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アメリカの資本主義は合理的でわかりやすい
今朝、スタバのCEOが交代するニュースを見て、改めてアメリカは資本主義が徹底していると実感しました。
「できる人にやってもらう」
簡単に背景を説明しますね。
今のスタバのCEOのラクスマン・ナラシムハン氏が現在のポジションに就任したのは2023年3月です。しかし、彼の在任中、スタバの売上は低迷し、株価も下落しました。特に今年に入って最初の二四半期で、同社の売上は前年同期比で減少し、株価も約21%下落しました。このような背景から、取締役会と投資家の圧力が強まり、ナラシムハン氏の解任が決定されました。(いわゆるアクティビスト、もの言う株主からの要求です。)
一方、今回スタバの新CEOに任命されたブライアン・ニコル氏は2018年にメキシコ料理のチェーン店、チポトレのCEOに就任しました。彼のリーダーシップの下で、チポトレの売上は在任期間中の6年でほぼ倍増し、利益は7倍以上に増加しました。また、チポトレの株価はニコル氏の就任以降、約800%も上昇しました。スタバは彼を新しいCEOに招き、今後の業績回復に期待します。
なんと、このCEO交代の発表により、スタバの株価は1日で24%上昇し、チポトレは7%下落しました。投資家も驚くほど素直な反応しますよね。
「できる人に交代したからスタバは買い」
「できる人が引き抜かれたからチポトレは売り」
まさにザ・資本主義ですね。
他方、日本にはもう何年も業績も株価も停滞したままの企業がいくつもあります。それも何千人、何万人といった従業員を抱える伝統的な大企業です。いくら日本企業の株価が割安とは言え、投資家視点で見ると、課題解決に全力を尽くす米国企業の方がまだまだ信頼感があります。
自身の資本主義体験
もっとずっとずっとスケールが小さい話なりますが、自分も似たような経験をしたのでご参考までに共有しますね。
若い頃に米系企業に転職してすぐに、当時の上司が本国の経営陣から言われました。「できるのか、できないのかを聞いているのではない。どうやるかを考えろと言っているだけ。できないのなら、できる人にやってもらうだけだから」と。これを聞いて、「これがアメリカの資本主義か。これから苦労しそうだな」と身が引き締まった(ウソ、震え上がった)ことを思い出します。
確かに長年苦労はしたのですが、同時に資本主義って合理的だなと実感しました。
「結果を出せるやつが偉い。」
のちに、年齢を重ね、自分も体力的に求められる結果が出せなくなってきたと感じて、自ら退職を決めたのですが、「これが資本主義だよな。」と妙に納得していました。おそらく、株主に仕える立場から、今後は株主として会社を見守る立場に変わる、良いタイミングだったのでしょう。
以上になります。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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