参考書レヴュー『英語ライティングの原理原則――テストに強くなる、レポート・論文で評価される』山岡大基著
『ドラゴン・イングリッシュ』の例文は覚えたのに、自由英作文が上手く書けない人のための一冊。
いい本だけどレヴューが少なかったので紹介。
基本的な英文はかける人が、さらに上を目指すための参考書。主に文章構成について学べる。1文1文は書けるけれど、文章のつなげ方がわからない人におススメ。
目次には、「パラグラフは最初に「着地点」を示す」「パラグラフは抽象から具体へ」など、他のライティングの参考書にも書いてあることが並んでいる。
ぶっちゃけ、ある程度ライティングを学んだ人にとっては、新しいことが学べる本ではない。
だけど、僕がたくさんのライティングの答案を添削をしていて感じるのが、大半の人は当たり前のことできていないということだ。
(もちろん、僕自身もたまにできていない)
「当たり前」を丁寧に説明して、練習問題を通じてしっかりと定着させくれる本。派手さはないけれど、確実に力はつく。
また、ライティングの典型的な文章構造を学ぶことは、リーディングにも効果がある。
例えば、原理原則12の情報構造や、Column2の代名詞についの説明は読解にも役に立つ。練習問題8などの文章を並び替える問題は大学受験に出たりする。
注意! 文法についての説明しているの第5章だけな上に、練習問題の解説でも文法についての説明はない。英検準一級を持っている人 or 『ドラゴン・イングリッシュ』『大学入試 英作文 ハイパートレーニング 和文英訳編』などで基本的な英作文は身に着けた人でないと、独学は厳しい。
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英語を教えながら小説を書いています/第二回かめさま文学賞受賞/第5回私立古賀裕人文学賞🐸賞/第3回フルオブブックス文学賞エッセイ部門佳作