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145、潜在ニーズと顕在ニーズの違い
こんにちは。
前回、懐かしの映画「マトリックス」の話を少ししましたが、昔の映画には昔ながらの良さがありますよね。
最近見た映画だと「バックトゥザフューチャー」です。
何回も見ている映画なのに、なぜか見出したら止まらない、不思議な魅力のある映画です。ちなみに、タイムマシンは当初、箱型の冷蔵庫が企画されていたようですが、「移動するもの」に変更しようということで車型のデロリアン(DeLorean)なったらしいです。
さて、今回は「潜在ニーズ」と「顕在ニーズ」の違いについて記事を書いてみようと思います。
今回も仕事を通じての個人的な気づきを気ままに書いていきます。
読んでいただけると幸いです。
(あくまでも個人の見解なのでご了承ください)
潜在ニーズと顕在ニーズとは?
まず、私の場合、基本的な用語の定義を学ぶところから始めました。
その理由として、「ニーズ」に関しては理解しているつもりではあったのですが、それが「潜在」と「顕在」の2つのパターンがあると知らなかったからです。
顕在ニーズとは、自分自身が「これが欲しい」「こうあるべきだ」とはっきり認識しているニーズのことです。たとえば、パソコンが古くなったと感じ、新しいパソコンを探し始めるといった行動や、WEBデザイナーをしている人がデザインのスキルアップをするために講習を受けるなどは、明確な顕在ニーズに基づいています。
自分で自分のニーズを把握しているため、それを学ぶためや経験するためには何が必要かと考え、情報収集や具体的な行動を選択できるのです。
一方、潜在ニーズとは、自分でも気づいていない、あるいは認識していないニーズのことを指します。自分にとって「なぜそれが必要なのか」という必要性に気づかず、あたかも「今は大丈夫」と思っている状態です。
しかし、外部の環境や周囲のフィードバックによって、実は大きな改善点や新たな可能性が隠れていることに気づける場合があります。
普段の生活や仕事において、自身の顕在ニーズを満たすために行動ができる人は多くいるかと思います。
ただし、潜在ニーズについては「何がわからないかがわからない」というような状態なので、自分一人で潜在ニーズに気づくことは難しいことなのです。
自分で調べられるものと調べられないもの
顕在ニーズの場合、自分で必要だと認識しているため、ネット検索やレビュー、比較サイトなどを通じて情報を集めることが可能です。たとえば、動画制作のフリーランスになるために、動画制作スキルを学ぶためのスクールに入ろうと考えているとき、サービスや価格、口コミなどを自分で調べ、判断材料を整理できます。自分が「必要だ」と感じているので、調査に対するモチベーションも高まり、結果として自分にとって最適であると感じた選択肢を見出しやすいのです。
対照的に、潜在ニーズは自分の中で「必要」として認識されていないため、そもそもその存在に気づく機会がありません。
たとえば、先ほどの動画制作のフリーランスを例に挙げると、動画制作スキルはあげているのに、自分の財務状況については無頓着で家計簿をつけていなかったりします。すると、収入を頑張ってあげようとしているのに、支出もどんどん大きくなり財務改善がされていないということはよくある話です。
しかし、そんな時に先輩フリーランスや第三者からの視点で「もっとこのように財務管理をしておけば、支出を見直して財務改善ができるのに」と指摘されたとき、初めて「財務管理の重要性」という潜在ニーズに気づくことができたのです。自分では「まずは収入を上げることが最優先」と思い込んでいたとしても、他者からの意見で「支出を管理下に置くことが最優先」と指摘があると潜在ニーズに気づくことができるのです。
なぜ壁打ち相手や問いかけてくれる存在が必要なのか
ここで重要なのが、壁打ち相手や自分に問いかけてくれる存在の存在です。自分自身では、顕在ニーズに基づく情報収集はできても、潜在ニーズに気づくための視点や切り口が欠けてしまいがちです。自分の思考や経験には限界があり、盲点になってしまう部分が必ず存在します。
私自身、何度か壁打ち相手の存在に救われた経験があります。たとえば、プロジェクトの進め方について、自分より圧倒的に経験をされてきた方々に話を聞いてもらったところ、自分では見落としていた改善点を鋭く指摘していただきました。
「これは調べた?」「どうしてこっちはやらないの?」「実はこれってすごく重要になるって想定できる?」など、たくさんの問いかけをいただいたことで、たくさんの潜在ニーズを発見することができました。普段から自分では当然と思っていることも、第三者の視点で問いただされると、新たな観点や視点で物事を捉えることができるのです。
また、壁打ち相手となる存在は建設的な意見や具体的なアドバイスを与えてくれるということが大切です。そういった存在は、ご自身の「盲点」を明らかにし、潜在ニーズを引き出すきっかけを作ってくれます。結果として、自分自身がまだ気づいていなかった改善点や新たな目標が明確になり、より充実した目標設定を立てるためのヒントとなるのです。
問いかけをしてくれる人に自ら依頼をする習慣をつける
「なぜ今のやり方で十分なのか?」「他にもっと良い方法はないのか?」と、常に自分自身に問いかける習慣を持つことは大事ですがそれ以上に他人の力を借りることも重要になります。
問いかけてくれるような存在の人に壁打ち相手になってもらうことは、潜在ニーズを引き出す上で非常に有効です。
そうゆう方に依頼をするときには緊張するかもしれませんが、思い切ってずうずうしく依頼をすることが成長の鍵になります。
まとめ
自分自身が認識している顕在ニーズは、情報収集や意思決定の面で自力で対応しやすいものです。しかし、潜在ニーズは自分では気づきにくく、外部の視点やフィードバックがなければ発見することが難しいものです。だからこそ、壁打ち相手や問いかけてくれる存在が、私たちにとって非常に重要な役割を果たすのです。
今回の記事が、どなたかのニーズを見直すきっかけとなり、さらなる成長につなげるためのお役に立てれば幸いです。自分一人で抱え込まず、時には信頼できる仲間に意見を求めることで、見落としていた可能性を掘り起こしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。