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もうすぐ始まる。

友達がインスタに『イン奄美。』という投稿をしていてびっくりして目を見開いた。
その写真には、まごう事なき夏らしさがびんびんに漂っていたからだ。

こっちは北の大地でストーブつけて冬スタンバイしてるっていうのに、
《日本》というひとつの同じくくりにしてしまうのがおかしく思えるほど遠く、異なる時間帯を過ごしている。

いかにも夏らしい写真を見て、それから防寒対策をしている自分を見て、
ああ、北海道にいるんだな~と改めて思った。


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私は寒いのがとてつもなく苦手なのだけど、苦手さと比例するように雪景色が好きだったりする。

あたり一面真っ白な景色はとても貴重なもの。
南国の海ももちろん美しくて大好きだけど、雪景色の中には”純白”がもたらす清らかさがある。あれだけは決して海では味わえない。


ONE PIECEの15巻のドラム王国に来たばかりのシーンで、
『雪は白くてすきだー』というルフィのセリフがある。

何気ないシーンの、物語にはさして関係ない一言なのだけど
「雪が好き」という気持ちを表すのに、これ以上の言葉が必要だろうかと思う。
「なるほど。」となんだか妙に感心してしまったのをよく覚えている。
というか雪景色を特別「きれいだなあ」と意識するようになったのはそれからかもしれない。
(ちなみにその後「こんなに雪が…しやわせだ…おれ」と泣いて感激するルフィ)


雪が積もると雪かきが大変だとか運転が大変だとか言われることは多い。
てゆーか実際大変。
それでも、北風がぴゅーぴゅー吹くだけで雪が降らない冬はなんだか味気ないなあ、と思ってしまう。
子どものころは雪が積もった田んぼに道をつくったり雪合戦をしたりして遊んでいた。
大人になるにつれ、温暖化のせいなのか積もる量は減ってきているのがなんともさみしい。

一昨年の冬、スキー場でバイトしたのがきっかけでスノボを始めた。
初めて雪上を滑ったとき、楽しいというのももちろんあったけど、
眺めるだけだった雪の楽しみ方が一変したことはなによりも衝撃的だった。

まっしろでふわふわで静かなものが、
豪快でアクティブではつらつとするようになった。

なんて楽しい二面性だろう。

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ちゃくちゃくと、空気は冷たさを増している。

あの景色がやってくる。




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夏生まれ
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