#0 宇宙産業の量産化を考えよう
はじめに
そもそも、なぜ量産化の話を考えたかというと、成長産業と呼ばれる宇宙産業においてニーズが拡大していく・規模が大きくなるなら生産規模も大きくなるのでは?と単純な帰結に至ったが、実際のところは事例が少なかったり、表だって○○です!と言っている組織が少ない。
とはいっても、いずれ越えねばならない課題であることには変わりないので、自分が就労する頃に備えて備忘録としてまとめようと思った次第。
本音を言えば、自分が宇宙に行くために機械と機会を大量に作って少しでも行く機会を増やしたい、というのがあるが、それはそれ。
但し書き
自分なりに精査しますが、調べた情報を個人的にまとめたに過ぎないので、間違いがあれば適宜指摘して頂けると幸いです。その方がより色々な視点かつ適切な情報を残すことが出来るので、是非ともよろしくお願い致します。
本記事は、本格的に考える前に何を検討すべきなのか、整理しようというものです。要望があればコメントなどで教えて下さい。頑張って調べます。
目次草案
#1 〇そもそもニーズってあるの?量産化が難しい理由
今まで個人的にヒアリングした結果と調査前の勝手なイメージ
何が足りていないのか整理
製造・ニーズ・人材・信頼性など
(ニーズ)自治体や未参入の企業の促進
新規参入のハードルや土壌がまだまだ高く思われている
宇宙に対するエンドユーザーとプロバイダー間の認識の乖離(衛星が一般大衆には万能と思われている??)
需要があるとしたら、どこにある?
衛星データ・通信などコンステレーションが必要な部分
インフラ・事業・技術実証?・メタバース・輸送・ムーンビレッジなど
#2 〇生産体制と実情
現在の事例
→Axelspace/SpaceX/IST/(TOYOTA )など
→宇宙業界とその他の産業を比較して応用可能か、検討する三菱電機の標準バス:標準化/規格化について
→超小型衛星(HEPTA SAT)やCanSat(エダマメ)など他の事例も上げてみる衛星設計は一品ものであること(ニーズに対して標準化しづらい状態)
対象のサイズと量産数の関係
生産管理
→多品種少量生産に対応するには。どこまで網羅すべきなのか。
→要求精度の高さを如何に保ちつつ清算するのか生産する場所は?将来的にどうする?
→地上(国内外:射場選定とか?)、月面、低軌道上、その他宇宙基本計画工程表と照らし合わせてみて
#3 〇信頼性とコストの両立
ほどよし信頼性工学
冗長設計
→一般的な宇宙機システム設計の話:三重冗長とかそこら辺
→信頼性工学の見地から簡単に説明
→ほどよしと照らし合わせて、どこまで作りこむのがよいか試験設備
→需要に対して足りている?自前でどこまで対応するべきか
→SEESEの事例、IMVの事例修理/取替/再利用
→大量生産/大量消費スタイル(サステナビリティを考慮しつつ)を検討する
→ロケット再利用の記事の引用からコスト面の検討高機能化する場合ロバスト性どうするのか
→ジェネレーティブデザイン(トポロジー最適化とか)、一体化、3Dプリンタ製の機体とか新しい技術との兼ね合い など
#4 〇従事する人と環境について
中小企業の従事者の問題
学生などの次世代人材の扱い
→需要に対して、人が足りていないのは何故か。
→モチベーションの問題?お金の問題?やりがい搾取の問題?世代の考えの違い?宇宙産業(需要)の拡大に対して、人材の数は追いついているのか
→学会単位では従事者が少ない、企業・工場レベルではどうなの?
→エンドユーザー/設計/製造の三層で要検討世代交代/習熟した人材不足
→求められる人材と能力の限界
→自動化とか機械学習とかジェネラリストや専門家が足りない?
地域ごとでまとまって開発する宇宙地域ハブがあれば良いのでは?
→北海道、愛知、東北、大分、串本etc
→まいど一号の事例も踏まえて検討
#5 〇量産化で生じる問題と回避策
デブリ問題
→地球低軌道以外の問題は現状どうなっているのか?
→超々小型衛星がコンステをやったら、衛星登録が形骸化しそう。衛星のトラッキング(SSA)出来なくて衝突のリスクが上がる?サステナビリティ・惑星汚染
国際周波数調整の問題:光通信との兼ね合い
ノウハウの問題
安全保障貿易管理や法律の話
審査の工程・手間が増えたりしないのか
→打ち上げまで自前なら可能?法的な手続き(衛星登録)とか国際的な問題と照合する
→SpaceXってどうしているのか調査
#6 〇量産化をしないで、どうにかするためには
デブリにならない範囲で再利用する
→衛星の二次利用(Digital Blast)データを十二分に活用する(無形のものを徹底して使う)
→メタバース地球外で自己組織化機能を持つ機体を使って増殖させる
→量産可能な機能を組み込んで自己増殖させるみたいな話
#7 まとめ
以上が現在想定している話。さて、どこまで現実的に書けるのか、どこまで正しく見れるのか、気になるところ。
掘れば掘るほどキリがないのは、何となくわかった。