NOKISAKI書店
2023年6月3日、第何回目かの結婚記念日(何回目か忘れた💦)に古本屋・のきさき書店を岐阜県大垣市で立ち上げました。どうぞ、宜しくお願いいたします。店主は昔、大垣のタウン誌の編集室におりましたので、主として岐阜県とその近県の作家の著作やタウン誌、知り合いのライターさんの著作など、オシます。明治~昭和初期の教科書、謡曲本などもあります。ただ本が置ける範囲が限られていますので、お越しになる時は「こんな本がありますか」など、事前にお尋ねいただけるととても嬉しいです。営業日は金・土・日の晴れの日の午後。不定期営業ですので、FBの「ぎふの古本市&本のカタリバ」ページをご確認ください。
山寺に暮らす坊守(住職の嫁さん)。ゆる~く日々の暮らしで浮かんだことをつづっています。
花火というと夏のイベントと思われるかもしれないが、秋にも花火があがることもある。これはイベントではなく、神事である。 先日、垂井町大石の秋葉神社で四年ぶりに立火(たてび)が行われると聞いて行ってきた。とはいえ、垂井町の住人でないワタクシは地理不案内。無事に目的の場所に到着する自信がなかったので地元の観光協会長のSさんにお願いして、同乗させていただいた。前日に「明日大石の花火に行かれますか」と打診した際、「私に乗せてけということですか?」と驚いたように聞き返された。Sさんはい
うちは岐阜県大垣市にあるご書印書店だ。しかし、ここ2ヶ月ほどまともに店を開けていない。 叔母の遺した家で昔からの憧れだった本屋を始めたのはいいけれど、思った以上にボロボロで、特に屋根が酷い。雨漏りもする。叔母が亡くなってからしばらく放置していたものだから、その間によけい傷みが激しくなってしまって、以前は大丈夫だったところも手を入れないとどうしようもなくなってきた。 そこへもってきて、思いがけない自分の入院である。エアコンもないのでこの8月は2回ほどしか開けず、9月は少し涼
兵庫県諸寄(もろよせ)の水谷さんという方からお電話をいただいたのは、今年の5月ごろだったと思う。地元出身の社会教育者•篠原無然の没後百年のプレイベントで無然についての話をしてもらえないかということだった。 私は以前「和樂web」というサイトで確かに無然の記事を書いている。それを読まれたとのことだった。 嬉しかったと同時にビックリした。無然については以前奥飛騨の観光関連の仕事をした時に、彼が今でいう自然保護を訴え、大ネズコの木を今も地元の人たちが無然の教えと共に大切にしてい
ヤマトタケルは記紀神話のヒーローだ。 父の景行天皇に命じられ、日本中の大和朝廷にまつろわぬ民たちを成敗して歩き、最期は伊吹山の神を退治しようとして反対に返り討ちにあい、瀕死の状態で麓まで降りて来たものの大和に帰る途中で力尽き、亡くなってしまう。魂は白い鳥になって飛び去ったという。 伝説上の人物で実在したかどうかもよくわからないのだが、悲劇の王子のドラマチックな生涯は多くの小説や舞台、漫画などにおいて作品化されてきた。女装して敵を討ち果たしたり、嵐を鎮めるために妻が犠牲にな
だんなは機嫌がいいと、時々自分の夢を語る。 先だっても2人で久しぶりに出かけた夜、ご飯を食べながらぽろっと言った。「ジャズ喫茶ができたらいいな」その後に「ま、夢やけどな」 若いころからジャズが好きで、結婚する前はレコード集めたり、コンサートを聴きに行ったりしてたらしい。今もトイレの戸の裏側にはマイルス・デイビスの写真(雑誌のページから切り取ったもの」と思われる)が貼ってあり、部屋にはジャズミュージシャンのでっかいパネルを飾っている。 でも日常では諸事に忙殺され、趣味はど
先日は節分だった。節分に恵方巻を食べるという習慣がいつから一般化したのかは覚えていないけれど、いまやクリスマスやハロウィンのような国民的行事になっているようだ。永田町のえらい先生方も、恵方巻を食べて国の安泰を願ってくれているのだろうか? それはさておき… 何かの拍子に子どものころの記憶がふとよみがえることがある。先日もxを見ていて、恵方巻ではなく太巻きであるというような話題になった時、あるお話を思い出した。それは「おとうと」というタイトルだった。 登場人物は姉と弟。運動会
東京在住の高校の同級生から柿を送ってほしいと依頼があった。 向こうでも季節になればスーパーマーケットに柿は並ぶのだが、こちらの物とは味が全く違うのだという。 去年まではおかあさんが送ってくれていたそうだが、諸事情で今年はそれが叶わなくなった。そこで頼みやすい私に言ってきたらしい。しかもどんな種類の柿でもいいのではなく、富有柿がいいのだという。 日本には約1000種類もの柿があるそうで、甘柿と渋柿に大別される。甘柿の中で最初から渋味が全くないものが完全甘柿、種が入ると渋味が抜
ほんとのことを言えば、入院は初めてではない。しかし出産や検査などをのぞけば、ちゃんとした病名のついたものでははじめてという意味だ。 ◾️まさかの入院⁉️ 9月4日。数日前から風邪気味ではあったが、なんとか騙し騙しやってきた。しかし、それが我慢できなくなったのだ。体が重くてえらい。足が重い。喉が痛い。声が出ない。微熱あり。今から思うと呼吸も上手くできなくなってたんだと思う。最悪は咳だった。痰が絡み、咳をすると頭が痛い。 仕事は九割がた終わっていた。あと一本あるにはあるが、
直木賞作家の向田邦子が台湾旅行中、飛行機事故で亡くなったのは1981(昭和56)年。当時、私は大学3年生だった。 向田邦子は51歳。1年前に直木賞をとったばかり。放送作家でエッセイストとしても絶頂期だったこともあり、しばらくはこのニュースで持ちきりだったような気がする。御巣鷹山に日航123便が墜落したのはこの事故の4年後である。 実は私は「だいこんの花」も「寺内貫太郎一家」も「時間ですよ」も「阿修羅のごとく」も見ていない。これらのテレビドラマはすべて向田邦子の脚本で大ヒッ
取材に出かけたらその土地のものを食べるのが楽しみだ。今日は三重県の多気町まで出かけたので、途中にあった道の駅津かわげでランチ🍙&休憩。 実に久しぶりの取材だった。愛知県の会社の取材で三重までくるとは思わなかった。 うちから三重は近いのだけど南勢となると話は別だ。下道をトコトコと約2時間。いい加減時間も時間だし、ちょうど道の駅の看板が目に入ったのでランチに立ち寄ることに🍗 入り口入ってさて食事処は?と思って見渡すと横の方にそれらしきものが。物販がほとんどの場所を占めていた
暑い😵いや、熱い🥵 とにかくあついしか言葉が出てこない。 まさに酷暑である。 こういう時はこれしかない。 庭に水を撒く。打ち水である。 これだけ気温が高いと撒くそばから水は蒸発して気体になってしまう。気休め程度にしかならないことはわかってるのだが。 打ち水をすることで気過熱が発生し周囲の温度が下がる。ヒートアイランド現象対策にも有効だそうだ。ただし暑くてチンチコチンの時にするのではなく、日陰でするのが良いそうだ。エアコンの室外機に打ち水するのも良いらしい。以上、日比谷花
さて、正直いつまでものきさき書店のままではいられない。当座の目標はまず天井の開いたこの穴を塞ぐことである。 昨日壁紙を買ってきた。天井のクロスの下には石膏ボードが貼ってあったらしくそれも腐っていたので取ってしまった。原因は雨漏りだ。 ここの屋根はスレートで普通の瓦にしたら安価である。だからもたなかった。もし雨漏りがなければ結構ちゃんとしていたはずである。 それにしても一体どこに穴が開いてるのか。見てもなかなかわからないらしい。もちろん私は見たいとも思わない😨 もしかし
今年ほど、植物関連の本が多く発刊された年はなかったのではないか。それには朝の連続テレビ小説『らんまん』の影響がとても大きいと思う。牧野博士サマサマだろう。 牧野富太郎と伊吹山の関係については以前書いたけど、岐阜県大垣市は伊吹山からほど近い場所にある。現在伊吹山にはJR関ケ原駅前から山頂に行くバスが出ているが、大垣までは関ケ原から東へ二駅。 この大垣に幕末、飯沼慾斎(いいぬま よくさい)という人物が住んでいた。職業は医者である。当時の医学は漢方が主流で後に蘭方(ヨーロッパの
この6月3日、地元で古本屋を始めた。名前は「のきさき書店」。文字通り、軒先にテントを立てて営業している小さな古本屋だ。本が雨に濡れると困るので、晴れの日にしか営業しない。だから、「ハレの日」という名前にしようかと考えていたが、ある日名前を考えていると、突然、この言葉が降って来た。(そうか! 軒先だからのきさき書店でいいじゃん)これはもや天啓である。そう思った瞬間、「のきさき書店」は誕生した。 「のきさき書店」は亡き叔母(父の妹)の持ち家だった。叔母は生前から「私が死んだ
太陽に向かって咲く瑠璃色の可憐な花。 彼女を見ると、ああ、春になったなと実感する。 彼女の名前はオオイヌノフグリ。 フグリとは男性が持っているアレである。 こんなかわいいのに、何て名前をつけるんだろうと昔から憤慨していた。しかも、どうやら命名者は牧野富太郎博士らしい。 ただし、イヌノフグリという植物は遥か昔から日本にあった。しかし、明治になってこの近縁種のオオイヌノフグリが外来種として日本に入って来たらしい。草花の種としてなにかに紛れ込んできたのだろう。 牧野博士は以前
植物関連の本がすごい勢いで刊行している。先日、東本願寺に参拝した時も同様の本が置いてあってびっくりした。4月から始まった朝の連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった牧野富太郎の影響だろう。 昨年米原市で、東京の練馬区立牧野記念庭園の学芸員・田中純子さんが来られて牧野と伊吹山についてお話をされたので拝聴したが、伊吹山麓に暮らす者としてとても興味深かった。田中さんは現在高知新聞のweb版に「シン・マキノ伝」を連載しておられるが、こちらもとてもおもしろい。 たん