遠距離恋愛ってまじでない。 会いたいって時にすぐ会えない 何してるかも分かんない。 こんな不安で付き合ってる意義感じない関係ってあんの? それはさ、会えた時は良いよ? この上ない幸福感と、もう誰のとこにも行かないでって独占欲がほとばしるさ。 でもつらいよ すぐ会えないのは。 「ねーねー、わたしの話聞いてんの? 今絶対めんどくさって思ったよね? そんなん思ってもさ 感じ出さないでよ! まじで女心分かってないよね、最初はそんなんじゃなかったのに! もっと優しかった
なんでもない その辺にある不動産会社。 そこに、一本の電話が。 「湖の横の あのビルを爆破する…」 聞くと、もちろん金銭目的であろう内容だった。 そういえば、最近この街で妙な事件が多発している。 度重なる 不審火からのビル火災。 その事もあり、ただのイタズラではないのだろうと強く感じていた。 湖の横のビル あれしかない。うちの管理物件である。 電話を受けた新入社員が、恐怖で体が震えていた。 それはそうだろう。 「爆破が嫌なら4億円を用意しろ」 だなんて、一生に
僕は今日、新しい街に越してきた。 雲ひとつない、すごく良い天気。空を見上げた。 この空、テレホンカードで見るような青空だなとか、こんな令和のお昼に考えた。 少しばかりそのテレカの空を見上げ我を忘れる、 そして顔を戻すとそこはもう不安でしかない街、楽しみなんてない。 でも、こんな僕を受け入れてくれるなら、ここで良い。また生きていこうと思う。 少し先、フェンスを越えた向こうから、何やら声援が聞こえる。 あ、サッカーだ。 「へい!パスパス」 「シュート!打て!」