英検一級 第二の壁:単語の質の壁。英単語検定一級取得するも語彙問題に苦戦してでた単に出会う
前回の記事はこちら。
私のように英語がとくに好きでもなく才能がなくても、はたまた忘れやすくても、英検一級レベルの英単語をおぼえられる方法を編み出しました。
(追記:手順を公開しました!手順を試すことで体験できるようになっています。
英検一級の単語が覚えられるように
とりあえず英検一級のパス単をおぼえ始めました。
パス単はリーディングのパート1だけでなく英検一級で全体的に登場する単語が選ばれている印象があります。
その単語がおぼえられるようになったことで、英検一級を受験するための最低限の単語力が備わった感じがしました。
ようやく、私の英検一級受験のボトルネックは単語から別の領域に移動する時がきました。
リスニングの対策
次のボトルネックに感じていたのは、リスニングでした。
私はTOEICテストでリスニングで満点を取ったことがあります。
リスニングの内容を自分で言えるレベルまで徹底的にTOEICの公式問題集をやりこんだ結果でした。
しかし、英検一級のリスニングには同じ方法が通用しませんでした。
英検一級は範囲が広くてビジネス以外の状況があり、試験本番で初めて聞くと、シチュエーションや単語や表現がよくわからないものがあります。
さらに英検一級のリスニングはスクリプトが長くてスピードも速く感じるので、苦戦していました。
苦戦していたリスニングを改めて分析して突破口を検討して、リスニングのPart1の対策に集中することにしました。
当時の試験ではリサイクル問題と呼ばれる、過去に出題された問題が何問かは必ず出題されていました。
英検一級のリスニングに慣れる意味も込めて、まずはリサイクル問題で得点を稼ごうと考えました。
当時使い始めたのがabceedでした。
それまでは紙とCDやMP3を使ってリスニング問題を演習していましたが、このアプリケーションを使うとスマートフォン上で問題演習をサクサク行えるのでとても助かりました。
abceed で過去問の問題演習を繰り返し、間違えた問題はスクリプトを見て自分でも音読することを繰り返しました。
abceed で演習できる数年分のリスニングPart1を消化したので、その範囲のリサイクル問題が登場すればすぐに気づけるようになりました。
このリスニングの対策で、ようやく英検一級と少しは戦えるレベルになった実感がわいてきました。
合格にむけて、さらに次のボトルネックを探すことにしました。
リーディングのボトルネック。語彙問題で得点したい。
リスニングの次のボトルネックはリーディングだと思いました。
Part1の語彙問題で確実に得点して、リーディングの得点を伸ばしたいと考えました。
しかし、パス単だけでは語彙問題でなかなか高得点が得られないことに気づきました。詳細は矢月さんの下記のWebページが詳しいです。
パス単に加えて、SVL9000-12000のレベルも出題されるので、両方おぼえるといけそうだと当時は思いました。
しかし、SVLの3000語をただおぼえるのは刺激が不足していました。
途中までおぼえましたが、どうしても学習がだらけてきてしまいました。
このあたりが、私が英語自体が特別に好きでもないことが影響しています(もちろん嫌いでもないのですが)。
英単語検定一級との出会い
何か刺激になるものはないかと探したところ、英単語検定一級はSVL9000-12000レベルがほとんどそのまま出題されるという情報を目にしました。
たまたまちょうどよく次の受験申込期間だったので、早速申し込みました。
申し込み時点の進捗状況は、SVL9000-12000の半分程度までおぼえられていたので、残り1ヶ月で1500語をおぼえました。
英単語検定一級という目標があると、やる気がでてきます。
いよいよ試験当日です。同じ一級を受ける受験者は20人以上いました。
(私も含めて)年齢層が高く、(良い意味で)単語マニアの方々の熟練した雰囲気を感じました。
情報処理技術者試験の高度試験に近い雰囲気です。
単語がおぼえられなかった私がこんな雰囲気の会場にいるなんて、思えばずいぶん遠くまで来たもんだという感じがしました。
英単語検定一級は下記の出題例のように、だいたい英日、日英、英英の形式で出題されます。
私は過去問題集を購入していましたが、SVL の3000語をおぼえるので手がいっぱいで、英英形式についてとくに対策をしていませんでした。
しかし、実際に試験を受けてみるとそれは杞憂でした。
私が編み出した記憶方法はイメージを使っておぼえる方法ですが、これでおぼえると英英形式も問題なく対応できました。
むしろ、英英形式はイメージが湧くような記述なので、イメージでおぼえる方法がとても相性が良いという気づきが得られました。
事前情報通り、私が受験した回の英単語検定一級はほぼSVL9000-12000の範囲の出題でした。
自己採点すると9割以上得点できていました。
出題範囲が明確な試験であり、その範囲の単語をすべておぼえて試験にのぞんだので、ある意味当然の結果でした。
とはいえ、英単語検定一級に合格してとても嬉しかったです。
「一級」と名前が付いているものって特別感がありますし、SVL9000-12000の範囲は通常の英語学習者の感覚ではちょっとマニアックな単語という感じで、以前の私であればこのレベルがおぼえられるようになることは昔は想像もできませんでした。
語彙問題の精度をもっと上げたい。でた単との出会い
さて、英単語検定一級に「1か月ほど」でスピード合格した喜びもつかの間でした。
パス単に加えて SVL 9000-12000 の範囲の単語をおぼえたので、これで英検一級の語彙問題も楽勝だろうと英検一級の過去問集を開いてみました。
そして、がく然としました。
あれだけパス単と SVL をおぼえたのに、これらだけでは語彙問題で確実に得点できない問題ばかりと気づかされました。
しかし、あきらめるわけにはいきません。
ボトルネックのリーディングで確実に得点を挙げたいですし、せっかく英検一級レベルの単語がおぼえられるようになったので、この強みを活かしたいと思いました。
そこで、パス単やSVLよりも英検一級の語彙問題に出題される単語を網羅しているものはないかどうか探したところ、「でた単」の Android 版が登場していることを知りました。
先に出ていた iPhone 版が英検一級受験者に評判だったので、Android 版が出たらぜひ体験したいと思っていたのでした。
早速購入してすぐに分かりました。
確かに英検一級の語彙問題にでる単語ばかりです。
パス単と SVL には登場していなかったけど、語彙問題には出題される単語が多く含まれていました。
英検一級 第二の壁:単語の質の壁を超えたが・・・
でた単英検一級のステージ1,2の単語をおぼえるようにしました。
これでようやく単語の質の壁を突破できた実感が得られました。
しかし、英検一級合格にはまた次の壁が待っているのでした・・・
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