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[検証してみた]CEFR-J Wordlist だけで英検何級までの語彙問題に対応できるのか?
CEFR-J WordlistのA1からB2までの単語リストで英検何級までの語彙問題(単語のみ)に対応できるのか?という疑問について調べてみた記事です。
対象は 2024 年度第1回試験です(英検準2級プラスだけは2025年度開始見込みのためサンプル問題)
CEFR-J Wordlistはver1.6を使用しています。(出典:The CEFR-J Wordlist Version 1.6. Compiled by Yukio Tono, Tokyo University of Foreign Studies. Retrieved from http:http://www.cefr-j.org/download.html#cefrj_wordlist on 28/08/2022.)
2024年度第1回試験を対象に調べてみる
5級
英検CSEスコアはCEFRレベルと対応しているそうですが、CEFR-J WordlistのA1からB2までの単語リストで英検何級までの語彙問題(単語のみ)に対応できるのか気になってきました。とりあえず簡単にまとめると2024/1の5級はほぼA1 pic.twitter.com/cNLEbJ3zH0
— サトウケン|イメージ意味四択記憶法 (@NoteSatouken) June 7, 2024
4級
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2024/1の4級もほぼA1。WordlistのA1は日本の学校教育での相当レベルとして「小学校~中学1年程度」、A2は「中学2年~高校1年程度」なので妥当なレベル感な気がします。3級になるとA2が増える?? pic.twitter.com/qemgfQH3kZ
3級
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2024/1の3級ではA2はあまり増えずA1が多い。A1レベルの約1千語をちゃんと覚えれば良さそう。
anytimeがWorldlistに載っていなかったのが意外だけど、そういうこともあるよね。人間だもの。 pic.twitter.com/UffxaoXBwo
準2級
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2024/1の英検準2級は3級までと違ってグッと語彙レベルを上げてきていますね。読んでいても体感します。A2以上が必要 pic.twitter.com/Heje3N3IaO
準2級プラス(サンプル問題)
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2025年度に新設される準2級プラスのサンプル問題も調べてみました。CEFR-J WordlistのB1レベル(高校2年~大学受験レベル)が主体になっているようです。 pic.twitter.com/8RlkpDaXGm
2級
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2024/1の英検2級はA2,B1,B2で正解の単語がカバーできました。
あと、準2級より単語レベルは上がっているのですが、個人的に準2級の語彙問題よりシンプルな英文で読みやすいと感じました。 pic.twitter.com/yWp7MyAF3T
準1級
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2024/1の英検準1級はB2までに収まらない英単語の出題が増えていたので、語彙問題対策としてはCEFR-J WordlistのA1からB2までの単語リストだけだと心もとないですね pic.twitter.com/AbJGa5jwCC
1級
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2024/1の英検1級の語彙問題では面白いくらいに正解になった英単語にB2までの単語が見当たらなくなりました。ここまでかすりもしないということは、意図的にB2までの単語を正解から削っている?? pic.twitter.com/hc5IBJhAuj
結論と感想
2024年度第1回試験を確認してみた限り、英検2級までは CEFR-J WordlistのA1からB2までの単語リストで対応できそうです。
英検は語彙問題の語彙レベルが最も難しい傾向にあるので、語彙問題の正解の英単語がCEFR-J WordlistのA1からB2までの単語リストに含まれるなら、他の問題にも対応できると思います。
CEFR-J Wordlistの長所としては、A1,A2,B1,B2と単語が網羅されているところだと思います。
他の単語帳などを使用した場合、どうしても範囲が限られるため、同じ範囲でも重複や漏れが発生すると思います。
私はCEFR-J Wordlistにイメージと意味を付けて公開しておりますので、ぜひご活用ください。
なお、これらの単語を効率良く覚える方法をお探しの方は、サトケン式イメージ意味四択記憶法という記憶法の手順も公開していますのでご参照ください。
イメージと四択問題を活用して効率よく記憶する方法で、前述のQuizletに公開したものを利用することでこの手順を実践できます。
その他、調べていて意外だったのが、英検3級の語彙問題でした。
もっとA2レベルが中心かなと予想していましたが、A1レベルが主体でした。
これは2024年度がたまたまそうだったのか、英検3級にそのような傾向があるのかはこの調査からは不明です。
そして、英検2級の語彙問題になるとB2レベルの単語が中心に出題されており、英検3級と英検2級にギャップを感じる学生や教師そして英検協会の皆様がいるという話も納得するところです。
この語彙レベルの谷間を埋めるため(だけではないでしょうが)に準2級、そして2025年度には準2級プラスが新設されて目標が明確になることが期待されます(ということは、英検1級へのギャップを埋めるために英検準1級プラス、英検準1級プラスプラスも新設される可能性があるのかもしれませんね笑)
最後に、英検1級も気になるところがありました。2024年度第1回の語彙問題ではB2までの英単語を面白いくらいに避けていたような気がしました。
英検1級の語彙問題はちょっと独特な出題傾向にあると感じていましたが、語彙レベルの基準は設けているのかも知れません(もちろん英検協会の人に聞いた話ではありませんのであくまで私個人の推測にすぎません)