詩:最期の瞬間
最期の瞬間に
僕はなにを言うのだろう?
「ありがとう」と?
あるいは、
「クソったれ!」と?
僕を守ってくれたすべてに感謝し、
僕を傷つけたすべてを呪い、
そして、
しかし、
かすむ目のうちに
僕はあなたの困惑した顔を見るのだろう。
僕を愛してくれた人。
僕を守り、
一人前の男として扱ってくれた
あなたの困惑した顔を。
その最期の瞬間、
僕はこう言うに違いない。
「大丈夫だよ。
これは終わりではない。
僕たちはいつだってこうだったじゃないか。
つねに、なにかの途中」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?