猫の予防について

今回は、猫の予防についての記事を書いていきます。

猫の予防には大きく3つあります。

①混合ワクチン
②ノミダニ駆虫薬
③寄生虫駆虫薬
(+)フィラリア駆虫薬

混合ワクチン

主に3種混合ワクチンです。

  • 猫汎白血球減少症(パルボウイルス)

  • ヘルペスウイルス

  • カリシウイルス (FVRCP)

初回接種は生後6-8週から開始し、16週まで3-4週ごとにブースター接種。その後1年後と3年ごとにブースター接種。https://wsava.org/wp-content/uploads/2020/01/WSAVA-vaccination-guidelines-2015-Japanese.pdf
⇒つまり、1年目は、だいたい生後8週に1回目、12週に2回目、16週以降に3回目を接種します。
その後は、1年もしくは3年毎の接種が推奨されています。
(日本国内は1年毎の接種、海外のWASAVAのガイドラインでは3年毎の接種が推奨されてます。)


ノミ、ダニ予防

ノミやダニ、マダニは、痒みや皮膚病の原因となる他に、様々な病気の感染を起こします。
特に、マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症症候群)のウイルスを媒介します。この病気は、人にも感染し、致死率も10~30%と高いため、予防の重要性が高まっています。

駆虫薬は主に滴下剤(スポット剤)で、1ヶ月に1回の投与で、ほとんどの場合で予防が可能です。

ノミやマダニの増える夏場の予防が主ですが、温暖化や冬でも暖かい室内などでは1年中ノミが生息できるため、通年の予防も増えてきています。


寄生虫駆虫薬(主に消化管内寄生)

消化管内の寄生虫は主に下痢などの消化器症状の原因となります。
主に飼育開始時には、糞便検査を実施し、駆虫薬を投与することをお勧めしています。


+α フィラリア予防

近年では、猫のフィラリア予防も勧めています。
フィラリアは、主に犬に感染する寄生虫で、蚊が媒介します。
猫でのフィラリア感染は稀ですが、突然死を起こす可能性があるため、駆虫、予防の重要性が高まっています。

猫のフィラリア駆虫薬は、主に滴下剤(スポット剤)で、ノミやダニ、消化管内寄生虫と同時に駆虫可能な、オールインワンタイプの薬になっているものが多いです。

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