グラドルとセクシー女優、どちらが稼げるのか比較してみた(日刊SPA!)
元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。
◆セクシー女優のギャラの特徴
グラビアアイドル(以下、グラドル)とセクシー女優。どちらも肌を露出することに変わりはないため、世間では似たようなカテゴリーに分けられがちだ。しかし、従事する人々からすると仕事内容は異なるし、何なら収入にも差が出る。
この2つの似て非なる職業は、一体どちらが稼げるのか? それぞれの強みとギャラ感などを比べながら解説していこう。
まずはセクシー女優について。ギャラの特徴として、オファー1本あたりの金額が大きいことが挙げられる。企画ものに1つ出られたら最低でも5万円は手に入り、内容によっては1カラミ10万円なんてのも余裕。数字だけを見たら“稼げる仕事”の部類に入るだろう。
さらに、契約金が高い単体女優だと月収100万円も普通だ。「仕事内容やリスクを考えたら安い」という意見は出るだろうが、そこを度外視すれば月1回の稼働でこの金額はかなり良い方だと思う。
企画女優でも単体作品なら1本20万円か、あるいはそれ以上。日給だけを見るとやっぱり高い。ルックスが良く、うまくハマることができれば、“街を歩いている普通の女の子”からあっという間に“高収入女子”に変身できるのは、セクシー業界の大きな利点。下積み不要で一気にドカーン!と狙える可能性を秘めるので、稼げる仕事であることに間違いはない。
◆グラビアアイドルは「売れたら」デカい!
一方でグラビアアイドルは、「新人がドカンと一発!高収入」が難しい世界。事務所へ入れば1stDVDリリースやお披露目イベント等が待っているが、ギャラはそんなに高くない。イメージDVDが1本だいたい10万円くらいで、それを下回る人だっている。
またセクシー女優のように映像メインの職業ではないことから、毎月のように作品を出すのはほぼ不可能。大人気アイドルでもDVDは年3~4回、売れ行きが悪ければ年1回、それ以下も十分に有り得るのだ。なかには数年間に一度しか映像のオファーが入らない人も少なくはない。
なお、雑誌への掲載も撮影会も、最初の段階ではギャラが低く設定されている。セクシー女優とは違い、グラドルは下積み期間がちょっとツラいところと言えようか。
けれども彼女たちの強みは、売れたらとにかくデカい。有名な青年誌の表紙へ抜擢される、写真集(デジタルではなく紙)の発売や、テレビ出演といった誰もが憧れる夢とカネを掴める可能性があるのだ。なかなか地上波に出られず、依頼があっても出演料が安いセクシー女優からすると、かなり羨ましいお話である。
そこからタレントとしての立場を築けたら収入は青天井。企画女優の1本10万円の給料などが、羨ましいとは感じなくなるだろう。
◆タレントとして成功しなくても稼げる方法も
グラドルにもセクシー女優にも共通していることだが、表に出る人間として成功しなくても「愛人契約orパパ活」で高収入を得るパターンも多い。気づけば本業の給料よりもスポンサーから頂戴する金額の方が上がり、どっちがメインの仕事なのかわからなくなりがちに……。
この手のタイプは「タレントとして頑張りたいけどどうにもならない人」か、「最初からパパ活が目的で、タレントの肩書だけがほしかった人」の2種類に分かれる。最近は後者が増加中で、芸能活動を副業として捉えているため、仕事のオファーが殺到せずともそこまで気にしないそうだ。
なお、愛人契約に関してはグラドルの方が優勢。本人の知名度が高くなくても所属している事務所が大きいとか、有名な雑誌に一度でも掲載された履歴があると男性陣の興味を引ける。また、セクシー女優とは違って「大事な部分は絶対に見せない」というのも、希少価値が高くなるポイントとなるだろう。
実際に、全然知名度が高くなくても肩書きだけで太いパパに囲われるタレントは星の数ほど存在する。愛人活動を含めた上での“稼ぎ”なら、セクシー女優よりもグラドルの方が上回る可能性が高い。
◆短期的にはセクシー女優の方が稼げるが…
結論としては「長い目でみて稼げるのはグラドル。単発で稼げるのはセクシー女優」といえるだろう。どちらも収入の良い仕事である事実に変わりはないが、セクシー女優の方がスタートダッシュの勢いが良いし、オファーが少なくても1本当たりの金額が高いことから、セクシー業界の方が高収入を得やすいことは確かだ。
ただ、どちらの仕事においても、稼ぎをアップさせて一定のラインを保つには、それ相応の努力が必要であることは間違いない。
文/たかなし亜妖
【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
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