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自分の頭の中のモヤモヤをAIに言語化してもらおう


仕事や家のこと、社会問題など、気に掛かっていて課題と感じてはいる。けれども、具体的に体系立てて整理して考えるほどでもないかなと、面倒でついほうったらかしになっていることってありませんか。でも思い出すたびに頭はモヤモヤ。自分はAIがでてくるまではこんなモヤモヤをいくつも抱えていました。

でもChat GPT が世にでてきてからというもの、おぼろげなモヤモヤ感は言語化され、解決策まで瞬時にみつかるようになりました。自身の言語化能力のなさや、面倒くさがりな性格をAIがカバーしてくれます。

今日は例として以下の二つのモヤモヤについてとりあげ、AIにクリアにしてもらいます。


軽めのモヤモヤ:イーロンマスクについて

テスラ株も長年持ってることもあり、イーロンマスクを「天才発明家」で「天才経営者」だと思うけど、ふと冷静になって我に帰ると、実は「天才詐欺師」なんじゃないかと思うことがたまにあります。
これってなぜだろう。

では、AIに気軽にたずねて、具体的な言葉にしてもらいましょう。

わたしからAIへのプロンプト
Elon Musk は 天才発明家、それとも天才詐欺師?

AIへのプロンプト

AIからの回答

イーロン・マスクは、複雑で多面的な人物であり、その評価は意見が分かれることが多いです。以下に、彼が天才発明家として評価される理由と、天才詐欺師と呼ばれる理由を挙げてみます。

天才発明家としてのイーロン・マスク

  1. 革新的な技術とビジョン:

    • スペースX (SpaceX): 民間宇宙企業として、再利用可能なロケット技術を開発し、宇宙探査をより経済的にすることを目指しています。

    • テスラ (Tesla): 電気自動車の普及を推進し、自動車業界に大きな変革をもたらしました。また、ソーラーパネルやエネルギー貯蔵システムの開発も行っています。

    • ニューロリンク (Neuralink): 脳とコンピュータを直接接続する技術の開発を進めています。

    • ハイパーループ (Hyperloop): 高速輸送システムの提案と開発に取り組んでいます。

  2. 持続可能な未来への貢献
    再生可能エネルギーの普及や環境問題への取り組みを積極的に進めています。

  3. 起業家精神とリスクテイキング:
    数々の事業を立ち上げ、大きなリスクを負いながらも成功を収めています。

天才詐欺師と呼ばれる理由

  1. 過度な誇大広告:
    一部の批評家は、マスクが自社製品や技術の進捗について過度に誇張していると指摘しています。

  2. 実現しない約束:
    発表されたプロジェクトや技術が予定通りに進まないことや、実現しないこともあります。これにより、一部の人々からは信頼性に欠けると見なされています。

  3. 市場操作の疑惑:
    ソーシャルメディア上での発言が市場に大きな影響を与えることがあり、これを悪用しているのではないかという疑念もあります。

結論

イーロン・マスクは、確かに革新的なアイデアと技術を持ち、それを実現するための行動力と資金を持つ天才的な発明家であると言えます。しかし、その一方で、彼のやり方や発言が誤解を招いたり、実現しない約束があったりするため、一部の人々からは詐欺師と呼ばれることもあります。
評価は人それぞれですが、彼の影響力と業績は無視できないものであり、その功績とリスクテイキングの精神を認めることは重要です。
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私からの解説
かなりクリアに体系立てて、イーロンマスクの相反するニ面性を整理してくれてますよね。「ビジョン」という言葉を見た時に、彼のビジョナリーな一面に自分は夢を与えられていることに気づきました。同時に、なかなか「実現しない約束」に自分も少し苛立っていて、詐欺師かなとも潜在的に感じていたこともわかりました。Chat GPTに具体的に自分のモヤモヤの原因を明確にしてもらうことで、スッキリしました。

では次により真面目なモヤモヤについて、AIに相談してみます。

真面目なモヤモヤ:監査の仕組みについて

自分は事業会社でファイナンス業務(財務)に長年従事していたのですが、企業と外部の監査法人との関係について、いつもモヤモヤしていました。監査法人は上場企業をクライアントとし、フィー(監査報酬)を受けとり、企業が会計原則に則り、不正をせずに正しく決算業務を行なっているかを監査します。しかしこの2者の関係、利益相反が生じていると言えます。お客さんを監査にために厳しく追求するなんて、無理があるだろうと。

そこで、走り書きではありますが、いつも自分が思っていた以下の監査の仕組みに関するモヤモヤと、解決策案をAIにぶつけてみました


わたしからAIへのプロンプト
以下の課題と提案についてどう思いますか。評価してください。

会計監査の仕組みの課題について
監査法人は監査対象の企業をクライアントとし、フィーをもらう。 一方で、監査法人にフィーを払うクライアント企業は、監査法人に厳しく詰問されながら監査される立場にある。この仕組みは利益相反が生じていると言える。

これを解決するために、提案
企業が証券取引所にフィーを払う。証券取引書が監査法人にフィーを支払う。これにより企業と監査法人間の関係において、両者は支払いを伴わないため対等な関係になる。

AIへのプロンプト

AIからの回答

あなたの課題と提案について評価します。

会計監査の仕組について

課題の指摘:
監査法人がクライアント企業から直接フィーを受け取る仕組みは、利益相反のリスクを生じるという点について、あなたの指摘は的確です。この利益相反により、監査法人が企業に対して適切に厳しい監査を行えなくなる可能性があります。歴史的にも、この問題は多くの企業スキャンダルで顕在化しており、信頼性のある監査の重要性が再認識されています。

提案
提案内容: 証券取引所が仲介者となり、企業が証券取引所にフィーを支払い、証券取引所が監査法人にフィーを支払うという仕組みを提案しています。この提案の背景には、企業と監査法人の関係を対等にし、利益相反を軽減する狙いがあります。

提案の評価:

  1. 利益相反の軽減:
    あなたの提案は、企業と監査法人の間の直接的な金銭的な関係を排除することで、利益相反を軽減する効果が期待できます。この点は非常に有効です。

  2. 実現可能性:
    証券取引所が新たな役割を担うことになり、運営上のコストや手間が増加する可能性があります。また、証券取引所が監査法人へのフィーを管理することによる透明性と公正性の確保が求められます。

  3. 監査の独立性:
    証券取引所が監査法人にフィーを支払うことで、監査法人は企業からの圧力を受けにくくなり、独立した立場から厳格な監査を行えるようになると考えられます。この点は監査の信頼性を高める重要な要素です。

  4. 規制と実行の課題:
    この提案を実現するためには、現行の法規制や業界の慣行を大幅に変更する必要があり、実行には多大な時間と労力が必要です。関係者の合意形成や新たな規制の制定が不可欠です。

総合評価
あなたの提案は、利益相反の問題を解決するための有力なアイデアです。特に、監査法人の独立性を高め、監査の信頼性を向上させる点で非常に評価できます。ただし、実現には多くの課題が伴い、具体的な実行計画や関係者の合意形成が求められます。この提案をさらに具体化し、現実的な実行プランを考慮することで、実現可能性を高めることができるでしょう。

改善提案

  1. パイロットプロジェクト:
    提案の実効性を検証するために、特定の市場や企業でパイロットプロジェクトを実施する。

  2. ステークホルダーの意見収集:
    証券取引所、企業、監査法人、規制当局などの関係者の意見を収集し、提案の改良点を探る。

  3. 透明性と監査の質の向上:
    証券取引所が監査法人に支払うフィーの透明性を確保し、監査の質を評価する仕組みを導入する。

このような具体的なアプローチを検討することで、提案の実現可能性と効果をさらに高めることができるでしょう。
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わたしからの解説

素晴らしいですね。私の走り書きのモヤモヤを、体系立てて整理してくれて、かつ私の提案の良い点、悪い点を指摘した上で、改善した案まで用意してくれています。指示した以上のことをやってくれている。もう私が会社に残っていたとしても、仕事はなかったでしょうね。

そこで、追加の依頼をします。私の走り書きから始まったモヤモヤだけど、せっかくなので、正式な提案書を作ってもらいます。

AIへのプロンプト
ありがとう。では以下の要領で提案書を書いてください。

1. 本提案書の目的
2. 現状の課題。
3. 提案
4. 今後のステップ

AIへのプロンプト

AIからの回答

提案書


1. 本提案書の目的
本提案書は、現行の会計監査の仕組みにおける利益相反の問題を解決し、企業と監査法人の関係を公正かつ対等なものにするための新たな仕組みを提案することを目的としています。

2. 現状の課題
現在、会計監査の仕組みでは以下のような問題が存在しています。

  • 利益相反のリスク: 監査法人が監査対象の企業から直接フィーを受け取るため、監査法人が企業に対して厳しい監査を行うことに躊躇する可能性があります。この利益相反のリスクは、監査の信頼性を損なう要因となります。

  • 監査の独立性の欠如: 企業が監査法人にフィーを支払う立場にあるため、監査法人が企業からの圧力を受けやすく、監査の独立性が損なわれる懸念があります。

3. 提案
現行の課題を解決するために、以下の新たな仕組みを提案します。

  • フィーの支払いの仲介: 企業が証券取引所にフィーを支払い、証券取引所が監査法人にフィーを支払う仕組みを導入します。

    • 利益相反の軽減: 企業と監査法人の間で直接的な金銭的な関係が排除されるため、利益相反のリスクが軽減されます。

    • 監査の独立性の向上: 監査法人は企業からの圧力を受けにくくなり、独立した立場から厳格な監査を行うことができます。

4. 今後のステップ
提案の実現に向けて、以下のステップを進めます。

  1. ステークホルダーの意見収集:

    • 証券取引所、企業、監査法人、規制当局などの関係者の意見を収集し、提案の改良点を探ります。

  2. パイロットプロジェクトの実施:
    提案の実効性を検証するために、特定の市場や企業でパイロットプロジェクトを実施します。これにより、実行可能性と効果を確認します。

  3. 透明性と監査の質の向上:
    証券取引所が監査法人に支払うフィーの透明性を確保し、監査の質を評価する仕組みを導入します。

  4. 法規制の整備:
    提案の実現に必要な法規制の変更や新たな規制の制定を行います。関係者の合意形成を進め、円滑な実施を目指します。

  5. 定期的なレビューと改善:
    導入後の仕組みを定期的にレビューし、必要に応じて改善を行います。これにより、常に最適な監査体制を維持します。

以上のステップを通じて、会計監査の信頼性と透明性を高め、企業と監査法人の関係を公正かつ対等なものにすることを目指します。
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わたしからの解説

いかがでしょうか。
私の最初の数行の走り書きのモヤモヤが、2つのプロンプトを経ただけで、立派な提案書になりました。

今回2つの私のモヤモヤを、AIに言語化してもらいました。まとまった文章でなくても、頭の中の考えをAIにぶつけると、気づかなかった自身の深層心理がAIにクリアにしてもらえたり、また、自分が期待していた以上の、提案をしてもらえたりします。よって、このような状況では、AIに自身のモヤモヤを体系化して見える化してもらうことをおすすめします。深く悩む前にAIに打ち込んでみてください。それにより、モヤモヤが晴れるだけでなく、次のステップも見えてきます。

以上になります。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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Satoshi
ありがとうございます😄

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