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家に帰るまでが遠足。円盤が届くまでが〇〇〇〇

コンサートを作る時に幾つか拘るうちの一つとして、円盤になった時に音楽や映像の差し替えや割愛を無くすことです。
Blu-rayやDVDになった時に本公演では歌っていたのに何故円盤化(Blu-rayやDVDの事)されたら他の音楽に差し替えしているの?😭って事ありますよね?
それは決して悪いことではなく、仕方のない事なのです。
その音楽の著作権が「舞台では使っても良いけど、物販になるとNG」という内容だからです。
(他にも著作権の内容によって色々違うので、ここではざっくりと、、、)

僕達作る側によって著作権があるからオリジナルが守られています。
もし、この著作権がない場合は盗作し放題になり、無法地帯と化してしまいます。
そして0から作品を生み出すというのは物凄いエネルギーと搾り出したアイデアで出来上がっています。
なので、同じ物を生み出すアーティストとして敬意と秩序を保つ為に著作権が存在します。

ただコンサートなどを作っている時にこの著作権という盾が自分の前に立ちはだかる時があります。
例えば、本当はこの曲からこの曲にいきたい!この曲とこの曲をマッシュアップしたい!(マッシュアップとは違う曲同士をくっつけ、どちらの曲の特徴も活かしつつ一つの新しい曲として生み出す事です。)
という場合でも著作権の関係で泣く泣く諦める事もありました。
ちなみに曲は使えても編曲はNGだったり編曲はOKだけど原詞じゃないと使えない、(英語歌詞を日本語に翻訳する事もNG)または編曲も原詞も改変OKだが、オリジナル作品を彷彿させる衣装で歌い踊るのはNGなどがあります。(その場合は衣装をオリジナルと全然違うスタイルに変えないといけません)

逆に著作権が切れているアーティストもいます。
例えばショーでよく使われるアーティストだとガーシュインやコールポーター(両アーティストは曲によって著作権が期間延長もされています)僕達の身近な物で言うならば「ラジオ体操第一」も著作権切れの作品です。

なので、著作権の関係でショーでよく使われたり、使われなかったりも多少影響があると僕は思っています。

話しを戻すと何故円盤化した時に全て差し替えなくいきたいかと言うと、単純に世界観をなるべくそのまま残したいという思いがあります。

勿論、ファンの方々やビジネス的に考えても音楽の差し替えや割愛が無い方が良いのも重々承知のつもりです。

他の差し替え音楽が入ると世界観が一気に変わってしまうのも難点です。
今回のG.O.A.Tで言うと、オープニング→宝塚メドレー→月ノ塚音楽学校→白の衝撃は全て違うシーンなのですが、初めて見たお客様には最初から見て頂きたく、、、物語は繋がっていませんが人が受ける感性を僕なりにテーマパークのアトラクションの様に繋げて作っています。
なので、差し替えが入ると世界観の流れが崩れてしまうのです。
(勿論、僕自身の過去の演出作はやむおえず差し替えの音楽を使った事もありますし、差し替えが良くないと言う事では決してございません。)

なので、この著作権が存在するからこそ、アーティストが守られていまして、演出はそのアーティスト方の魂をお借りするので、そこでいつも著作権と向き合いながら全体をコーディネートしていってます。

家に帰るまでが遠足なら、円盤が届くまでがG.O.A.Tと言う事で、あの時の素晴らしいひと時を少しでもそのまま届ける事ができればと思いました。
僕自身も映像を見るのを楽しみにしてます。

4/19が発売日!!
また一緒にイスから飛んだりしましょう👨‍🏫

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