【大人の単焦点レンズ】フォクトレンダーNOKTON Classic 35mm F1.4【コスパ最高です】

こんにちは、フォトグラファーのSATです。

この番組では皆様の写真ライフが楽しくなるような話題を取り上げています。

今回は、現代の技術で作った新品で買えるオールドレンズ『フォクトレンダーNOKTON Classic 35mm F1.4』のお話をしたいと思います。

今までにいろんな単焦点レンズを試してきましたが、このNOKTON Classic 35mm F1.4が一番満足度と汎用性が高かったので、その辺のお話をしたいと思います。

どんな写真が撮れるレンズなのか?というと、大人っぽい落ち着いた描写が特徴ですね。

SONY Eマウントで単焦点レンズが欲しいのだけど、何を買うか迷っている人がいれば、まず最初にこのレンズをオススメしたいです。

(なお、この放送の台本はnoteで公開していますので、リンクをコメント欄に貼っておきます。作例を載せていることも多いので参考になれば幸いです。1週間くらいは無料で公開しています。)

ではさっそく。

結論

はじめに結論を申し上げると、

このレンズの特徴は

1.絞り開放ではテキトーに撮影しても雰囲気のある写真になる

2.絞ると現代風のシャープな写り

3.汎用性の高い画角

4.値段が安い

5.Eマウントの電子接点対応で使いやすい

ただし、このレンズ、マニュアルフォーカスですので自撮り動画には向かないです。

ということで、詳しく見ていきましょう!

絞り開放ではテキトーに撮影しても雰囲気のある写真になる

このレンズの絞り開放は描写は独特なボケ味のお陰で、何も考えずにテキトーに撮影しても味のある写真なる傾向があります。

描写自体はオールドレンズ風なので、どこかノスタルジックな雰囲気が漂った写真になりますね。

そのかわり開放のf/1.4ではピント面の輪郭線すら滲みます。現代風のシャープな写りに慣れた人には違和感しか感じないと思いますが、このテキトーさが良いんですよね。

たとえば、今どきのレンズでは決して出ないようなハロも意図も簡単に写真に写り込んでいい味を出してくれます。

そして、玉ボケも独特で、バブル状になりやすいです。近所の小さな公園で何気なくスナップを撮っていても楽しくなれるから不思議です。

一応、f/1.4から使えるけど、現代のレンズの基準からすると実質f/8くらいまで絞らないと、まともに写らないとも言えます。

でも、僕はこのレンズの開放の写りがとても好きですね。

なにより軽量コンパクトなので持ち歩いても苦にならないところが素晴らしいです。

画像1

絞ると現代風のシャープな写り

このレンズ、開放付近ではかなりいい加減な描写をしますが、絞るとちゃんとシャープになります。僕の実験によると、このNOKTON Claasic 35mmも絞れば純正のSEL24105Gと同じくらいにはシャープになります。

都市夜景もかなりシャープに写ります。

しかも、単なるシャープでキラキラ描写になるのではなく、落ち着いた大人の雰囲気に写るのも好きですね。

そして、なんといっても光条の本数が10本で、これが美しいのです!

最近のレンズはボケの滑らかさを重視するあまり絞り羽根枚数が奇数枚で枚数も多い傾向にあり、お陰で光条もウニの棘のごとくたくさん出てしまうのが常です。とくに最新の国産純正レンズは例外なくそんな感じなんですよね。そんな中にあって、10本の光条で撮れるNOKTON Claasic 35mmは貴重な存在だと思いますよ。

汎用性の高い画角

そして、以前からも申し上げていますが、35mmという画角は各カメラメーカーがレンズ一体式のカメラに採用する画角でもありますので、日常の中では大抵のものなら撮影できてしまいます。

作例が夜景ばかりで恐縮ですが、街中観光地の夜景も普通に撮れますし、

マニュアルフォーカスながら慣れれば走行中の路面電車も撮れてしまいます。

その何でも撮れるという安心感が旅先では嬉しいですよ。

最短撮影距離も30cmまで寄れますので、旅先でのカフェ写真やレストラン写真でも苦労しません。

値段が安い

そして、なんといってもお値段が安いのが魅力です。

某量販店で税込み価格約63000円です。

フルサイズ用のレンズとしてはかなりお安い値段設定だと思います。それでこの写りですからね。

純正のどんなに高級レンズを買っても、NOKTON Claasicのような独特の雰囲気のある写真は撮れないでしょうから、もはや個性と言っても過言ではないでしょうね。

Eマウントの電子接点対応で使いやすい

最初に申し上げておくべきでしたが、このレンズ、マニュアルフォーカス専用レンズです。オートフォーカスは使えません!

でも、大丈夫です。

マニュアルフォーカスっていうと、難しく感じるかもしれませんが、単に自分の手でピントリングをまわしてフォーカスを合わすだけなので、操作自体は単純です。

さらにマニュアルフォーカスのサポート機能として、SONY Eマウントの電子接点に対応していますので、ピントリングを回せばファインダーは自動的に拡大表示になるためフォーカスも合わせやすいし、ピーキング表示も併用すればピントの山も掴みやすくなります。

そして、EXIFなどの設定データも写真に記録される点も便利に感じますね。

そんな感じで、僕はとくに違和感なく使ってましたよ。

まとめ

さいごにまとめると、

このレンズの特徴は

1.絞り開放ではテキトーに撮影しても雰囲気のある写真になる

2.絞ると現代風のシャープな写り

3.汎用性の高い画角

4.値段が安い

5.Eマウントの電子接点対応で使いやすい

ということで、単焦点レンズの中ではイチオシのレンズです。

僕は金策で売ってしまいましたが、買い戻そうかと検討中です。

以上、参考になれば幸いです。

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