音楽的な夜でした。
あと何よりこの5日間で感じられたのは、歌が進化を始めたような気がする。マジで歌える。コツわかっちゃったかも。君もそう思う?
というわけでツアー前の武者修行、連日編完遂。
来月はサーキット編、名東長尺編、弾き語り連日編ございます。
仕上げてくよ。
note ハマってきたね。
次回から多拾人格全曲解説始めよかな。
では。
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