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博物館を夢見た漂泊のロマンチストーDiscover Gifu vol.1
名前は知っていてもきっかけがなければ、それ以上深く知りたいとは思わない。人間どうしってそんなものではないだろうか。
それがある日突然、出逢ってしまったのである。
蓑虫山人‼️
なんといっても岐阜県のしかも安八郡結の出身だったということ。しかも、本名は土岐源吾。どうも先祖を辿っていくと、美濃土岐氏の出身で、明智光秀の縁につながるらしい。
実母に死に別れ、48年ものあいだ、日本各地をさすらい、東北地方では縄文文化の発掘に貢献し、庭まで作ったという。この間、膨大なスケッチを残し、各地の素封家の家に厄介になり、定職につくこともなく、好きなことをして暮らした。
残された絵を見ると飄々としてどこか温かみがあって、見る人を喜ばせようとしているようだ。彼を愛する人は多かったに違いない。
最期の夢は日本全国66の旧国名に準えた六十六庵という博物館構想。果たせずにおわったが、その魂はいまだ風の如く、野原を駆け巡っているのかもしれない。