シンプルでまとめやすい!練習記録に役立つ記入形式「SOAP」
前回、反省会では「量的な変化」「質的な変化」という2種類の変化を観察しようね!という話をしました。
今回は反省会でも記録方法について。
事細かに記録する方法は考えはじめたらキリがなくなるので、今回は要点だけをパパッと記録するのに役立つ方法をひとつ、紹介しますね。
記録する習慣を作るの自体が大変だったりするので、まずははじめるハードルを低くして、とりあえず習慣化しやすくしていきましょ。
「SOAP」という記録方法
個人的には、医療業界でカルテを書くときなんかに使う「SOAP」の記録方法が、スキル学習にも応用しやすいなあと思ってます。
業界の人なら誰でも知ってるくらいに有名なものですが、外の人間からすると「聞いたことないわー」「PDCAとなにがちがうの?」となるような記録法かもしれません。
S(subjective)・・・主観的な情報。学習した人の感想や訴えを記録する。
O(objective)・・・客観的な情報。練習中に計測した記録やスコアのような客観的な情報。
A(assessment)・・・評価。統合と解釈。
P(plan)・・・次回のプラン。Aで考えたことをもとに、つぎはどんなことに取り組むのかを具体的に計画する
学習後の反省会にSOAPを使う3つのメリット
なぜ練習記録にSOAPを使うといいのかっていうと、大きく3つのメリットがあるからなんですよ。
学習中に集まった情報を整理しやすい
集めた情報から課題点を導き出しやすい
他の人に共有しやすい
記録しておくべき項目がひと目で分かるから、自分が情報をまとめやすいし、情報がまとまっているから課題点や解決策も推理しやすい。
さらに、みんながおなじ形式で記録できるから、他の人(コーチと学習者)が見ても分かりやすくできる。
非常にコスパのいい記録方法ってこと。
医療業界って忙しい上にカルテを他分野の専門家同士で共有するわけだから、スピーディーかつ明確に、そしてできるだけカンタンにまとめられる方法が使われてるんですね。さすが。
まずはメモ的にサクッと記録してみるところから
記録するとき、はじめに苦労するのは「O」と「A」かなと。
Oについては前回紹介した「2種類の変化をみよう」って話を参考にしていただければ。Aについてはのちほど解説します。
はじめから完璧な記録をしようとすると息切れしてしまうと思うので、Aの解説記事を待ちつつ、ひとまずは一口メモ的にサクッと記録してみる習慣をつけてみてくださいませ。
あとはよしなに。
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