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離島の保健師を読んで


離島でのんびり穏やかに過ごす、そんな理想があります。そうしたら、看護師や保健師の資格を活かして暮らしていきたいなぁという夢があります。
でも、人や物が限られた場所だから、理想よりも厳しい環境なんだろうな・・。
離島や秘境に移住して失敗して戻るというのも聞いたことがあるし、ある程度下調べをして覚悟をして移住するのが必要なんだろうな・・。

実際のところは、どうなんだろう?
保健師として働くのって、自分自身もいろんなライフステージを経てからのほうが響く指導ができるのかな?と思うのだけれどどうなんだろう?

そう考えて図書館で本を探していたところ青木さぎ里さんの「離島の保健師」があったので読んでみました。

結論から言うと、
離島で保健師として働くということは、

仕事と生活の境が曖昧な中で噂話に折れず八方美人を保ち島の人々の文化やペースに合わせて良い塩梅で健康に貢献するということ

資源が限られた中では、人と人とのコミュニケーションとか助け合いが大切で、根回しや普段の付き合いを面倒くさがらず続けていける持久力が必要ということ。

生活と仕事の境を明らかにしたり、仕事を続けていく上で信念をもつということも必要だけれども、それ以上に、「自分が島にいたい理由」であったり、自分自身が島に溶け込んで楽しく穏やかに暮らし続けると言う様を島の人々は見ているし感じていると思うから、
普段の生活をいかに楽しむかが大切なのかな〜と思いました。

その視点は、本を読んで気づいたので、この本を読んで良かったと思います。

インタビューされているのは若手の保健師で技術的にも社会人的にも未熟な人たちだったので、人生経験を積んだほうがもっと柔軟に、環境が変わっても経験していることに対しては応用できるかな〜という感想があります。
しかし離島や秘境は独自の文化があったり資源も限られているから、都市部のことをそのまま再現できるわけではないという点では、人生経験と同じくらいマインドが大事かなとも思います。

いずれにしても、もうしばらく人生経験を積んでから、離島に移ったほうがいいやと思ったので、本土で結婚・子育てしてからかな。

人生経験が仕事に活かせるのも、看護や保健師の仕事の強み。ありがたさ。

患者さんから学ばせてもらっていることを、患者さんへ、これから出会う患者さんへ、同僚へ、後輩へ、学生へ伝えていきたい。さらに、もっと改善していきたいな。

のぶこ

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