「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」
私は元メジャーリーガーのイチローさんのことが大好きです。先日、イチローさんがMLBの殿堂入りを果たしたニュースを見て、とても嬉しく思いました。イチローさんは野球のプレーだけでなく、数々の名言を残していることでも知られています。
特に私が好きな言葉の一つに、「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」というものがあります。この言葉は、日米通算4,000本安打を達成したときに語られたものです。また、次の目標を問われた際に「4,001本目のヒットを打つことです」と答えたエピソードも非常に印象的です。
この言葉が示しているのは、結局のところ一歩一歩進むことしかできないということです。一打席で10本のヒットを打つことは不可能であるように、日々のトレーニングや取り組みも少しずつ積み重ねるしかありません。それだけの偉業を成し遂げた方が、「小さなことを積み重ねることが重要だ」と語っているのは、大きな励みになります。
現代はスマートフォンがあれば、どこにいても世界中の情報にアクセスできます。これには良い面もありますが、一方で、自分がいきなり「世界ランキング」に参加させられているような感覚に陥ることもあります。たとえば、昔なら町で一番野球が上手な人が自信を持てたかもしれません。しかし、今では大谷翔平選手のような世界的な選手が、どのようなレベルでプレーやトレーニングをしているのか、簡単に知ることができます。
こうした情報は良い刺激になることもありますが、逆に「自分はまだまだ駄目だ」と思ってしまう原因にもなります。実際には十分な素質があっても、自己否定に繋がる場合があるのです。たとえば、あるYouTuberを目指している人がいたとします。その人のチャンネル登録者数が100人だったとします。冷静に考えれば、100人もの人が自分のコンテンツを見てくれるのは素晴らしいことです。しかし、登録者が数千万や数億いる人と比べてしまうと、「たった100人しかいない」「自分には才能がない」と思い、やめてしまうケースもあります。
これはどの分野でも同じだと思います。アーティストでもビジネスマンでも、上を見始めたらきりがありません。そして、「一気に高みに行きたい」「ショートカットを見つけたい」と思う気持ちも理解できます。しかし、実際にはそんなものは存在せず、地道に小さなことを積み重ねるしかありません。
「急がば回れ」という言葉がありますが、結局のところ地道な取り組みが最も確実で、結果的には最短の道になるのではないでしょうか。イチローさんの言葉は、そのことを改めて教えてくれるように感じます。
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